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044★異世界2日目・サクラとヒナタが男性陣を捕獲して来ました

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 「えっとね、減圧室っていうのは
  病原菌を外に出さない為の病室よ

  最近だと、サーズとかデング熱
  って言ったら判るかな?」

 「あっああ‥アレ‥‥」

 「そう‥アレよ‥
  人間達の居る所じゃないと‥

  病気に対処できないって
  言い切ったのは

  医療知識がガッツリあった
  からだと思うのよ」

 「そっかぁ~‥‥じゃ‥上の階って
  全部そうなのかな?」

 「それは、違うわよ
  効率を考えるなら、5階は伝染病
  感染症とか対策の為に
  ワンフロア減圧室だと思うわ

  でも4階は、通常の内科と外科辺り
  だと思うわよ」

 「じゃ残りは?」

 「1階は、飛行機から降ろした
  荷物を入れる倉庫でしょ、たぶん

  あとは、ヤギなどの動物を
  入れる部屋なんかだと思うわ」

 「2階と3階が
  私達の使う部屋だと思うわね」

 「だったら、2階は、全員で使う
  会議室や娯楽用のムカラオケルーム

  DVD観賞室とか、もしかしたら
  台所やリビングの可能性があるわね」

 「3階が、私達の個室って考えると、
  丁度良い広さが確保されるわね」

 「それって、各グループ別に
  住むってコトかな?」

 「でもね、個室には
  絶対にしないはずだからね」

 「どうして個室は無いのかしら?」

 「異世界に転移しちゃったのよ
  発作的に、自殺しようとしても
  おかしくないでしょう?」

 「さすが、ユーリ、たよりになるわね
  ねっベテラン婦長さん」

 「ってコトは、完全に医療知識を持つ
  病院関係者が居るって‥‥‥
  それって、シロー君とリュー君よね」

 「たぶんそうよ」

 「あれ?」

 「どうしたの?」

 「サクラとヒナタが居ない」

 「男性陣を迎えに行ったわね」

 振り向くとチィーンという音と共に、エレベーターが開き、ゾロゾロと男性陣が降りてきた。
 そこには、確かに、ヒナタとサクラが居た。
 そして、シロー君を先頭に、ずらっと並んで男性陣が言う。
 
 『すみませんでした』

 言葉と共に、頭を下げてくれた。
 すると、ヒナタが、にっこり笑って言う。
 切れかけで、ちょっと怖いわよ、サクラ、ヒナタ。 

 「じゃーご飯にしましょう
  冷めると美味しくないから‥‥‥」

 こうして、私達と男性陣は、炊事場へと向かった。








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