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043★異世界2日目・何時の間にか出来ていた建物に、男性陣を迎えに行きましょう

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 そう思っていたら、また、得体の知れない建物が建っています。
 私は、おりょうに話しかけます。

 「ねぇ‥あれってさぁ
  私達が住む建物よね‥たぶん‥‥」

 「そうね、私も住む場所だと思うわ」

 「雨風に魔物も防げそうね」

 「うん、そんな感じね」

 「あんなモノも建てられるんだったら
  畑も作って欲しいわね」

 「そうね、余裕で作れそうね」

 「ヤギ小屋とか作ってくれた
  カズさんには悪いけどぉ~‥‥‥

  シロー君に、頑丈なヤギ小屋を
  作って欲しいわ」

 「うんうん」

 「とりあえず、ご飯が温かいうちに
  食べましょう」

 「ついでに、男性陣も誘って食べましょう」

 「賛成」

 シロー君達の居場所を探す為に、建物に入ろうと思った‥‥‥。
 でも、誰も鍵を持っていないから、入れないというコトに気が付いた。
 だから、男性陣が中から出て来るのを待つことにした。

 少し待っても、誰もなかなか出てこない。
 ご飯が冷めると、サクラとヒナタの額にアレが浮かぶ。
 そして、マンション風の建物の扉にペタッと手を付ける。

 「だったら‥‥‥シロー君達なら
  キーレスにすると思うから‥‥‥

  きっともこれで開くと思うのよ
  ‥‥‥良しこれで開いたわ」

 ピピッという何故か電子音で、扉が静かに開いた。
 どうやら、自動ドアにしていたらしい。

 「ほんとぉぉ~に、シロー君達は
  あっちの世界での生活レベルを
  維持しようとしているわね」

 「男って‥‥‥」

 「文明の利器を手放すコトが
  出来ない、我が侭なものなのよ」

 「だって、便利ってだけで
  えたいの知れない物を、平気で使うの」

 「あっあぁぁ~確かにそうね」

 なんて会話しながら、私達は、シロー君達を探していた。
 周りを見回すと、階段とエレベーターが‥‥‥。
 
 「これって、動くのかしら?」

 「動くに決まっているわ」

 「ヒナタ、なんで、そう思うのよ」

 「だって、誰も、ここに居ないじゃないの」

 「えっ‥‥‥」

 「たぶん、作ったエレベーターが
  動くかどうかを確認する為に
  最上階に行ってるわね」

 「まさか?」

 「確認するから、ちょっと待ってね」

 そう言うと、ヒナタは、エレベーターのタッチパネルに触れる。
 すると、タッチパネルは、光って、5Fにライトが光ったままになった。
 それを指差して、ヒナタが笑う。

 「ほら、5階に居るって証拠よ
  まぁ~実際には、4階か3階辺りに
  居るんじゃないかな?」

 「エレベーターを使ったら
  地震や火事の時に非難に使う

  階段に不具合が無いか?
  って、使って降りるに
  決まってるでしょう」

 「でも、私達の人数にこの広さは‥‥‥」

 「どうして、この広さで
  5階まであるか何となくわかるわ」

 「えっ‥‥ユーリ、それって
  どういうコト? 教えてよ」

 「マリー‥簡単よ、彼らの中に‥‥‥
  病院関係者が居たってコトよ‥」

 『‥‥‥』

 首を傾げている私達に、ユーリは笑って言う。

 「減圧室を、作くる為ったんだって思うわ」

 「減圧室?」

 そけれを聞いて、私とユラ、アンジェ達は頷く。
 飛行機に乗って、色々な国を飛び回る私達は、常に伝染病や風土病、サーズのようなものに、引っかかる危険と隣合せで生活している。
 だから、減圧室って聞いてピンときたのだった。











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