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114★ライムは救世主?
しおりを挟む場違いな程、あっかるい声に振り返ったシアは、そこに今朝別れたばかりのライムの姿を見て、なんとも情けない表情になる。
「らいむぅ~……」
(わぁ~い、ライムだぁ~………怒りにまかせてやっちゃったから
ここはライムに聞いて、穏便に退散したいなぁ~…じゃない
ジオンとフリードの絶対隷属の呪術を壊したのどうしよう?)
シアの声に、ライムは小首を傾げて言う。
「ところで、コレってどうしたの? シア」
ライムの問い掛けに、シアはこの冒険者ギルドに到着してからの話しをした。
(ここに来てから絡まれたコトと、あの上から目線の俺様態度に
すっごいムカついたから、力説しちゃったけど………
ライム引かないかな?)
「そうなんだぁ……まっ、シアが怒るのも無理ないけど………
ほらぁ~…馬鹿って、何時の時代も、何処にでも居るから
そんなの、気にしてもしょうがないからほっときなさいよ
じゃなくって、ジオンとフリードに魔王シリーズを手渡すのを
忘れていたんだよねぇ~私
もしかしたら、魔の森側で会うかなぁ?とは思っていけど
良かったわぁ~ココで会えて………ってコトで、コレねぇ~…」
と、ライムは周囲の状態を放置して、シアの隷属奴隷であるはずのジオンとフリードに、魔王シリーズの鎧一式と付属のマントをポイッと手渡す。
受け取ったジオンとフリードは、その手に渡された魔王シリーズ一式とマントを見てから、シアを振り返る。
(よかったぁ~……やっぱり、感性が近いって良いわぁ~……
前世が同じ地域で、やっていたゲームも同じって良いわねぇ~…)
「あっ…ありがとう、ライム……魔王シリーズは助かるわぁ~……
なんか防具系を買おうとは思っていたのよねぇ~…
ああ、ジオン、フリード、2人とも
着替えるなら、私に見えないところでしてね」
そう言って、ちょっと手を振って、さっさと着替えてくればぁをしたシアは、肩を竦めて言う。
「それでさぁ~……ライムぅ~どうしよう?
ジオンとフリードに掛かっていた絶対隷属の呪術
さっきので壊れちゃったんだけど、どうしたらイイかな?」
「別に、そのままでい~んじゃないのぉ~
あの2人が、シアに対して牙剥くコトなんて無いんだからさぁ
冒険者ギルドへの登録を、シアの隷属奴隷から
パーティーメンバーに変更すれば良いだけじゃない」
かるぅ~く言うライムに、シアはそれもそっかという表情で頷く。
「そっか、それじゃそうしよぉ~と
……って、どこで登録の書き換えすれば良いのかな?」
先ほどまでの不機嫌をぽいっとしたシアに、ライムはケロッと言う。
「え~とぉ~…たぶん、受け付け嬢のアンジュさんに言えば
良いんじゃないかな?
それとも、この場合はギルマスのアレスさんかな?」
ライムの言葉に、シアはチラッとアレスを見てから、受け付け嬢のアンジュを探すコトにした。
そう、シアとしての信頼度が底辺に落ちたので、さっきギルマスのアレスに対して文句を言っていた、受け付け嬢のアンジュを探したのだ。
そして、その姿を見付けたシアは、テテッと側に寄って行く。
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