気が付いたら転生していて、皇子様でした

 気が付いたら、私は溺れていた。
 何故か、池らしきものの中にかぼかぼと空気を吐き出して沈んでいる最中。
 何があった?いくら考えてもわからない。
 私は、日本人のオタクで社会人の干物女だった。
 なのに、ここは、何処?
 もしかして、私は死んだの?
 転生したのは、何処なのなんて呑気に言っていられない。
 溺れる最中なのに、別の人生の記憶が入ってくる。
 アスラン・ラーク・グランジア。
 グランジア帝国、第3皇子。
 性別、勿論、男。
 年齢、5歳。
 母は、辺境伯爵長女 グレイス・アンナ・グランシア第3妃
 あれ?もしかして暗殺されている最中なの?
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