上 下
92 / 378
召喚されちゃいました

079★カミングアウト?

しおりを挟む
 愛するアラン様の大事なビックサンを、結果的に雑に扱った私は、思わずアラン様を見上げてます。
 そこには、熱い息を吐き出す、超エロっぽい顔をしたアラン様でした。
 視線があった私を、アラン様はひょいっと抱き上げてくれます。

 そして、甘く蕩ける表情に凄絶なまでの色気を孕んだ瞳で私を見詰めてくれます。

 「静香、信じられないほど
  気持ちが良かったです

  実は、静香にして
  もらったコトは
  初めてのことなんです

  この国では、男が奉仕して
  女は、それを受け入れる
  だけなんですよ

  異世界の花嫁は
  閨を共に楽しめる相手に
  なるんですね

  でも、どうして
  清らかな静香が

  このようなコトを
  知っていたのですか?」

 心底疑問という表情のアラン様に、私は小首を傾げてから、自分が得た知識の元を思い浮かべつつ答える。

 「あのね…私の国は…
  小説にマンガにアニメに
  ゲームにテレビ………

  それに、ネットって
  色々な情報媒体があってね

  こういう性についても
  知りたかったら…

  幾らでも調べるコトが
  出来るの」

 アラン様は不可思議な表情を浮かべながら、更に聞きます。

 「調べるだけなんですか?」

 「うん、基本は調べるだけ…
  後は読んだり…見たりして
  楽しむって感じかな?」

 通常は、そんなもんよね。
 そう思いつつ、アラン様の顔を見上げると………。

 「異性と楽しんだりは
  しないのですか?」

 真剣な表情で聞いて来るので、私は小首を傾げてから答える。

 「異性と楽しむ為に
  調べたりするヒトの方が
  少数派かもしれないなぁ~

  私も小説を書いたりする為に
  色々と調べただけだから」

 「静香は、なぜそれらを
  調べただけで、異性と
  楽しまなかったんですか?」

 「それは、私が二次元の
  オタクだったから
  それもかなりの………」

 「二次元オタク?」

 「現実の世界を三次元世界

  本に描かれたり
  絵画に描かれているモノを
  二次元世界って呼んでいたの

  私は、物語の皇子様や騎士様
  魔法使いや勇者って存在に
  あこがれていたの

  だから、現実の男に
  興味が無かったの」

 「現実の男に興味が
  無かったのですか?
  それは、どうして?」

 「私の国の人間は
  男女共に性欲が薄いの

  その上で国土が狭くて
  人口が多過ぎなので
  結婚しない男女が増えたの

  その結婚しない人達って
  かなりの確立で
  二次元オタクなの」

 「結婚しないのですか?
  子供は?」

 「あはは…少子高齢化って
  物凄く不味い状態に
  なっていますね

  でも、あの国土で養える
  人口は決まっていると

  思うので、人口が減るのも
  自然なのでは?

   って思っています」







しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

【完結】お飾りではなかった王妃の実力

恋愛 / 完結 24h.ポイント:740pt お気に入り:6,914

終わりなき進化の果てに──魔物っ娘と歩む異世界冒険紀行──

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:458

【完結】番が見ているのでさようなら

恋愛 / 完結 24h.ポイント:2,108pt お気に入り:574

騎士と王子達は少女を溺愛する

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:21pt お気に入り:1,243

婚約者に冤罪をかけられ島流しされたのでスローライフを楽しみます!

恋愛 / 完結 24h.ポイント:305pt お気に入り:5,447

【R18】うさぎのオメガは銀狼のアルファの腕の中

BL / 連載中 24h.ポイント:163pt お気に入り:3,824

-私のせいでヒーローが闇落ち!?-悪役令息を救え!

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:177

処理中です...