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番外編・花嫁召喚された3人女子会
002★少女達の会話2・身分制度について1
しおりを挟む貴族の令嬢達が、近衛騎士達に連れて行かれる姿を見送ると、静香は苦笑を浮かべながら話し始める。
「今のを見て何か違う
って思わなかった?」
静香の問いかけに、絵里が顔をしかめて答える。
「話しかけただけで
連行されるのは
ちょっと、行き過ぎな
気がするわ」
それに静香は、苦笑しながら説明する。
「えぇ~とぉ~ね
現在の私の立場は
現皇帝陛下の
唯一の皇女なの
それは、養女であろうと
関係ないのよ
私は皇族っていう身分なの
それで、私の婚約者は
時期皇太子の皇弟なの
まぁ~だから、私は
時期皇太子妃ね
正式な婚約しているから
判り易い様に
耳に婚約の証に
羽を閉じたアゲハ蝶が
バラにとまっているピアスを
ランドール様とお揃いで
付けているでしょう」
2人の美少女は、静香とランドールの耳を、交互に見て確認してから頷く。
その上で、静香とランドールの強引なやり方に、里奈は思ったコトを口にする。
「でも、なんか
納得出来ないなぁ~」
絵里も里奈も、静香とランドールの行動に対して、理解できていないと判断した。
そこで、静香は理解し易い様に、具体的な例を挙げて再度説明する。
「でしょうねぇ~………
でも、これが
私達が生きていた世界で
時の天皇陛下に対して
紹介もされていない者が
勝手に近寄り、無造作に
声をかけたりする?
それを彼女達はしたのよ
許される行為だと思う?
私もランドール様も
皇族なのよ
その意味なら、貴女達も
理解できるでしょ」
静香の丁寧な説明に、2人ははっとした顔で、ハモって言う。
「「そんな不敬なコト
しないわよっ……
って…あっ…そういうコト」」
2人の答えに、静香は、ほっとしてこっそりと息を吐き出す。
その上で、2人に会うまでの苦悩と葛藤を、静香は口にする。
「うん、そうなの………
私は…ランドール様に
私達に仕える者達は
全員、必ず
呼び捨てにするように
って言われたわ
お父様には
たとえ皇族の一員でも
側妃、妾妃には
頭を下げるなって
言われたしね
あの皇子達だって
側妃の子供達だから
適当にあしらえって……
要するに…お父様以外は
私より下の存在だって
コトなの
もちろん、ランドール様は
皇弟で婚約者だから………
正式な発表はまだ先だけど
ランドール様は、皇太子として
立つのだから
私は皇太子妃ということで
この国の身分制度でいくと
1番は皇帝陛下
2番は皇太子であるランドール様
3番は皇太子妃の私なの
この順番とは別の存在が
先代皇帝陛下って感じね」
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