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召喚されちゃいました
017★ランドール様はずるい【騎士達side】
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《皇子達をデスる・ランドールをうらやむ騎士達》
我々は、現皇帝陛下の末弟であり帝都騎士団団長ランドール・アラン・アルファルーラ殿下直属の部下である。
帝都騎士団は、数ある騎士団の中でも、最強を誇っている。
特に氷雷帝と呼ばれているランドール様は、別格としか言いようの無い強さを誇っている。
現皇帝陛下には、確かに6人の皇子がいるが、時期皇太子と噂されているのは、実はランドール様だ。
勿論、6人の皇子達は、それを知らない………というか、緘口令によって知らされていない。
ランドール様は、わが国に4家しかない公爵家の姫(アンナマレーナ・アマーリエ・ロードライト)を母としている。
元々は、現皇帝陛下が、皇太子時代の皇太子妃だったが、ある事件により先代皇帝陛下と関係を持ち、その日の内に皇太子であったアーダベルト様とも関係を持ち翌日に卵でランドール様を出産した。
が、卵から孵化したランドール様を腕にして、それはそれは嬉しそうに、そして誇らしげに微笑み、さほど経たずに儚く逝ってしまったそうだ。
その為に、先代皇帝陛下と現皇帝陛下は、ランドール様をお互いに自分の子だと主張しあいかなり揉めたそうだ。
結果は、先代皇帝陛下が勝ち、ランドール様は、現皇帝陛下の末弟となってしまう。
宮廷魔法使いの長官が、親子鑑定の魔法を使ってみたが、ランドール様はどちらの子かわからなかった。
また、地母神ヘレンドーラ様の神殿に仕える大神官長が、占ってもランドール様は、どちらの子かまったくわからなかった。
その為、ランドール様は、先代皇帝陛下と現皇帝陛下に可愛がられて育ったったそうだ。
なお、ランドール様の乳母になったのは、8っある侯爵家のひとつコンクパール侯爵当主の次男カイルハルト・カウス・コンクパール伯爵の妻フレデリカ・サラディナーサ・コンクパール伯爵婦人だった。
彼女は先々代皇帝の妾妃の姫であり、属性がランドール様と同じで、魔力量もかなりあった為だった。
皇子達の乳母は、皇族出身は1人もいないから、どちらが皇子として上かなんて、誰にでもわかるコトだったりする。
ただ、他国より嫁いできた妃殿下に対する思いやりから、誰も口にしない事実となっている。
そんなランドール様直属の騎士である俺達は、伯爵家出身以上の騎士で固められている。
それが、皇太子の証でもある。
アルファルーラ皇家に、絶対の忠誠を誓う建国のおりから存在する貴族は、伯爵家以上しか無かったから………。
その為に、俺達は、近い遠いはあっても、血の交換をしている。
その血を使い騎士達は、水鏡や水晶を必要としない通信魔法を使う。
今回は、6人の皇子達の行動を監視をする騎士達と、ランドール様につく俺達が、その魔法を掛けている。
なお、その通信内容を記録する為に、帝都騎士団本部に居る騎士資格を持つ文官達とも繋ぎ、通信内容を記録している。
だから、噂話しの類いをしてはいけないのだが………だか………。
ランドール様の堂々とした態度に、むかついた俺達はついついぐちってしまう。
たぶん、ランドール様は、俺達の文句を負け犬の遠吠えと嗤い、確実に不問にしてくれるだろうと思っている。
無茶苦茶悔しいけど………。
あのバカ皇子達は、見目麗しい少女達だけに声を掛けて、連れて行ってしまう。
バカだバカだと思っていたけど、本当にバカだったなぁ~………。
魂の持つ輝きが、1番美しい少女を完全に無視して行くなんて、考えられないぞ。
皇子としての魔力量が無くて、皇族ギリギリなだけはあると思った。
真面目に修行もしていないんだろうなぁ~あの魂の輝きが見えないなんて………これは、絶対にランドール様が動く。
それに、衆人環視の状態で、花嫁に真名を名乗らせるなんて、攫われたらどうするんだ?
あの状態では、命令されれば誰にでも足を開くコトになってしまうぞ。
異世界から召喚された、花嫁の大切さを理解しているとは到底思えない行動だもんなぁ………。
召喚するのに、どれだけの税金が注ぎ込まれているかなんて、ひとカケラも考えていないだろう。
そして、異世界からの新しい血を取り入れる意味も、まったく考えていない。
まぁ…実際のところ……なぁ~んにも考えて無いんだろうなぁ………たぶん、いや間違いなく。
きっと、卵を産ませて無事孵ったら、自分に媚び諂う下の者に下げ渡す気なんだろうなぁ。
そんなコトしたら、かの亡国のようになってしまう可能性があるというのに、現皇帝陛下に嫁した妃達の国々は何を教えているのやら………。
役に立たないな………所詮は、属国から来た妃達で虚栄心しか無い。
皇帝陛下も、お可哀想に………まっ、義務だけで作った妃達の子だから、あの程度なのかも知れないな。
最愛の方は、父君に奪われた挙句に…いや取り返していたけど…儚く逝ってしまったし………。
幸いなのは、ランドール様が居てくださったコトだよなぁ……そうじゃ無かったら、現皇帝陛下も先代陛下も、憔悴して下手をしたら亡くなっていた可能性すらあるもんなぁ………。
なんと言っても、ランドール様の色彩は母君譲りだから、両陛下から溺愛されているから………。
などと思いつつ、私達は血によっての通信をしつつ、ついつい視線で合図する。
通信を始めた私達の会話は、本部に記録されるコトになり、向こうの文官達も嗤っているだろうなぁ………。
我々は、現皇帝陛下の末弟であり帝都騎士団団長ランドール・アラン・アルファルーラ殿下直属の部下である。
帝都騎士団は、数ある騎士団の中でも、最強を誇っている。
特に氷雷帝と呼ばれているランドール様は、別格としか言いようの無い強さを誇っている。
現皇帝陛下には、確かに6人の皇子がいるが、時期皇太子と噂されているのは、実はランドール様だ。
勿論、6人の皇子達は、それを知らない………というか、緘口令によって知らされていない。
ランドール様は、わが国に4家しかない公爵家の姫(アンナマレーナ・アマーリエ・ロードライト)を母としている。
元々は、現皇帝陛下が、皇太子時代の皇太子妃だったが、ある事件により先代皇帝陛下と関係を持ち、その日の内に皇太子であったアーダベルト様とも関係を持ち翌日に卵でランドール様を出産した。
が、卵から孵化したランドール様を腕にして、それはそれは嬉しそうに、そして誇らしげに微笑み、さほど経たずに儚く逝ってしまったそうだ。
その為に、先代皇帝陛下と現皇帝陛下は、ランドール様をお互いに自分の子だと主張しあいかなり揉めたそうだ。
結果は、先代皇帝陛下が勝ち、ランドール様は、現皇帝陛下の末弟となってしまう。
宮廷魔法使いの長官が、親子鑑定の魔法を使ってみたが、ランドール様はどちらの子かわからなかった。
また、地母神ヘレンドーラ様の神殿に仕える大神官長が、占ってもランドール様は、どちらの子かまったくわからなかった。
その為、ランドール様は、先代皇帝陛下と現皇帝陛下に可愛がられて育ったったそうだ。
なお、ランドール様の乳母になったのは、8っある侯爵家のひとつコンクパール侯爵当主の次男カイルハルト・カウス・コンクパール伯爵の妻フレデリカ・サラディナーサ・コンクパール伯爵婦人だった。
彼女は先々代皇帝の妾妃の姫であり、属性がランドール様と同じで、魔力量もかなりあった為だった。
皇子達の乳母は、皇族出身は1人もいないから、どちらが皇子として上かなんて、誰にでもわかるコトだったりする。
ただ、他国より嫁いできた妃殿下に対する思いやりから、誰も口にしない事実となっている。
そんなランドール様直属の騎士である俺達は、伯爵家出身以上の騎士で固められている。
それが、皇太子の証でもある。
アルファルーラ皇家に、絶対の忠誠を誓う建国のおりから存在する貴族は、伯爵家以上しか無かったから………。
その為に、俺達は、近い遠いはあっても、血の交換をしている。
その血を使い騎士達は、水鏡や水晶を必要としない通信魔法を使う。
今回は、6人の皇子達の行動を監視をする騎士達と、ランドール様につく俺達が、その魔法を掛けている。
なお、その通信内容を記録する為に、帝都騎士団本部に居る騎士資格を持つ文官達とも繋ぎ、通信内容を記録している。
だから、噂話しの類いをしてはいけないのだが………だか………。
ランドール様の堂々とした態度に、むかついた俺達はついついぐちってしまう。
たぶん、ランドール様は、俺達の文句を負け犬の遠吠えと嗤い、確実に不問にしてくれるだろうと思っている。
無茶苦茶悔しいけど………。
あのバカ皇子達は、見目麗しい少女達だけに声を掛けて、連れて行ってしまう。
バカだバカだと思っていたけど、本当にバカだったなぁ~………。
魂の持つ輝きが、1番美しい少女を完全に無視して行くなんて、考えられないぞ。
皇子としての魔力量が無くて、皇族ギリギリなだけはあると思った。
真面目に修行もしていないんだろうなぁ~あの魂の輝きが見えないなんて………これは、絶対にランドール様が動く。
それに、衆人環視の状態で、花嫁に真名を名乗らせるなんて、攫われたらどうするんだ?
あの状態では、命令されれば誰にでも足を開くコトになってしまうぞ。
異世界から召喚された、花嫁の大切さを理解しているとは到底思えない行動だもんなぁ………。
召喚するのに、どれだけの税金が注ぎ込まれているかなんて、ひとカケラも考えていないだろう。
そして、異世界からの新しい血を取り入れる意味も、まったく考えていない。
まぁ…実際のところ……なぁ~んにも考えて無いんだろうなぁ………たぶん、いや間違いなく。
きっと、卵を産ませて無事孵ったら、自分に媚び諂う下の者に下げ渡す気なんだろうなぁ。
そんなコトしたら、かの亡国のようになってしまう可能性があるというのに、現皇帝陛下に嫁した妃達の国々は何を教えているのやら………。
役に立たないな………所詮は、属国から来た妃達で虚栄心しか無い。
皇帝陛下も、お可哀想に………まっ、義務だけで作った妃達の子だから、あの程度なのかも知れないな。
最愛の方は、父君に奪われた挙句に…いや取り返していたけど…儚く逝ってしまったし………。
幸いなのは、ランドール様が居てくださったコトだよなぁ……そうじゃ無かったら、現皇帝陛下も先代陛下も、憔悴して下手をしたら亡くなっていた可能性すらあるもんなぁ………。
なんと言っても、ランドール様の色彩は母君譲りだから、両陛下から溺愛されているから………。
などと思いつつ、私達は血によっての通信をしつつ、ついつい視線で合図する。
通信を始めた私達の会話は、本部に記録されるコトになり、向こうの文官達も嗤っているだろうなぁ………。
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