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召喚されちゃいました

038★何時まで続くんでしょうか?

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 私の苦悩を他所に、執事?のジョルジュは、淡々と流れ作業のように、宝飾品の入った箱を開けていきます。
 そして、先程と同じように、クチュリエ達に説明します。

 「夜会用と茶会用のティアラ
  ネックレス…ブレスレット
  リングでございます

  どちらも数点づつ
  用意してございます
  確認を………」

 「「「「「「はい」」」」」
 
 何かの《儀式》みたいに、同じことを繰り返しているようにも見えます。
 だって、クチュリエさん達は、はいって言葉以外を発しないんですもの。
 それだけ、身分の差は大きいのでしょうか?

 まっ…私はドレスを作ってもらう立場なので、おとなしく観察するだけにします。
 そんな私の目の前で、アラン様は、思いつくままに命令しています。
 でも、それは、私が必要とするモノを用意するためでしか無いってわかりますから………。

 「ああ…そう言えば
  靴職人は着ているか?」

 「「「「「「はい」」」」」」

 「そうか………
  では、謁見用ドレスと一緒に
  作って欲しい

  それと、夜会用ドレスや
  茶会用ドレスに合わせた
  モノも……

  日常用の靴に、室内履きも
  いくつか作ってほしい…」

 「「「「「「はい」」」」」」

 「ああ忘れていた
  乗馬用のドレスと靴も
  欲しいな

  ダンスを練習するときの
  ドレスとダンス用の靴も…

  それと、手袋などの
  小物も用意……」

 「「「「「「はい」」」」」」

 えぇ~とぉ…アラン様……何時まで、ドレスや下着や靴などを発注するんですか?
 ドレスを作る布を決める必要もありますよね。
 何よりも、嫌な私のサイズを測るって作業もありますよね?

 なんて思っていたら、アラン様のヒザから、私はいつの間にか、降りて立っていましたよ。
 そして、今、現在、アラン様にガウンを着せ掛けられていますよ。
 どうやら、サイズの計測は終わったようです。

 ドレスに宝飾品、クチュリエっていう存在に気を取られている間に、測られたようでした。

 ほっとします…アラン様…ありがとう…。
 これで終わりって思っていたら………。
 侍女?の集団があらわれましたよ。
 何なんでしょうか?

 年齢は、いまひとつわかりませんが、全員が髪を結い上げていますし、耳に普通のピアスをつけているので、既婚者だってわかりますけど………。










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