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召喚されちゃいました

031★結婚を申し込まれているようです

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 そんな私の耳を、相変わらず甘咬みしたり舐めてたりするアラン様はくすくすと楽しそうに笑っています。
 
 「静香、私が何度も
  耳を愛撫する意味を
  教えましょうか?」

 アラン様の提案に、私はこくこくと頷きます。
 だって、何か気になっていたんですよ。
 どうして、そんなに耳を愛撫するのか?
 
 「それは、静香の耳に
  私が魔法で、羽を閉じた
  アゲハ蝶のピアスを
  付けたからなんですよ」

 アラン様の発言の意味がわからなくて、私は首を傾げる。

 「賢い静香なら
  ちょっと考えれば
  わかるはずですよ」

 確かアゲハ蝶は蜜を求めて飛ぶって………。
 羽を閉じるってコトは、蜜を吸っているから………って意味よね。
 えっ?……ってコトは、もう相手がいますって意味になる?ってこと?

 その意味に気が付いて、ぴっくりした私に、アラン様は蕩けるような微笑みを浮かべます。

 「私が、愛する貴女に
  魔法で作った

  羽を閉じている
  アゲハ蝶のピアスを
  付けるという
  行為はね

  私が、愛を告げて
  結婚を申し込んで

  それを、静香が
  受け入れたって
  証なんですよ」

 それって、マジですか?
 私は、地味で影が薄いモブのオタク少女ですよ。

 それなのに、婚活をしてもいないのに………でも、もうアラン様に王手されていたんですか?
 何時の間に……って、最初からですよね?
 なんで、私?
 私って、美少女じゃないよ、影薄のデブスですよ?

 「えっ…う…そ」

 驚きで細い目を見開いている私に、アラン様は悲しそうに言います。

 「こんなに愛しているのに……
  相変わらず、静香は…
  私の愛を疑っていますね…」

 思わず、私は本音を言いました。

 「だって、アラン様みたいな
  極上優良物件が……

  私みたいな地味で影か薄くって
  デブスな私を好きになるなんて
  信じられないモン

  だって、私は一般小市民で
  アラン様に相応しくないんだもん

  それに、プロポーズだって
  されていないし………
  愛してるって……えっと…

  ふえぇ~ん…嬉しいよぉ~……
  でも、本当に私で良いの?」
 
 私の本音に、アラン様は天使のような微笑を浮かべています。
 そして、私の顔中に口付けを降らせてから言いました。

 「そうですか…
  静香は自信が
  無いんですね

  これでも、かなり強く
  アピールしたつもり
  だったんですけどねぇ……

  何度でも言いますよ
  私は、静香を愛しています

  貴女が、私の想いを
  理解してくれるまで……

  静香だけが私の最愛です
  貴女だけが私の凍ってしまった
  こころを震わせるんですよ」

 そう言うと、パチンと指を鳴らしました。











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