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召喚されちゃいました
008★足を出しているのは………
しおりを挟むそんなコトを思っている間も、アレクシス様は説明をしていた。
「この星は、アーシスと言います
私達の国は、3大陸の1つリドラ大陸の
北側に位置するアルファルーラ国です」
「宮殿があるのなら、首都というか
王都ですよね?」
「そう、ここは、帝都アルファスにある神殿です」
「皇宮は近いんですか?」
「馬車で行く必要がある距離ですね」
「そうですか」
「貴女達は、一緒の馬車に乗せます
その隣りを、私達が馬で伴走します」
「えっとぉ~…皇子様なのに
馬車には乗らないんですか?」
「貴女達は、転移したばかりなので
少しでも休んで欲しいのですよ
そして、私達は貴女達を守りたいんです」
「「…えっ…?」」
う~ん…てんぷれな感じね……。
これじゃー彼女達は、タラされてしまうの決定ね。
でも、私は、どうなるのかしら?
完全に忘れられているけど?
もしそうだったら、このまま神殿の出入り口まで一緒に行って、そっと逃げてしまうのも手ね。
何の関心も無い人間がいなくなっても、誰も気にしないわよ……うん…大丈夫よ。
と、いうことで、少しでもこっちの世界の情報は欲しいから、ここは耳を澄ませて会話を聞くしかないわ。
そんな決心をしていた私の耳に入ったのは………。
「姫、異世界の衣装とわかっているのですが
ここでは、女性は足を見せませんので
皇宮に着いたら着替えてもらいます」
「えっ? ミニスカートですけど
スパッツをはいているので
足を見せているには
当たらないと思うんですが?」
うん…生足を見せていないのに、注意されるって………。
なんか面倒くさい風俗の世界なのね……。
あれ?ストレッチジーパンをはいている。
私はどうなるのかな?
…まっ…目に入っていないから……。
スルーって感じかな?
でも、この姿で逃げるのは不味いってわかったわ。
この世界の女性は、足首まで隠すようなスカートかドレスを着ているってことは、私の服装は目立ちまくりだもの。
あれ?確か、ラノベで足を見せないとかってあったわね。
緩いのはヒザを隠していればOKで、基本は足首までのドレス(ワンピース)かスカートだったわね。
ここは、皇宮まで行って着替えをゲットするべきよね………。
出来ると良いなぁ~連れて行ってもらえたらだけど………。
なんて考えていたら、今度はカルスレイド様が話し始める。
「姫の髪は美しい……でも…この世界では…
未婚の女性の髪形は決まっているのです
そして、必ずつける髪飾りがあるのです」
「「えっえぇー…どうして?
おしゃれが出来ないじゃないですか?」」
2人の美少女は、声を揃えて抗議の声を上げる。
私も、そのセリフには驚きましたよ。
ラノベでは、そんなの出てきませんでしたから……。
そして、ここで脱出するのは無謀だと思いました。
とりあえず、絶対に皇宮まで行く必要があるってコトは、思いっきり実感しました。
だって、ひと目でおかしいって、私の今の姿じゃ思われてしまうもの。
常識が全然違うみたいだから、まずはそのここでの一般的な常識を手に入れないと………。
じゃないと、へんな姿をした他国者で済めば良いけど、そうじゃなかったら………あうぅぅぅ……怖いです。
もしも、こちらの世界に奴隷制度があったら、確実に奴隷落ちしそうだわ。
最悪なパターンは、物好き相手の娼婦にさせられそう………。
流石に、それはカンベンして欲しいわ。
なんて、私は暗いコトを考えているのに、ちやほやされた経験しか持ってないと思われる美少女2人は、おしゃれについてしか考えていない………。
良いなぁ……容姿が優れているって………。
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