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召喚されちゃいました

358★まずは、国同士の関係の確認です

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 お義父様、お義祖父様、とことん冷たいですね。
 仮にも実の息子(孫息子)達なのに………。

 ああでも、アラン様にとっても、甥?異母弟?達でしたね。
 あのキラキラ皇子(仮)達は、皇族達と血縁ですよね。

 まぁ~迷惑を掛ける。
 言うことは聞かない。
 役に立たない。

 悪い方の3拍子そろった。
 キラキラ皇子(仮)に情なんて無いのが、皇族なんでしょうね。

 お義父様達やアラン様にとって、皇族としての義務をはたさないキラキラ皇子(仮)達は、身内じゃ無いって切り捨てられていたんでしょう。

 皇子としての特権(身分、権力、生活水準など)を享受していたのに、それに伴う義務と責任を、ほとんどはたしていなかった、彼らの自業自得なんですねぇ~………。

 皇族としての義務と責任を果たさない者は、切り捨てる覚悟も必要なんでしょう。
 私も、その立場なんですよね。

 はたして、そんな冷徹な判断が出来るかしら?
 じゃなくて、属国契約の内容を聞かないと………。

 「シオン
  貴女はちゃんと

  私の唯一の妃として
  あれらを切り捨てる
  判断をしていますよ

  それと属国契約の
  何を知りたいんですか?」

 はぁ~やっぱり、独り言を言ったんですね(ぐっすん)。

 あははは………嬉しくないけど、私も冷酷非情な部分を持っているって、アラン様に認定されたってコトですね。
 じゃなくて、気を取り直して聞かないと。

 「たぶん、あの国では
  対処出来ない

  危険な魔物が出たら
  こちらの騎士団が
  派遣されていたり

  関税の優遇とか
  貿易不均衡にならないように

  必要ないモノでも
  購入していたと
  思っているんですが………」

 今は遥か遠い、私の故郷のように…ね。
 望まないモノでも、買うしかないとかしてそうですからね。

 「基本はその通りです」

 アラン様の淡々した答えに、アルファルーラ帝国って、お人好しとか太っ腹とかって思いました。

 属国って、列強国(欧州やトルコ帝国やロシア帝国や清帝国など)なら植民地ってコトよね。

 基本は、属国から搾取するのが当たり前よね。
 そんなところが、私の故郷と同じなんですね。

 お人好しだから、なめられて、たかられるんです。
 じゃなくて、まず、確認です。

 「その分の経費は
  赤字ですか?」

 「ええ赤字です」

 はぁ~……やっぱり、赤字ですが………。

 赤字なんて……半島に、無駄に税金や資金を投入して、東北地方が凶作で飢饉になったときに、身売りが横行した日本に近い部分がありますよ。

 いくら生活が立ちいかないって、縋られたからって………あんなところで、甘いコトしたから、悪縁を作って、あいつらがちょうしにのって、やりたい放題されるんです。

 ………なんか、物凄くムカッとします。

 搾取はしないけど、利益は上げるって感じにしたいわ。

 もっとも中卒のオタクな私の思い付くコトなんて、そんなに無いけど。
 しないよりも、マシだと思いたいわ。

 この世界の…いいえ……アルファルーラ帝国は、そんな二の舞を、絶対に踏ませたくありません。

 私とアラン様と、いつか生まれる子供達の未来の為にもね。
 頑張るのよ、私。

 「関税の優遇はしない
  貿易不均衡でも放置する

  騎士団の派遣は
  がっつりと経費プラス報酬を
  とるようにして欲しいですね

  ただ、鉱物は、鉱山廃棄物が
  猛毒を含んでいたりしますから

  我が帝国にある鉱物でも
  輸入するほうがお得です

  それに、鉱山での作業は
  危険を伴いますから………

  人的被害は
  ないほうが良いです

  それと鉄鉱石なら
  加工して、粗鉄または鉄で
  輸入してください

  加工する為に使うコークス?
  石炭?を掘り出すという
  負担が減りますから………

  今まで、負担していた分を
  取り返しましょう

  穀類を輸入していたなら
  それを蒸留酒に加工して
  高く売りつけるとか………

  う~ん、これ以上は
  あんまり思いつかないですねぇ…」

 「シオンは本当に賢いですね

  この帝国の為に
  色々と提案してくれる

  素晴らしい番です

  でも、この帝国の為の政策
  考えなくても良いんです

  私の愛しい妃なんですよ

  私の腕の中で、私に愛されて
  守られているだけで良いんです

  シオンが、私の腕の中に
  いてくれるだけで

  私は、この上も無いほど
  しあわせなんです

  だから、無理や無茶は
  絶対に、しないでください

  その身を削るような
  思考をしたり

  付与魔法を使ったり
  しなくて良いんです

  むしろ何もしないで
  私に守られてください」

 首を傾げながら、思い付くままに色々と言うと、アラン様が私を抱き込んで蕩けるような甘い声で話し掛けてきます。

 うっわぁー甘い甘すぎます。
 というか、ヤンデレ度が増してますよ(羞恥)。

 まして、陛下達がいるのに、オープンで愛の告白をしないでください。
 嬉しくて恥ずかしく、てアラン様の腕の中で胸に顔を埋めて。隠したくなります。

 たぶん私の顔は真っ赤です。
 恥ずかしくて、ジタバタしてしまいます。

 それなのに、アラン様は私にふるように口付けをしてきます。
 せめて、ハインツの王位簒奪にもう少し援助したいと思うのに………。

 私の記憶は、ここで途切れてしまいました。













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