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召喚されちゃいました
346★魔族の襲撃の目的は?
しおりを挟むあははは………なのに、このままの流れでいくと………。
そう、私は国の為なら、幾らでも酷いコトをしちゃう人間みたいに思われちゃうかも……。
でも、今更何を言っても、無駄な気がします。
そう覆水盆に返らずですから、ここは諦めます。
あのキラキラ皇子(仮)達が、私を無視したコトは、しっかりと根に持っていますからね。
見ず知らずの側妃達と一緒に、その故国に送られても、こころなんて痛みませんよ。
それに、どちらにしても自業自得って感じですしね。
彼女達は、皇子(仮)達が居なくなった方が、きちんとした保護者ができて良いと思います。
あの皇子(仮)達が、美醜にこだわる人達で良かったと思いますよ。
その為に不細工な私は、がっつり無視されてアラン様と出会えたんですから………。
そう言えば、今回の魔族の襲撃で、何か収穫はあったんでしょうか?
私の所に来たのは、アラン様の兄上の影武者とその側近達でしたけど。
それと、ハイワイバーンが1頭ですね。
それらを生け捕りにしたのは、収穫と言っても良いと思います。
「私の所に来た魔族は
残念ながら《魔力量》が
あまり無い者でした
我々同様に、魔族達も
《魔力量》を重視します
ですので、重要な情報を
持っているほどの地位には
いないと判断しました
また、生け捕りするほどの
価値が無いので
さっさと殺した方が
こちらの被害が少ないと
判断して処分しましたよ」
私の疑問に、アラン様が爽やかに笑って答えてくれました。
うふふふ………もう私の独り言のはずが、アラン様との会話として成立しているんですね。
きっと、皇帝陛下や先代皇帝陛下もにこにこ笑って、私とアラン様の会話に入ってきますね。
「そうだったんですね」
「はぁ~…私の所に来た
魔族達も変わらない
だから、処分したよ」
「私の所も変わらないね」
皇帝陛下や先代皇帝陛下の所には、雑魚キャラ達なんですか?
今日の私の運勢は、ドボンってコトでしょうか?
いったい、魔族の襲撃の狙いは何だったんでしょうか?
「今回の襲撃のメインは
シオンが目的だったようです
陽動と同時に行ったみたいです」
皇帝陛下や先代皇帝陛下や、皇太子のアラン様のところじゃなくて、モブな私の所に、大物が来るなんておかしいです。
もしかして、ハイワイバーンの襲撃で、全くと言って良いほど被害が出なかったコトが原因でしょうか?
そう言えば、何かそれっぽいコトを言われた様な気がします。
それと、異世界から花嫁を召喚した情報が、魔族側に流れている様な気がします。
もっとも、私を含めて3人も召喚できたという話は、アルファルーラ帝国全土に慶事として流れていた可能性があります。
たぶんですが、誰かの裏切りというコトは無いでしょうね。
魔族も警戒する必要がありますけど、アレンドラ王国を含む側妃達の故国も、もうちょっと警戒する必要があると思います。
異世界召喚した花嫁の能力は、アルファルーラ帝国周辺の《魔力量》の少ない王族には垂涎の的ですからね。
もしかしたら、花嫁を召喚する魔法を失った、ベルトラン王国も関わっているかも………。
花嫁を3人も召喚しているなら、ひとりひとりに対する警備が甘いかも知れないと、警護状態の情報を確認されている可能性は多々あります。
かなり遠いとはいえツェラード皇国が、手を伸ばして来ないとは言い切れません。
まして、花嫁達の保護者である、あのキラキラ皇子(仮)達の痛恨のミスで、彼女達の真名が、かなり広範囲の貴族や神官や魔法使い達に知られています。
真名を知られている彼女達なら、アルファルーラ帝国からさらってしまえば、幾らでも言いなりに出来ます。
これは、かなり危険な状態にいると思って、警戒する必要がありますね。
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