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召喚されちゃいました

345★みぃ~んな、にこにこしています

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 あのキラキラ皇子(仮)達の《魔力量》では、アルファルーラ帝国に敵対しても、戦力的にはさほどの脅威にはならないしね。

 それに、キラキラ皇子(仮)達が、あのDQN王女の国で子供を作ったって、たかが知れていると思います。

 あのDQN王女の《魔力量》なんて意味無しな感じがしたしねぇ………。
 まぁ…それでも普通の貴族よりは確実に《魔力量》があるんだろうと思うとね。

 あの皇子(仮)達とあのDQN王女が、婚姻して子供を作ってもさほどの《魔力量》を持つとは思えません。

 はたして、子供を作れるんでしょうか?
《魔力》格差があると、子供って出来なかったはず?

 子供が出来ても出来なくても、あの皇子(仮)達とDQN王女達では、側妃達の祖国で王と成れるかもわからないしね。

 あのどこまでもDQN王女達を、宗主国であるアルファルーラ帝国に送り出す、無能な王の支配する国が脅威にはならないです。

 でも、あの皇子(仮)達を、子供を作れない体にしてから帰すのも、それはそれで一興ですね。

 突然変異や、祖先返りが、生まれても困るもの。
 きっちりと去勢して、送り返す方がベストよね。

 確か、前に読んだラノベにあったような?
 それとも、同人誌だったかなぁ~………。

 陛下が予定していた、あのキラキラ皇子(仮)達の役割は、アラン様を守る為のおとりだったんだから………。

 その役割が終わったなら、役立たずの金食い虫で騎士としても皇族としても、回りに迷惑をかけるデキソコナイと言うか、不良品はいらないんです。

 それに、アラン様の兄上を魔族から取り返したら、確実に出来の良い皇子がもう一人確保できるんです。

 6人もの役立たずな皇子(仮)達にかける経費を、優秀なアラン様の兄上に掛けた方が、ずぅ~っと良いと思います。

 あっても、アルファルーラ帝国の皇子としての常識や知識は、残念なほど無いと思いますしね。

 アラン様と同じ様に、騎士団を率いるんだったら、色々と教育していくしかないんですよね。

 その手間隙を考えれば、あのキラキラ皇子(仮)達をポイッとして人手と経費を、アラン様の兄上に回した方が良いと思います。

 あの異様に自意識過剰な6人にかける教育費。
 絶対に、経費に見合わないでしょうしね。

 こんなアレなコトを、私は独り言としてぺらぺらと喋っていたみたいです(恥)。

 私が自分の世界に入っていたら、陛下達が居る部屋に辿り着いていました………ダメじゃん私(涙)。

 思わずアラン様を見ると………苦笑されました(恥)。

 「シオンは、本当に色々と
  考えているんですね」
 
 「え?」

 「確かに
  臣籍降下させるよりも

  すっぱりと縁を切った方が
  良さそうですね

  ねっ父上」

 アラン様がそう言えば、陛下もにこにことすっきりした表情で答える。

 「あぁ~私もそう思う
  あれらの役目は終わったし

  出来が悪いから必要ないな

  あるべき皇族としての
  義務と責任を言い聞かせ

  そのおごりたかぶった
  思考や態度を改めるように

  何度も注意したのだがな
  あれらは、一切改めるコトは
  無かったのだ

  私に切り捨てられても
  もう仕様が無いだろう」

 うんうんと頷いて、アラン様は、私の言葉を採用して、確認するように言う。

 「そうですね
  シオンの言う通り

  きっちりと去勢して
  送り返すというのは?」

 その確認に、陛下も頷いて、いい顔で言います。

 「私の血を継ぐのは
  アマーリエの産んだお前と
  もう一人だけで良い

  あれらは必要ない
  あれらの母親達も出来が悪い

  もっとも、何があっても
  悲しまなくてすむと思って
  選んだ存在でしかなかった

  だいたい、あれらは
  母親の言葉しか
  聞かなかったのだからな

  父親より母親と共に
  居たいのだろう

  皇位継承権と国籍を
  剥奪して送り返す」

 「やっと、アレらを
  処分するのだな

  私の可愛い息子に
  何かと絡んで
  腹立たしい存在だった

  これで、アレらと
  アレらの母親達を
  見なくてすむな」

 「シオンは
  本当に色々と考えて
  賢い娘ですね

  私の可愛い娘で
  ランドールの正妃に相応しい」

 うっそんなに褒められるコトを、私は言ってませんよ。
 どっちかって言うと、かなり冷酷非情で人でなしなコトを言いましたよ。

 これって、アラン様達の感性では、普通のコトなんでしょうか?
 思わず、私は回りを見回します。

 するとにっこりと笑うアラン様と、微笑む陛下と、にこにこしている先代皇帝陛下がいましたよ。

 そして、護衛の騎士様達や侍従達にフレデリカさん達が、尊敬?を含んだきらきらした瞳で、私を見ていました。

 どぉぉぉ~っして、私ってば独り言を言ってしまうのぉ(号泣)。

 それもよりによって、ラノベで読んだ、割と非道で冷酷な皇帝陛下や宰相閣下と同じ様な発言内容を、ペラペラと口にしちゃうのぉぉぉ~(号泣)。

 私の何事も穏便にっていう事なかれ主義とは、真逆な苛烈で非情で、だからこそ有益な考え方を言ってしまった。

 私は、モブな一般小市民なのに………。









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