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召喚されちゃいました
329★はぁ~………こういう時のお約束ですか?
しおりを挟むああそうだ………魂の輝きを見て区別する方法はとれるのかしら?
でも、あれって、精神集中する必要があるから、戦闘中は無理よね。
いやいやそれよりも、アラン様に怒られるのを覚悟の上で、今回使った《雷発生の魔石》と《一酸化炭素発生の魔石》を近衛騎士団の騎士様達や皇宮騎士団の騎士様達や帝都騎士団の騎士様達に標準装備させるしかないかな?
私が大量にそれらの《魔石》を作るとかコピーするとかって、絶対にアラン様が止めるよね………うん、無理。
全員は無理だから、各隊長のみってすれば良いかな?
各騎士団の魔法使い様達にも、隊長だけに持たせた方が良いよね。
魔法使い様達に、私の液体金属ワイヤー魔法による《結界の鳥籠》を理解させるのは………水銀を見せてもたぶん無理よね。
アレは元の世界で、あのシリーズを見た人しか理解できないモノだと思うのよね。
まぁーよく似たモノって言ったらって、最弱のスライムでしょうかね。
ただ、スライムってこの世界にいるのかな?
ついでに、一酸化炭素中毒とか二酸化炭素中毒を教えても理解不能よね。
今は、考えても無駄だから、出来るコトに意識を向けよう。
深呼吸をしてまわりを見てみると………ハイワイバーンの足と魔族を捕まえた《結界》とあの迷惑なご一行様を包んだ《結界》とフレデリカさん達と騎士様達を包んだ《結界》があった。
あっと、フレデリカさん達や騎士様達の《結界》を解除。
ついでにあのご一行様の《結界》も解除。
《結界石》に戻れって命令したら、手元にふっと現われたわ。
ラッキーって思いながら、《結界石》の《魔力量》の残高?を確認したら、ほとんど減ってなかった。
ハイワイバーンは、足に触って《魔力》を流してみる。
うんちゃんと脳と神経を遮断している。
ここは、面倒でも隷属魔法を掛けて、ハイワイバーンをこの場に待機させた方が安全よね。
私は、必要な作業を淡々とした。
するしかないから、していたんだけどね。
その作業が終わると、私の口からは、きっと魂が出てるわ。
本当に、溜め息しか出ないわ。
アラン様に怒られて、お仕置きされるのを覚悟してやったのにぃぃぃ~………魔族のばかぁぁぁ~死んでしまぇぇ(号泣)。
でも、1番の原因は、ここで眠っている皇妃(仮)の姪の王女よ。
このご一行様が、ここに居なければさっと転移陣のある部屋に行けたのに………ムカつくわ。
なんて思っていたら、フレデリカさんに声を掛けられました。
「姫様、この慮外者は放置しますので
予定通り移動致します」
「えっ? あの? フレデリカ?
ハイワイバーンや魔族がいますけど………」
思わず私は言い返していました。
「姫君、ハイワイバーンがこの宮を攻撃しているのは
皇宮騎士団も近衛騎士団も認知しています
それぞれが優秀な騎士達を派遣しますので………
それよりも、姫君の安全が第1でございます
それに、姫様はハイワイバーンに
隷属魔法を掛けましたよね?」
「ええ隷属魔法を掛けて待機の命令をしたわ
魔族達は《結界の鳥籠》に封じてあるから大丈夫よ
私が魔法を解除しない限りこの状態は維持されるわ」
「でしたら、ここから移動するコトに
何の問題もございません
姫様の身の安全が第1でございます
それに、ランドール様の………」
フレデリカさんは、話の途中で言葉を濁しました。
うふふ…フレデリカさんが…言葉に出来ないほどアラン様の待つ場所に行く予定時間を越えてるっていうコトですよね。
これでいくとアラン様のお仕置きは決定的ですね(号泣)。
それでも、転移の魔法陣がある場所に急いだ方が、アラン様への言い訳にもなります。
ここは、素直に急ぎますよ。
迷惑なご一行様は、このまま放置します。
ドラク○のコマンド入力の命大事にですを、私は実行します。
「そうね、ランドール様を心配させたくないから
急ぎましょう」
フレデリカさんに私が応えると、全員で歩き始めます。
これで、何とかなると思ったのに………。
こういう時の定番は健在だったようです。
そう、一難去らずに、もう一難ってやつですよ。
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