331 / 378
召喚されちゃいました
318★ただいま混乱中………
しおりを挟むでも、その内容は私の予想の遥か彼方に行きましたね。
そんな便利な魔法があるなら、誰も苦労しませんよね。
それも、法と裁きの神様に与えられた魔法なんて………。
この世界の神様達って、人とかなり近い気がしますよ。
でも、ここもスルーします。
我が身大事にですよね、無謀なガンガンいけはしません。
私はこの世界に召喚された人間ですから、やぶ蛇は避けます。
触らぬ神(=アラン様)に祟りなしですからね。
でも、魔物討伐を一緒にしていた花嫁達の意思だから、その望みを叶えるコトを皇帝や皇太子や皇子達や貴族達は受け入れたんですよね。
戦う力を持ちそれを行使した花嫁の言うコトだから、神様もその願いを叶えたってコトですよね。
こっちって、マジで《力》こそ《正義》って感じがしますよ。
もしかして、民族的に脳筋が多い………みたいです。
でも、民を守って戦うって行動をして始めて意見を言えるって感じがするし、その意見を聞く気になるって思いました。
これもある種のノブレス・オブリージュ(=貴族の義務)なんでしょうね。
こうなると、皇帝陛下に謁見した時に種子をコピー魔法で増やしたり、アラン様の兄上が生きている可能性を示唆したコトが、私の立場を滅茶苦茶強化していたんだってわかります。
歴代の異世界召喚された花嫁達も有効な知識と魔物討伐をしたからこそ、その意思や意見がこの帝国に受け入れられていたって実感します。
これでいくと、あのキラキラ皇子達(仮)に連れて行かれた彼女達は、かなり不味い立場になっているでしょうね。
この帝国に色々なモノを差し出した私と比べたら、誰とでも《魔力》格差を気にしないで卵を産めるという能力以外は何も無いんですから………。
生まれた子供の能力も高いけどね………でも、それだけなんですよね。
知識を差し出すと言っても、既に色々とやらかした私の持っている知識の質と量に比べたら微々たるものでしょうし………(ゴメンね)。
今更私が自重しても意味が無い………やらかした感たっぷりだし。
それに、一緒に召喚された私には、彼女達の立場を何とかできる権限なんて無いんだから………。
それに、ただの異世界召喚された花嫁って立場しかない私は、正式にアラン様と結婚して皇子妃の立場を手に入れてからしか動けないし動く気も無い。
皇帝陛下の正式な養女って言っても権力は無いしね。
じゃなくって、今は彼女達のコトなんて考えない。
ここは、ちゃんとアラン様との会話に集中しなくっちゃね。
えっとぉ~…そこ………貴族を島流しなんてもったいないですよ。
貴族としての教育を受けているんですから、文官や武官としてこき使うべきです。
せっかく、教育という下地はあるんだから、ちゃんと使わないともったいないですよ。
女性達は、貴族達に顔を知られているなら、外国人相手の娼婦にして情報を取らせるとか、辺境で女性の居ない砦とかに派遣して福利厚生って感じにしてあげると良いと思いますね。
辺境の砦だったら、多少オバサンが入っていてもOKじゃないかな?
男も女も加齢に寄って体の動きが悪いなら、文官とか教師としてガツッとこき使うべきです。
だからって、侍女とか侍従なんて出来ないですよね。
歳を取った貴族の女性なら、マナーを教える教師にしても良いと思います。
出来もしない労働で無駄にするにはもったいないです。
貴族に対する教育って、結構なお金がかかっていると思いますからね。
それを、簡単に、ポイッとドブに捨てるのはもったいないですよ。
だって、その教育の為のお金は、税金からなりたっているモノなんですからね。
貴族に仕えていた者達は、その容姿が他の貴族に分からないように認識阻害をかけて、騎士様や魔法使い様達が爵位を貰ったときにお祝いとして無償であげれば良いと思います。
使用人を集めるコトも大変だと思うから………。
奴隷なら、お給料が発生しないから、その分を節約しながら使用人達をじっくり集めるコトが出来ると思います。
問題は、そんな犯罪奴隷達に子供を作らせるか否かってコトですよね。
この辺はどうなっているんでしょうか?
ついでに、貴族女性が一蓮托生で罪に服したってコトなんでしょうか?
日本や諸外国の女性達と違って、行動自由があまり無いこの帝国の女性が、色々な犯罪に手を染めるってかなり難しいと思うんですけどぉ~?
ついでに、貴族女性達のイメージって、卵を産む相手を探しているだけの存在って感じてますから………存外、無害な生物な気がします。
いや、この感覚は、私の性別が女だからでしょうか?
優良物件扱いされる有能な男性陣にとっては、意外と有害なのかな?
アラン様の話しで思ったのは、ここの貴族女性って婚活は頑張るけど、それ以外は何もしないってイメージがありますしねぇ~。
魔物と戦うコトを義務とされている貴族や皇族の男性達は《魔力量》の多い少ないって、命に直結するから真面目に修行と訓練をするんですよね。
でも、貴族の女性達はそんなコトをしない。
辛い訓練をしなくても、ちやほやされるから………。
でも…まぁ……これじゃ男性の付属品扱いでも仕様が無いって面もありますね。
それと比べたら貴族に仕える者達って、主人である貴族に逆らえないって事情もありますよね。
そのあたりの情状酌量は無いんでしょうか?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5,600
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる