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召喚されちゃいました
304★私の予定は決まっているようです
しおりを挟むうっリアルな騎士様事情って、なんか不憫ですよ。
爽やかな騎士様って、騎士服の状態限定なんですね。
だったら、フルプレート内部に冷却魔法と汗と体温による湿気を排除する風魔法の回路を張り巡らせれば良いんじゃないでしょうか………。
肩から背中に向かって風が排出される様に設計すれば、背中からの攻撃をほんの少し軽減できそうですしね。
アラン様のフルプレートに掛けて実験してみるのも良いと思います。
これで、少しでもアラン様が、楽に戦えるなら………。
「静香の発想は何時も驚くものばかりですね
でも、あのフルプレート着用時の蒸し蒸しした不快な暑さが
解消されるならとても嬉しいですよ
騎士達は全て貴方に惚れてしまうかもしれませんよ
私は、きっと嫉妬心で彼らを………くすくす………」
アラン様、私の独り言を、また聞いていたんですか………(ちくせう)。
そして、それを隠す気が全く無いんですよね(イケメン滅びろ)。
でも、ここは、話しを合わせてエロをパスです。
「静香、可愛い貴女を味合わせて下さいね
そうでもしないと、騎士達を戦闘訓練で
苛めてしまいそうですから………
所詮、私は我が侭な男です
貴女の側に居たいのに、貴女から離れて
仕事でムサイ騎士達の相手をしなければならない
そんな辛い立場の私に、静香の愛らしさを補給させて下さいね」
にっこり笑うアラン様の瞳が、ぎらりっと光ったように見えたのは、単なる偶然だったのでしょうか?
彼氏いない暦=年齢な可哀想なほどに、恋愛経験値皆無な私には、アラン様に抵抗できる術なんてありませんよ。
だから、私は、言葉では戸惑ってみせますが、本当の意味でアラン様を拒否する気はありません。
また、アラン様に逆らう気もありませんよ。
だって、俺様なアラン様も鬼畜なアラン様も、魔王様なアラン様もSっ気たぁ~っぷりのアラン様も好きですからね。
色々な表情と声と態度と行動をするアラン様、眼福です、ご馳走様です。
私のこころのメモリーに、アラン様の色々なスチルが溜め込まれていきます。
「えっあの……アラン様…」
こころの中では、しっかりと覚悟していても、実際に色々されると慌てるのが人間です。
だから、私はジタバタしてしまいます。
そんな私をアラン様は、ちょっと男としての欲望を滲ませた瞳で見詰めてくれます(ぽっ)。
その上で、甘く優しく囁いてくれます。
「静香、私の腕の中で啼いてください」
アラン様に、体中を触られたり舐められたり口付けられたりしちゃいましたよ(爆)。
その合間に、アラン様に何度もクギを刺されました。
「静香、フルプレートに魔法を掛けるのは
私が立ち会える時にして下さい
明日は、今日出来なかったハイワイバーン達の飼育員達に
魔法を掛けるから、明後日以降にして下さい
畑や田に植えた作物の観察は、毎日他の者達にさせますから
静香はゆっくりと休んでくださいね」
何時の間にか、私の予定は決まった様ですね。
どっちにしろアラン様と一緒じゃなきゃ、何処にも行けない私です。
もっとも、この帝国では、女性が1人で外出するコトは無いそうなので、諦めています。
アラン様に調教されて…げふんげふん………私の行動は、かなり大人しくなったと思っています。
アラン様に愛されて、私はアラン様に相応しい人間になりたいって思っています。
誰にもアラン様を渡したくないって思っていますよ。
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