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召喚されちゃいました

265★《魔力》回復は、寝るのが1番のようです

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 予定外のワイバーンの襲撃で、今日の私の予定が狂ってしまいましたよ。
 まったく、魔族め覚えていなさい。
 私の予定をパーにしてくれた御礼は、今度、きっちりと払わせて上げますよ(怒)。

 スマホもどきを陛下達に差し上げるとか、騎士様達に備品として支給するっていう予定もパーでしたよ。
 畑に色々な種を植えて、植物に対する成長促進魔法を掛ける予定もパーでした(涙)。

 お米とかを増やす為のコピー魔法も、アラン様にがっつりと止められましたよ(号泣)。
 ワイバーン達に隷属魔法を掛け終わり、アラン様の身やでお茶していたら、
それは、アラン様のこんなひとことから始まりました。

 「静香、今日の予定は、とりやめですよ」

 「えっ?」

 お茶と軽食をアラン様の求愛給餌で、楽しんでいたら唐突にアラン様に言われて私は驚いてしまいました。
 そんな私に、アラン様は、小さな子供に噛んで含める様に説明してくれましたよ(ちくせう)。 

 「静香は、襲撃して来たワイバーン達を
  魔法で拘束して眠らせましたよね」

 「はい?」

 「その上で、全てのワイバーン達に
  隷属魔法を掛けましたよね」

 「はい」

 「その他に、スマホもどきを大量に
  コピー魔法で作りましたよね」

 「はい」

 「静香の故郷の色々な種子を大量に
  コピー魔法で増やしましたよね」

 アラン様の言葉に、私は首を傾げながら答えていました。
 何を言いたいのかわからなかったから………。

 それなりに、魔法は使ったという自覚はありますけど………。
 それがとうかしたの?っていう感じていました。

 「はい、それがどうかしましたか?」

 なんか面倒くさくなって、アラン様の言葉に質問で返しましたよ。

 「静香は、魔法の無い世界で育っていましたよね?」

 「はい」

 私が魔法の存在しない異世界から召喚されたコトをアラン様は知っているのに、何故?今更確認するんでしょうか?
 私は、首を傾げ傾げ考えましたが、わかりませんでしよ。
 そんな私に、アラン様は口付けしながら、説明してくれます。

 「これほど、大量に《魔力》を普通は使いませんよ
  《魔力量》の総量の3割を切ると、くらっとしたりします」

 えっ?そんな話しラノベで出てきませんでしたよ。
 マジですか?

 でも《魔力回復薬》で、回復出来ますよね。
 ラノベとかRPGでは、《魔力回復薬》で簡単に満タンになってましたけど?

 えっ?…あぁぁ~…もしかして、こっちに《魔力回復薬》って無いんですか?
 そうすると、こんなにぽんぽん《魔力》を使うって不味いですよね。

 「えっえ~そんなコトがあるんですか?」

 初めて聞いた内容にあわあわしている私に、ちょっと黒いオーラを滲ませてアラン様は、にっこり笑って説明を続けてくれます(ちっイケメンめ)。

 「ありますよ
  それと、2割を切ると眩暈がします

  こうなったら、静かにベッドで横になって
  眠るコトによる《魔力》の回復を待ちます」

 うう………マジですか?
 それって、どうしようもない状態って言いませんか?

 ファンタジーな世界なんだから、魔法で全部なんとかなるって思っていたんですけどぉぉ~………。
 私の治癒魔法は、私にはあんまり効かないと思うし………。
 なんか八方塞な感じがしますよ。









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