271 / 378
召喚されちゃいました
258★《魔石》を使ったAIと隷属魔法を試してみようと思います
しおりを挟むじゃない………私ってば、何やってんのぉ~………。
わざわざアラン様に連れられて上空に来たのは、ワイバーン達を帝都騎士団の訓練場に降ろす為だったのにぃ~………。
なのに私は、ついつい初めて見たワイバーンに夢中になっていたわ。
ここは、さっさと移動させますよ。
なんてことを思っていたら、また、口に出していたみたいです。
アラン様が、私に何時もの様に甘く囁いてきます。
「静香、そんなに焦らなくても大丈夫ですよ
幸いなコトに、魔族は居なかったし、捕獲したワイバーン達は
かなり深く眠っているみたいですから………
訓練場に降ろしてから、色々と考える時間もあると思いますよ」
「………」
きゃーアラン様ぁ~どうして、耳を齧ったりしながら喋るんですかぁ~………これじゃ言い返せませんよぉ~(爆)。
ついでに、私の独り言をまた放置してくれましたね(号泣)。
無意識で独り言を言ってしまうから、注意して欲しいって言ったのにぃ~全然聞いてくれないって酷いですよ(恥)。
ちょっと怒っても良いですよね。
だから、私は、むっとした顔で、ワイバーン達に魔法を掛けて訓練場までヒョイーッと運び、ふんわりと降ろしました。
結界の中を無重力状態にしていたので、簡単に運べたんですよ。
そして、私はアラン様に話しかけます。
「アラン様、ワイバーン達は、全て風魔法を使っているみたいです
それに、体色と同じ魔法を使えるみたいです
だから、AIの代わりに使う《魔石》は
風の《魔石》と体色の《魔石》の2個必要ですね」
「わかりました
風の《魔石》を大量に用意させます
アルフレッド、紫音の言う通りに《魔石》の用意を………」
私の要求をあっさりと受け入れたアラン様は、乳兄弟のアルフレッドさんに命令します。
それに、アルフレッドさんは、騎士の礼をして答えます。
「はっ………」
アラン様とアルフレッドさんの姿に、一瞬の萌えを感じてしまいましたよ。
でも、アルフレッドさんは、さっさとグリフォンに騎乗して、アラン様の宮に向かって飛んで行ってしまいました。
勿論、部下の騎士様達が、グリフォンに騎乗して付いて行きましたよ。
その姿を思わず見送っていた私に、アラン様が、話し掛けてきました。
結構、大きな宝箱を開いて、アラン様の2番目の乳兄弟イグナシオさんが差し出しています。
重くないのかな?って思ってしまいます。
「静香、ここに用意させた《魔石》では
風の《魔石》は、数が足りないと思いますが
試しに、使ってみて下さい」
「はい…アラン様の髪の色の《魔石》を使いたいと思うので………
青い体色をしたワイバーンに
AI魔法と隷属魔法を掛けてみますね…」
私は、アラン様にちょっと説明してから、青いワイバーンを結界の中から引っ張り出しましたよ。
もう一度確認してみても、ワイバーンは深く眠っています。
これなら、大丈夫でしょうね。
私は、緑色の《風の魔石》と青色の《水の魔石》を、大量に《魔石》を入れた宝箱から取り出しました。
次に、その2個の《魔石》に私の血を1滴づつ垂らしましたよ。
これで、私の魔法がこの《魔石》につるんって入ると思うんです。
ちょっと厨二病っぽいですが、ラノベで読んだコトがあったような気がしたので試しましたよ。
だって、鰯の頭も信心って言うんですから、コレで良いと思います………たぶん、きっとね。
ってコトでさっそくワイバーンの角と角の間に、《魔石》を入れようと思ったんですが………。
0
お気に入りに追加
5,586
あなたにおすすめの小説
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
夫から国外追放を言い渡されました
杉本凪咲
恋愛
夫は冷淡に私を国外追放に処した。
どうやら、私が使用人をいじめたことが原因らしい。
抵抗虚しく兵士によって連れていかれてしまう私。
そんな私に、被害者である使用人は笑いかけていた……
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
【完結】番を監禁して早5年、愚かな獣王はようやく運命を知る
紺
恋愛
獣人国の王バレインは明日の婚儀に胸踊らせていた。相手は長年愛し合った美しい獣人の恋人、信頼する家臣たちに祝われながらある女の存在を思い出す。
父が他国より勝手に連れてきた自称"番(つがい)"である少女。
5年間、古びた離れに監禁していた彼女に最後の別れでも伝えようと出向くと、そこには誰よりも美しく成長した番が待ち構えていた。
基本ざまぁ対象目線。ほんのり恋愛。
亡くなった王太子妃
沙耶
恋愛
王妃の茶会で毒を盛られてしまった王太子妃。
侍女の証言、王太子妃の親友、溺愛していた妹。
王太子妃を愛していた王太子が、全てを気付いた時にはもう遅かった。
なぜなら彼女は死んでしまったのだから。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
獣人国王の婚約者様
棚から現ナマ
恋愛
伯爵令嬢のアイラは国主催のレセプションパーティーに強制的に参加させられる。そこで主賓である獣人の国王ウエンツと目が合った瞬間に拉致されてしまう。それからは国王の婚約者として扱われるのだが、アイラは自分の立場は国王がこの国に滞在している間だけの接待係(夜伽を含む)なのだということを知っている。この国から国王が出て行く時に捨てられるのだと……。一方国王は、番(つがい)が見つかり浮かれていた。ちゃんと周りの者達にはアイラのことを婚約者だと公言している。それなのに誰も信じてはいなかった。アイラ本人ですら自分は捨てられるのだと思い込んでいた。なぜだ!? すれ違ってしまった二人が両想いになるまでのパッビーエンドなお話。
【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!
ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、
1年以内に妊娠そして出産。
跡継ぎを産んで女主人以上の
役割を果たしていたし、
円満だと思っていた。
夫の本音を聞くまでは。
そして息子が他人に思えた。
いてもいなくてもいい存在?萎んだ花?
分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。
* 作り話です
* 完結保証付き
* 暇つぶしにどうぞ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる