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召喚されちゃいました
249★どこの世界も、男性は何時でも夢見る少年なんでしょうね
しおりを挟む「そうですかぁ~私達は、ハーフトランスしていたので、全身の痛みで
団長がドラゴンに変化しているって思っただけでしたね」
騎士様、貴方の感性が正しいと思います。
そう、あのドラゴンは、どんなに巨大でも、アラン様なんです。
わかっているんですね………ほっとしましたよ。
「あの時、私は、ちょうど外に居ましたので
慌てて宮の中に避難しようと走っていましたよ」
竜巻やダウンバースト、雷や突風と違うので、室内に入ったからって安全とは限りませんよ。
ドラゴンに、踏まれたり蹴られたりして建物が崩壊して、生き埋めになる可能性がかなりありますしね。
それと、ブレスで黒こげとかも………。
毒のブレスとかもありますから、建物の中に入るよりは距離を取ったほうが良いかも知れませんね。
「私達は、あの時、帝都騎士団の訓練場に居ましたから
全員がハーフトランスして苦しんでいましたね」
ちょっと、話しがずれていますよ騎士様。
「貴方達も、姫君の言葉を聞けば
ハーフトランスする危険がありますよ」
あのぉ~私のコトを何だと思っているんでしょうか?
騎士様達の中で………って思ってしまいますよ。
でも、ここで突っ込んでも何の意味もありませんのでスルーします。
「って、言うか、帝都の《結界》を維持している魔法使い達は
いったい何をしていたんだ
こんな状態になるまで気が付かないなんて………」
うん、この騎士様の発言は状況にあっていますよ。
流石は、アラン様の乳兄弟ですね。
「グリフォンに騎乗する騎士達が出るしか無いですね」
なんて会話をしていましたよ。
思わずアラン様見上げると、私ににっこりと笑ってくれました。
「静香、私にフルトランスする魔法の言葉を下さい」
その言葉に私は、生温く笑ってしまいました。
ちっさい子供が、自転車に乗れたからマウンテンバイクで、野山を駆け回っても良いですか?って、言っているような感じですね。
アラン様、わくわく感が隠しきれていませんよ。
まぁ~そんな少年っぽいアラン様も素敵だって思っていますけどね。
でも、私は、ガッツリとクギを刺します。
「アラン様は、ドラゴンの姿で戦ったコトがありませんよね」
「ええ、今日が、ドラゴンの姿での初陣ですね」
私の刺したクギをさらりとかわして、アラン様がイイ笑顔で言います。
そんなコトで、私は引き下がったりしませんよ。
アラン様が、ドラゴンの姿での戦闘をぶっつけ本番でしようなんて、邪魔するに決まっているでしょう。
私は、アラン様に怪我して欲しくないし、ワイバーン討伐の失敗で暗くなったりして欲しくありませんから………。
「ワイバーンと戦ったコトはありますか?」
「魔物討伐として、地方の山や森等で、グリフォンに乗って戦いました」
うふふ………思った通りの経験しかありませんね。
ラノベあるあるの人里離れた場所でしか、ワイバーン討伐はしたコトがありませんね。
でも、グリフォンに騎乗して戦うアラン様………見てみたいです。
さぞやカッコイイんでしょうねぇ~………。
じゃなくってぇ~こことは、ちょっと突っ込んで言います。
「では、市街地では戦ったコトが無いんですね」
「ええありません」
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