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召喚されちゃいました
220★欲しいものは既に揃っています
しおりを挟む「だって、アラン様が私と
一緒にいてくれるなら
別に欲しいものは無いです
だから、一緒にいられるように
帝都騎士団の本部にも
連れて行って欲しいです」
私の発言を聞くとアラン様は、片手で顔を覆って言います。
気のせいでしょうか?
なんとなくアラン様の頬や耳が、ほんのりと紅くなっているように見えます。
もしかして、アラン様ってば、照れているんですか?
「静香、貴女は、私をどうしたいんですか?」
アラン様、それは私が言いたいセリフです。
「はぁ~?」
どういう答えが正解なのかわからない私は、意味ある発言を控えて疑問符を口にしただけです。
「こんなに可愛い貴女を
愛しい静香を腕の中に隠して
誰にも見せたくないって思うのを
理性で押さえつけているのに………
貴女は、私を幸せにしてくれますが
閉じ込めたくなるのを耐えるのが
辛いんですよ
あまり、私を煽らないで下さいね」
アラン様は、ヤンデレ俺様皇太子様系のDOQN内容の告白をガツンとかましてくれました(号泣)。
乙女ゲームの攻略者が、ヤンデレや俺様や王子様や鬼畜やSっ気っていうのは、二次元という画面越しだからキャッキャウフフって笑っていられるんです(号泣)。
アラン様は、超絶美形で皇太子様で帝都騎士団団長で、ちょっと特殊な趣味を持っているし、魔力量過多で婚活の敗残者でもあるから、とにかく私を溺愛してくれます。
でもね、ちょっと危ない……いや、かなり危ないひとだと思うんですよ。
だから、私は、我が身大事にを座右の銘にして、おとなしくします。
アラン様の独占欲や嫉妬心が治まるのを待つしかないんです。
どのぐらいしたら、治まるかは不明ですが………(脂汗)。
「えっとぉ~………」
困ったなぁ~という表情で私はアラン様が復活するのを待ちました。
まぁ~その間に、清らかな乙女としては如何なものか?というコトを色々とされました(ぐっすん)。
結果として、乙女の泉が決壊して大洪水になったので………聞かないでぇ~って状態になり、お風呂場へ直行したらしいんです。
何処かの世界の政治家の様に言いますよ………記憶にございません。
お風呂場で羞恥心をガンガン削られて、快感(現実逃避)に溺れて私は意識を手放しました。
気が付いた時には、別のドレスに着替えてアラン様に口付けされていましたよ(号泣)。
口の中に広がる芳醇なカカオの香りと、ほど良い甘さとほろ苦さを纏った生チョコが、私の味覚と嗅覚を楽しませて………。
じゃなくってぇ~アラン様、何度も、言っているでしょう………(怒)。
私の意識が無い状態での求愛給餌は止めてって………言いたい、声を大にして言いたいけど………。
ミスリル銀や魔石という高価な素材と禁じられたコピー魔法を使おうとしている手前………涙を飲んで我慢しました(イメメン滅びろ)。
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