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召喚されちゃいました
219★都合の悪いコトはてへぺろで………
しおりを挟む悩みに悩んで、私は魔石の個数を減らす方向で考える。
だからといって、機能を減らす気は無いけど………さて。
いっそのコト、ミスリル銀の板と文字板と魔石1個を用意して、スマホの機能のみを、これにコピーするってやってみれば良いんじゃないかしら?
だって、コピー魔法ってかなり無茶苦茶なコトが出来る魔法だもの。
う~ん、でも魔石は2個にしようかなぁ~………。
バッテリーが必要だからねぇ~………。
魔力で充電ならぬ充魔力ってやれば良いかなぁ~………。
だったら、ミスリル銀の板自体にバッテリー機能を入れると良いわね。
良し、ミスリル銀の板にバッテリー機能とメモや文字打ちの機能を入れるコトにしちゃおう。
とにかく、用意したミスリル銀と魔石にスマホの機能をコピーしちゃえば良いのよ。
うん、これならできるわね。
ざっくりしたイメージでやれば計算、カレンダー、予定表なんかの機能もコピーできるはずよね。
ダメもとでやってみれば良いんだもの。
ただ、コピー魔法が使えるのって、今のところ私だけなんだよね。
まぁ…バレなきゃイイか………アラン様には、てへぺろでごまかそう。
「アラン様、ミスリル銀の小さい………
えっとぉ~このぐらいの板と
魔石を用意して欲しいんです」
私は、欲しいミスリル銀の板の大きさを指で表現してみました。
それを見てアラン様は、にっこり笑って言います。
「その大きさのミスリル銀の板と
魔石が欲しいんですね?」
アラン様の問い掛けに、私は、こくこくと頷いてから、補足説類を始めます。
「スマホの機能だけを
ミスリル銀の板と魔石に
コピーしようと思うんです
そうすれば、はたからは
クリエイトアイテムに
見えると思うので………
ただ、スマホの機能コピーの
確認をする為に
同じ大きさのミスリル銀の板は
最低でも2枚必要なんです
魔石も2個必要です
用意できますか?」
私は、結構どきどきしながら、アラン様に欲しいものを言いました。
それに、にっこり笑ってアラン様が甘く優しく囁いてくれます。
「それぐらいなら
直ぐに用意できますよ
静香からのお強請りが
付与魔法の実験に使いたいから
っていうのは残念ですが………」
そんな色気たぁ~ってぷりの表情で、私の耳を齧りながら言うのは止めて欲しいんですけどぉ~………。
ちょいデブでブスの私を、閉じ込める意味は無いと思います。
アラン様は、かっこいいし皇太子で帝都騎士団の団長なのに、どうしてそんなヤンデレ体質なんですか?
私みたいなデブスを欲しがる物好きな特殊趣味の人は、アラン様意外にいないと思いますけどぉ~………。
でも、それは言わないお約束です。
下手なことを言うと………。
『私の愛が信じられませんか?』とか。
『特殊趣味の持ち主にしたいんですか?』とか。
って言い出して、なし崩しにエロいコトに突入してしまうんですもの。
だから、私は、首を傾げるだけにしておきますよ。
藪を突いて蛇が出てくるならまだしも、アラン様の闇を突いたら、マジでヤバイんですよぉぉ~………乙女のピンチです(号泣)。
余分なコトは言わない方が安全ですからね。
「えっ?」
可愛らしく見えるように、小首を傾げている私に、アラン様は、切なそうに言います。
「だって…ほら…静香は、私に何も
お強請りしてくれませんから………」
えっとぉ~…アラン様に、いったい何を強請れっていうんですか?
毎回、ととぉ~っても美味しいご飯と、おやつを用意されています(食)。
ドレスも宝石も、山のようにもらっていますよ(衣)。
皇女として、領地も宮も与えられています(住+身分)。
それに、私に専属で仕える執事さん達や侍女さん達や侍従さん達、騎士様達や魔法使い様達も用意されましたしね。
もう完全なお姫様扱いなんですもの。
その上で、アラン様という超絶美形の婚約者もいるんですよ。
女の子の欲しがるものは、ぜぇ~んぶ揃っています。
どっちかっていうと、色々と豪華に揃いすぎていていたたまれないって感じなんですけどぉ~………。
言っても無駄だから、言いませんよ。
これは、私とアラン様の常識の違いからきているものですから、どうしようもありませんから~………諦めます。
そして、私が欲しいのはアラン様の愛情と時間です。
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