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召喚されちゃいました
208★リフレッシュする為に、ちょっと暴発します
しおりを挟むうふふ………何度やらかしたら、なおるんでしょうか?
アラン様が、くすくす笑っている声が聞こえます。
これって絶対に、私の独り言を聞いていたってコトですよね。
いったい、私の考え事のどの部分を聞いていたのでしょうか?
ここは、恥を忍んで聞いてみます。
「アラン様
何かおもしろいコト
ありましたか?」
ちょっとむっとした感じの声になってしまいました。
そんな、私に、アラン様は、それはそれは嬉しそうに笑って答えてくれました。
「紫音が、私の求愛給餌や
紫音の世話をするコトを
受け入れてくれるって
言っているところと
私の姿を独りで
寂しい時に見たいって………
それに、私の為に
魔法剣や魔法を
掛けた鎧や鎖帷子を
作りたいって
言っていたコトですか?」
うっわぁぁぁ~……聞かなきゃ良かったですぅぅ~………。
何を拡大解釈しているんですか?
私は、求愛給餌もアラン様が、私の入浴や着替えなどの世話をしてくれるコトを、全面的に受け入れる気はありませんよ(イラッ)。
今だって、仕様が無いから、アラン様のお世話になっているんです。
私が言ったのは、疲れた時にちょっと手伝って欲しいっていう意味なんですよぉぉ(号泣)。
どうして…こう…話しが、通じないんでしょうか?
常識が違うので、どうしようも無いんでしょうか?
ついでに、恥ずかしい私の言葉を、遮音壁で隠すとか、私に内心ただもれだよって教えてくれないんですか?
とにかく抗議だけはしておきます(涙)。
「ランドール様、酷いです
私の内心をまた聞きましたね
思ったコトを口にしていたら
止めてね言ったのにぃぃぃ~」
ああもうアラン様に抗議したら、もっと恥ずかしくなりましたよ。
アラン様ってば、なんで人前でばらしてくれるんですかぁぁ~(号泣)。
私の厨二病全開のオタクのイタイ妄想と萌えを………聞いてしまっちゃたんですね。
というコトは周りにいた騎士様達も………いたたまれない。
これからも、ずっと顔を合わせる人達なのに………。
公開の黒歴史って………公開処刑と一緒に思えます(号泣)。
羞恥心で顔を赤く染めて茫然としていると、とぉ~っても機嫌の良いアラン様が話しかけて来ます。
「紫音が、私の姿を撮りたいなら
幾らでも、映像魔法の掛かった
魔石を用意しますよ
私が居なくても
寂しく無いように………」
蕩けるように甘く囁くアラン様………どうしてこんなに、私の好みな顔なんでしょう………怒っていても、見惚れてしまいます(泣きたい)。
でもね、私のこころは、かなりのダメージを受けていますよ(怒)。
アラン様が大好きだってコトが、思いっきり周りにバレバレって何の罰ゲームなんですか?
「アラン様のバカ
止めてって言ったのに…
ばか…恥ずかしいでしょ」
「可愛い紫音、そんなに
愛らしくすねないで下さい
このまましたくなって
しまいます」
「………」
衝撃の単語に、私は、驚いて何も言えなくなりました。
ちょっと待って下さい…甘い声で何を言っているんですか?
したくなってしまいます…何をですか?
もしかして…アレですか………皇族って立場上不味いって思います。
ここって、外ですよ…屋外なんですよ………。
周りには、護衛騎士達がいるんですよ。
魔法使い達も、侍従達もね。
その衆人環視の中で、なんて怖いコトを言っているんですかぁ~(号泣)。
動物じゃないんですよぉ~………って、アラン様は獣人というか竜人で皇子様だから、感性が全然違う部分が…合わせきれないです。
この世界の神様、私はどうしたら良いんでしょうか?
なんて、苦悩している私を余所に、アラン様はにこにこしています(イケメン滅びろ)。
「紫音、宮に帰ったら
お茶にしましょう
こころが落ち着きますよ」
アラン様の優しい言葉に、私は取り敢えず頷きます。
逆らっても、強引にお茶を飲むコトになるんですから、無駄な抵抗は止めます。
それよりも体力を温存した方が楽です。
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