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召喚されちゃいました

190★女性陣から馴染みある視線を感じました

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 アラン様は、そんな私の顔中に口付けをしてから、ローズクオーツ伯爵夫人エレイン・アリスさんに話しかけました。

 「紫音の側に一番いると思う
  侍女長のローズクオーツ伯爵夫人
  エレイン・アリスだ

  当分の間はフレデリカと一緒に
  紫音に仕える予定だ
  挨拶しろ」

 アラン様の命令にエレインさんは、淑女の礼カテーシーを綺麗に決めてくれた。
 私もこんな挨拶をしなきゃいけないのぉぉぉ~………無理って思ったわ。
 でも、マナー教育で覚えるしかないんでしょうねぇ~……はぁ~溜息しか出ないわ。

 なんて、現実逃避していたら、エレインさんが私に話しかけている。
 やばっ………アラン様になんて言ったか聞いていない。
 うっ………女性の受け答えの参考になるはずだったのにぃ~………(泣)。
 ここは、意識を彼女に集中します。

 「初めまして殿下のそのご尊顔を
  拝見する名誉を得ました

  クオーツ伯爵が娘
  ローズクオーツ伯爵夫人
  エレイン・アリスと申します」
 
 「………」

 ここは、公平にってコトで、無言です。
 それに対して、エレインさんは、にっこり笑ってくれます。
 んっ、この笑顔って………私を滅茶苦茶構ってくれた同人誌サークルの恵美姉さんとなんか良く似ています(汗)。

 小さくて可愛いペンギンや小爪カワウソ、ビーバーやフェレット達をこよなく愛するあのお姉さんと………。
 ゾクゾクするって思いながら見ていると………。
 
 「殿下、明日から
  この宮の侍女長となりますので
  何なりとお申し付けください

  また、後ろに控えし者達は
  フローライト公爵夫人と

  我が母クオーツ伯爵夫人と
  私が選んだ侍女でございます」

 エレインの言葉で、そこにいた侍女達を見て………同好の士を集めただけじゃんって思ってしまいました(涙)。
 まぁ~ねぇ~………ブスでモブでぽっちゃり子な私を、小さくって可愛いって思ってくれる貴重な人材なのは確かですが………(自棄)。

 アラン様との争いがありそうでちょっと………って思います。
 でも、私をブスとかってバカにした視線を向けないのは安心です。
 そう思って諦めますよ。

 「そう………色々と………
  ………あるでしょうが
  フレデリカに聞いて………」

 私は、挨拶が苦手なんですよ。
 だから、言葉を濁します。
 アラン様を見たら苦笑していたので、これで良いでしょう。

 するとアラン様は、私を抱いて立ち上がります。
 はて?何処に行くんでしょうか?
 これで挨拶が終わりっていうのは………はい、ないですよね(涙)。

 「紫音、この宮にも

  騎士達の訓練場や騎士の
  居住棟兼執務棟などが

  併設されているので
  見に行きましょう

  そこで、紫音の騎士達を
  紹介します」

 「はい」

 やっと、この気が休まらない空間から外に出れると思った私は、つい嬉しくてアラン様にぎゅっと抱き付きました。
 ついでに、アラン様の頬に自分から口づけました。
 御礼に濃厚なベロチューを………意識が………。
 









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