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召喚されちゃいました
159★本日も、アラン様は通常運行のヤンデレです
しおりを挟む私の1日は、濃厚なアラン様の口付けで始まるようです。
いやまぁ~…その他に、なんかヤバイぐらい気持ちのイイ愛撫で目が覚めるのもありかな?
その快感で、もう一度眠るのか(気絶するのか)?
それとも、乙女の泉が決壊した気持ちの悪さで目が覚める(理性が戻る)………のかという状態ですよ(号泣)。
結果としては、アラン様の甘いバリトンボイスで起きましたよ。
「おはよう、静香」
「アラン様、おはようございます
出来れば普通に起して欲しいんですが………
口付けも、その他も無しで………
アラン様の声だけで………」
私は、思い切って言いましたよ。
だって、朝からピンクなモードはいりませんから………。
それなのに、アラン様は、にっこり笑って、私の思いと相容れないコトを言います。
「可愛い静香がいけないんですよ
微かに口をあけて
私の口付けを誘っているんですから………
愛しい静かに誘われたら
私は色々としたくなります
それを、この程度に
我慢しているんですよ」
私とアラン様の間には深い溝が………いいえ、海溝があると思いました。
誰だって眠っていたら、ちょっとは口が開いていると思うんです。
それで、誘っているって言われても………。
ああもう………何かというと、アラン様は私に口付けしたがるんだから、私が何を言っても、暖簾に腕押し、糠に釘でしょうか………。
でも、言わないとわかってもらえませんから………頑張って言いますよ。
ただし、アラン様のヤンデレスイッチを押さないように、言葉を選んで言います。
保身とか我が身大事にって、大切ですよね。
「アラン様
おはようの言葉だけにして下さい
私が起きたら、私からアラン様に
おはようの口付けをしたいから………」
アラン様は、私の発言に、えっ?という顔をしていましたよ。
これならどうだって、きっと、私はドヤ顔してますね。
それに対して、アラン様は、ちょっと驚いたという表情を浮かべてくれました。
そして、何時ものように蕩けるような甘い顔と声で言い返してくれました。
「それは、静香から
私に口付けてくれるんですか?
初めてですね、完全に意識があって
考え事していない状態でなんて………
恥ずかしがりやの静香からの
口付けをもらえるなら………
その唇に口付けるのは止めましょう」
あれ? 私ってば自分からアラン様に口付けしていないんですか?
って待って、唇に口付けするってコトですか?
マジで………私ってば、墓穴を掘ったってコトですね(涙)。
でも、ここは、有限実行です。
私は、アラン様の頬に手を添えて、唇にちゅっって音をたてて口付けしましたよ。
きっと、真っ赤になっていたと思います。
でも、その後に、私の首を大きな手で優しく掴んで、アラン様が濃厚なベロチューをかましてくれました。
意識が遠のきそうって思っている間に、お風呂に………。
結果は、何時もと変わりませんでした(ちくせう)。
ちょっと生ける屍(しかばね)状態になって、私は思う。
ふっ……何を…どうやっても、アラン様の私を構いたいという気持ちを、どうこう出来ないってはっきりわかったわ。
何か人生諦めが、肝心って思うわね。
アラン様は、ラノベっていうよりは、無料の小説サイトに良く出て来るドラゴンやドラゴニアン、竜人のヤンデレっぷりにそっくりだわ。
やさしい竜の殺し○のドラゴンみたいに、愛しているから何でもしてあげたいし、そのままの状態を維持してあげたい。
内心では閉じ込めたいって思っていても………。
なぁ~んて部分は、無いに等しいわね。
とりあえず、私を監禁や軟禁するつもりは無いみたいだけど………。
私は、これから、公式な場以外では、アラン様のお膝で求愛給餌を受けるってコトよね。
ふふ………この帝国では、テーブルマナーってなぁ~に、それって食べれるの?って状態ね。
でも、ほとんど覚える必要は無いかもしれないなら………まっいっか。
なんて思っていたら、アラン様に怖いコトを言われてしまいましたよ。
「静香、食事中に上の空になって
食べるコトがおろそかになっていますよ
そんな不安定になった番に、私達は
口移しで食事を取らせる習慣があるって
実地で教えられたいですか?」
うっわぁ~いアラン様が、怒っている。
微笑は浮かべているけど、目が笑っていない。
ヤバイ………ここは、ひたすら謝るしか無いわ。
「ごめんなさい
あっちでは、自分で料理して
家族にご飯を食べさせる
っていう立場だったんです
それが、アラン様に甘やかされて
ぼんやりしていても
食べられるってわかったら
なんかサボってしまったみたいです
ごめんなさい」
私の謝罪に、アラン様は、ちょっと驚いたみたいでした(解せぬ)。
応援ありがとうございます!
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