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召喚されちゃいました
146★なんかも怖い話しに流れてしまいました
しおりを挟むそんな私に、アラン様が話し掛けてきます。
「静香の体調が思わしくないですから、今日のお茶会は、延期しましょう。良いですね父上」
「そうだな」
「今日は、諦めよう」
お父様もお祖父様も、アラン様の提案を受け入れてくれました。
私が、ほっとしていると、お父様が言い出します。
「お茶会は、お流れにしても良いが‥‥
アランのフルトランスと‥‥‥‥
帝都騎士団の者達のハーフトランス
及び、我らの真の姿については
正式に発表する場を設ける必要が
あるでしょう‥‥ねぇ‥父上」
「そうだな」
お父様、どうして、今そんな提案をしてくれるんですか?
そして、お祖父様、なんでそこで賛成しているんですか?
マジで、迷惑なんですけど‥‥‥(怒)。
この会話の流れで行くと確実に祝賀パーティーですよね。
お茶会の方が、マシだったような気がします(泣)。
でも、お茶会に参加して、ついでにパーティーはもっと嫌ですぅ~(号泣)。
どうにかして、逃げたい‥でも‥‥無理ですよね。
私が苦悩しているのに、アラン様は、気が付いてくれません。
なんて、思っていたら、アラン様が、2人に提案しています。
「父上、パーティーは、無しにして下さい
静香の言葉で、私達はフルトランスすると
思います‥‥‥と言うか‥‥‥
魔力量の多い皇族は
フルトランスするでしょう
上位の貴族達は、ハーフトランスすると
思われます
が、中位や下位の貴族達が
ハーフトランスできるかはわかりません
そこで、知らせるのは
皇族と上位貴族に限定してください」
アラン様の提案に、お父様が黒いオーラを放ちながら嗤って言います。
「ふむふむ、確かに、皇族でも
ハーフトランスしか出来ない者達も
出るだろうなぁ~‥‥‥
その者達は、皇位継承権を剥奪しよう
どうですか? 父上」
お父様、あの皇子様達は、お父様の子供ですよね?
皇族というか、帝位をめぐって争うコトが、日常茶飯事のお父様達にとって、使えないと判断したら、速やかに処分するというコトが、正しい行為なんですね(怖)。
一般小市民な私には、帝位をめぐって起こる権力闘争なんてわかりたくも無いですぅぅ~(号泣)。
お願いです、その真っ黒な会話は、私の居ない所でしてください。
マジで、聞きたくありません‥でも‥そんなコトを言ったら‥未来の皇太子妃なんですから、真面目に聞いて下さいねって、にっこり笑顔のアラン様に言われそうだから大人しく聞いておきます。
涙目の私のコトに気が付かないお祖父様が、にこやかに笑って言います。
「これからは
皇位継承権を与える資格として
膨大な魔力を持ち
フルトランスできる者と
規定すれば良いだろう」
こうやって皇室典範に、新たな1ページが書き加えられて、決まっていくんですね。
お父様、どうして、そんなに上機嫌なんですか?
そう聞きたいけど、答えが怖いんで黙っている私は、一般小市民です。
「くすくす‥‥‥あの出来損ない達は
皇位継承権を剥奪しましょう
見せしめに丁度良い‥‥
それに、あの役に立たない側妃達も‥
一緒に処分しようかな」
お父様の発言に、漆黒のオーラを纏い爽やかに嗤って、お祖父様が言います(ガチ怖)。
「上位貴族達に、下賜すれば良かろう‥
魔力降下剤を飲んだとはいえ‥‥‥
お前の皇子達を‥産んだんだからな
有効活用するべきだろう」
あのぉ~‥‥側妃達って、そんなに簡単にポイッとしても良い存在なんですか?
もしかして、私もそんな軽い存在なんでしょうか?
アラン様のくそ重い愛情を考えるとそんなコトは無いってわかっているんですけど‥‥‥。
嫌な想像が浮かんでしまいます。
つい暗い方向に、思考がいってしまう私です‥‥‥。
そんな私の耳に、お父様の声が聞こえます。
「アラン、お前は、どう思う?」
楽しそうなお父様に、アラン様は、ちょっと迷惑そうに答えます。
「それをなさるなら
まず、召喚した花嫁達を
あれらから取り上げた後に
なさってください
あの2人の少女を使って
貴族どもと、妙な約束をして‥‥‥
この帝国に、余計なひび割れを
作られても迷惑です」
そうですね‥あの側妃達は‥属国から嫁いだというコトですから‥余計な波風はよろしく無いですよね。
なんか、ほっとします。
応援ありがとうございます!
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