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召喚されちゃいました

142★お父様のお父様=お祖父様まで来ちゃいました

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 「愛しい紫音、私の唯一の番‥
  はやく結婚したい‥

  全てを、私のものにしたい‥
  卵を産ませたいのは
  愛しい貴女だけですよ」

 アラン様の男の色気と欲望に当てられて、私はつい本心を口にしてしまいます(大恥)。
 
 「ランドール様
  この世界で、私はたった一人です

  私も、家族が欲しいです
  ランドール様との子供が
  沢山欲しいんです

  ランドール様と家族になれるから‥‥
  ランドール様そっくりの子供が‥‥

  小さいときの‥ランドール様を
  見たいから‥ダメですか‥‥」

 「可愛い紫音、私は
  紫音そっくりな娘が欲しいですよ

  小さな紫音と
  私の紫音と見比べていれば

  紫音の愛情を奪われても
  我慢できますから‥‥‥

  子供と貴女を取り合う私を
  呆れないで欲しいんです

  私は、貴女を雁字搦めにしたいんですよ」
 
 以外と情け無いアラン様の告白に私は、にっこり笑ってしまう。
 だって、どんなアラン様も可愛くて愛しくて大好きだって言えるから。
 でも、アラン様、どうあっても、例え娘でも、嫉妬しちゃうんですね。

 生まれる前からコレって‥‥ドラゴンに、人間の常識は通じないって諦めるしかないですね。
 どうしてなんでしょうか? 

 こんなに私に甘い人なのに‥‥‥私達の子供に何故?嫉妬するんでしょうか?(解せぬ)
 アラン様が、仕事でいない時間に、私がいっぱい子供を可愛がれば良いんですよね。
 男の子は、将来の皇太子として帝王教育を受けるんだから‥‥‥と、ちょっと諦めましょう。

 妥協は大切です‥‥‥失敗したら、子供は乳母に丸投げなんてなりそうですからね(死んだ目をして何処か遠くを見る私の未来が‥‥‥)。
 甘ったるい会話をしている私達を他所に、突然、団長室の扉が開き、興奮したお父様達が入ってきました。

 そして、私とアラン様に、嬉しそう笑いながら近寄って来ます。
 何時もは何処か憂い顔のお父様が、アラン様と変わらない年齢の青年に見える若々しさがありました。
 そんなお父様が、興奮した様子で嬉しそうに話し掛けてきます。

 「静香、アランをドラゴンに
  フルトランスさせたのも

  人に戻したのも
  そなたなのだな?」

 お父様の質問に、私は、淡々と答えます。
 だって、アラン様と色違いのイケメンでイケボなんですよ(ハ~ト)。
 眼福です‥‥‥ご馳走様ですこのスチル。
 あぁ~スマホに撮りたい‥‥‥無理だけど、記憶に焼き付けておきますね。

 下手な言葉は言えません。
 どうも、私の異世界転移?異世界召喚?のどちらかわかりませんが、チートに言霊があるようなのです。
 私の口から、ドラゴニアンという言葉を言うのは、かなり不味いと思うので、それを言わずに説明するのです。

 「はい‥私の言葉と口付けで‥‥

  アラン様の種族を特定したのは
  私に対する、独占欲と嫉妬心と
  何かと閉じ込めたがる言動と

  一緒に何かを食べる度に
  求愛給餌されたコトでした

  きっと、竜人だと思いましたので‥‥‥

  でも、どうして、お父様が此処に?」

 私の疑問に、お父様はクスッと笑って言う。

 「私の執務室でも
  アランの変化した重い気配と
  膨大な魔力量は、衝撃的だったぞ

  思わず、バルコニーに飛び出て
  辺りを見回したら‥‥‥
  訓練場に黒いドラゴンが見えた

  その瞬間、アランだと判った
  私達の失った記憶は‥‥‥

  ドラゴニアンであるというコトは判った

  それにしても、あの場に居た者達全てを
  ハーフトランスさせるとは‥‥‥

  我が娘は、何と得がたい者なのだろうなぁ~」

 お父様は、惚れ惚れするような笑顔で私の頭を撫でてくれます。
 それに、続いて、お父様より年上で良く似ているので血族だと判るイケオジが私に話しかけてきます。
 
 「そなたが、アランの嫁の静香か?

  私が、アランの父アストリウスだ
  アーダベルトに譲位した元皇帝だ

  本当は、今日の茶会で会う予定だったが
  アランのフルトランスに堪らず
  静香に会いに来てしまった」

 はぁ~?目の前のエロボイスのイケオジが、お父様のお父様ですって‥‥‥マジですか?
 いったいお幾つなんでしょうか?










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