召喚されたのに、スルーされた私

召喚されちゃいました

１２２★やっぱり、お仕置きはあるようです

　アラン様の魔法訓練終了の言葉に、ちょっと‥‥‥いや、かなり残念と思いながらも、しおらしく頷く。

　「はい‥‥‥わかりました
　　この後、アラン様の宮に
　　帰るんですか？」

　たぶんそうなるだろうと予想して言った私の言葉は、アラン様に否定されました。

　「いいえ、このまま執務室に戻ります」

　「クラウスに乗ってですか？」

　「ええそうです
　　そのまま、今日中に決済するモノを
　　終わらせますから、その間
　　退屈でしょうから、ね」

　「えっ？」

　アラン様は、にっこり笑って、私に濃厚なベロチューをかましてくれましたよ‥‥‥はうわぁ～（涙）。
　お蔭で、アラン様の部下の騎士様達を、紹介してもらうコトも、雑食系腐女子としての楽しみ（＝見目麗しい騎士様達をカップリングして妄想するなど‥‥‥）を奪われてしまいました。

　魔物討伐をする、魔法使い様達の魔法についても聞いてみたかった‥‥‥。
　クラウスに乗るとき、たぁ～っぷり撫で回す予定だったのにぃぃ～ケモナーな私のもふもふを返してぇぇぇ～‥‥‥アラン様のいけずぅ～‥‥‥。

　その上で、執務室で目覚めた私に、それはそれは良い笑顔で‥‥‥漆黒にぴんくのマーブル模様でしたね。

　その時の私は、わりと簡素なドレスに戻っていました（げせぬ）。
　そう着替えていたんです‥‥‥眠ったまま着替えているなんて‥清らかな乙女失格です‥‥やったのはアラン様でしょうね（涙）。

　ドレスの下には、何も身に付けていませんでした（恥）。
　目を覚ました私をソファーから抱き上げて、アラン様はベロチューをかましてくれます。

　恥ずかしくって抵抗しても、アラン様の大きな手は、私の両手を軽く掴んで抵抗を奪ってしまいます。
　どうしようと焦ると、フッと唇を外して言います。

　「愛しい紫音
　　もう少し眠って
　　待っていてくださいね

　　よぉ～く、眠れるように
　　手伝いますから‥‥‥」

　いっやぁぁぁぁ～‥‥‥お仕置きですよね、これって‥‥‥。
　何気に怒っているの？‥‥‥アラン様の鬼畜なお仕置きですね。

　だって、周りを気配で探るとぉ‥‥‥それなりの人数を感じますもの‥‥‥。
　これって、羞恥プレイですよね（号泣）。

　許して欲しくて、謝ろうと口を開くとすかさず、アラン様が口付けで塞いでくれます（号泣）。
　アラン様ぁ～怒ると鬼畜？Ｓですか？ごめんなさぁ～い。

　もう‥恥ずかしいので‥許してください‥‥‥。
　なんとなく、視線を感じるんですけどぉ～‥‥‥。
　内心で叫ぶ私にアラン様の声が聞こえます。

　「くすくす‥‥‥静香
　　周りを気にする余裕が
　　まだ、あるんですね‥‥‥

　　これは、もう少し可愛がって
　　あげる必要がありますね」

　うわぁ～ん‥アラン様の‥バカ‥余裕なんて無いよぉぉぉ～‥（号泣）。
　もう勘弁してよぉぉ～‥アラン様の‥ベロチューで‥乙女の泉が‥危険水域を越えて‥‥決壊しそうなんですうう～‥（涙）。

　ここの帝国の人達って、獣人でしたよねぇ‥‥‥。
　このまま決壊したら‥わかっちゃうかも、知れないんですよぉぉ～‥‥いやぁぁぁ～（号泣）。

　「あっ‥‥‥アラン様ぁ‥‥もっもう‥‥‥

　　勝手に‥魔法は‥使いませんからぁ～
　　もう許して下さいぃ～‥‥‥

　　恥ずかしいんですぅ～‥‥わっ‥
　　わた‥わたし‥男のひととこんなに‥

　　色々な恥ずかしいコト‥したの‥
　　アラン様だけだか‥もう‥‥‥

　　どうしてイイのか‥わかりません‥
　　恥ずかしいし‥いたたまれないしでぇ‥
　　死んじゃいそう‥‥‥」

　私は、必死に必死に、アラン様に訴えました。
　が、それは全て逆効果だったようです。