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召喚されちゃいました
115★訓練ですか‥‥‥なんか意味がズレてませんか?
しおりを挟むアラン様がキスを降らすコトを止めるのをまって、私はホッとしながら言います。
「だったら、安心です
なんか、とてもワクワク
してきました
出来れば、私も
アラン様の魔物討伐に
付いて行きたいから
頑張ります
えっと、でも足手まといに
なるようでしたら諦めます」
アラン様、どうして‥今日は、黒いオーラを標準装備なんですか?
なぜか?黒い微笑でアラン様は、私に楽しそうに提案してくれますの。
「静香、大丈夫ですよ
きちんと訓練すれば
魔物討伐に一緒に行けます
その代わり
私に抱き上げられて
その状態で走るのを耐える
訓練をしましょうね」
アラン様、それってなんですか?
私にそんな羞恥プレイを、真面目に訓練している、騎士様の前でしろと?
とりあえず、まだ清らかな乙女に、何させようとするんですか?
わたしのような、デ‥‥‥いやいや、ぽっちゃりな乙女にとって、体重を口にするのは、耐えがたいほどに、ハードなコトなんですよぉぉ~‥‥‥(号泣)。
思わず私は、何も言えなくなる。
「えっ?」
鳩が豆鉄砲を喰らったようなブチャイクな顔で驚いている私に、微笑みながら説明してくれます。
その内容はアレでした‥‥‥泣きたい。
ちなみに、ブチャイクな顔はスルーですか?アラン様。
それとも、ブサカワに変換されているのでしょうか?
「魔物討伐は馬に乗ったり
グリフォンに乗ったりしますが
それらから降りて戦うことも
多々あります
特に魔の森の中では
あまり馬は使えませんから
徒歩になります
その時は、私が静香を抱き上げて
移動しますから‥‥‥
私に抱き上げられるコトに
慣れてくださいね」
アラン様、貴方に聞きたい‥‥‥アラン様って、Sなんですか?と。
アラン様って、黒いコトを考えている時が、妙にカッコイイんですよね。
私、悪の魅力に、くらくらします。
これは、変なコトを口にしそうなので、意識を切り替えましょう。
頑張れ私、ファイトだ私、気合だ、根性だ、平常心だ、私。
考えるんだ‥‥頭をピンクから平常な青に戻すために‥‥‥‥。
ああそうか‥‥ラノベ定番の‥魔の森ね。
確かに、森って言葉が表すのは、平坦な道が存在しないコト。
下手したら、馬にも乗れない場所がある所に、行くコトもある。
アラン様、それは、わかります‥‥‥だって、散々ラノベで読んだから。
それなら、私が、歩き回れる体力をつければ良いんですよね。
なんて、思考していたら、アラン様に、唇にキスされてしまいました。
お蔭で思っていたコトを、上手く言えない私です。
「えっ? あっ‥‥‥はい‥
でも‥重くないですか?」
乙女の大事な秘密のひとつ体重は、私のコンプレックスです。
だって、デ‥‥‥ぽっちゃりな私の体重なんて‥‥‥話題にもしたくないです(号泣)。
ここは、美醜逆転の世界じゃないんだもん(涙)。
だから、私は、ブスでチビで、ぽっちゃりの三重苦のままです(号泣)。
アラン様の愛を信じているから‥‥‥何とか隣りに立っているっていう状態ですよ。
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