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召喚されちゃいました
113★ブラックプリンス降臨?
しおりを挟む私の問いかけに、なぜかとてもイイ笑顔を浮かべて、アラン様は言います。
「魔族との戦闘が
兄上救出作戦を
実行する為に
確実になります
彼らも魔法を使いますので
私と静香が、騎士達に
攻撃魔法を打ち込みます
それを魔法防護障壁で
耐えるか
身体強化で素早く
避けるか
魔法攻撃で相殺するかは
個々の騎士達の判断に
ゆだねられます」
へっ?えっ?それって‥‥‥もしかして、騎士達を魔法の標的にするってコトですか?
私の攻撃魔法の練習台に、騎士様達を標的にするってコトですか?
いや、さらっと私も入っていたから、アラン様も?
でも、私の攻撃魔法なら、使ったコトないから、たぶん威力は無いと思うから、大丈夫でしょうけどぉ~。
アラン様の攻撃魔法って、ヤバイほど威力があると思います。
騎士様って、大切な戦闘員ですよね?
訓練して使い物になるまで、かなりの時間と経費がかかっていますよね?
それなのに、そんな危険な訓練をしても良いのでしょうか?
間違って怪我させたら‥‥‥なんか怖いんですけどぉぉ~‥‥‥。
ここは、アラン様に聞いてみます。
想像していると怖いですから‥‥‥。
「それって、騎士達に
命の危険がありませんか?」
私の質問に、アラン様はそれはそれは爽やかな笑顔を浮かべる。
いっそ真っ黒なオーラが、清々しいと思える‥‥‥を、まとい私に丁寧に答えてくれました。
「静香、私達は騎士団は
魔物討伐をしています
何時でも命がけなんですよ
その為の訓練も、また
命がけなんです
ただし、訓練ですから
訓練の攻撃魔法で
死なない限りは
治癒魔法で癒されるので
傷跡も残さず
綺麗に治ります
そこまで命の危険は
ありません」
アラン様、黒いですよ。
完璧に、漆黒の皇子様になっています。
どこぞのマンガで読んだような。
死神に高校生がなる、アレ並みに怖いです。
あのとき、訓練されている高校生の主人公が、不憫でたまりませんでした。
それを、騎士様達で、リアルに見ろと言うんですか?
ここは、あの時、読んだセリフを言ってみます。
アラン様は、どんな反応を返してくれるんでしょうか?
「それですと、なんか
訓練で死ぬ騎士なんぞ
実戦では役に立たないから
皆に迷惑が掛からないように
ここで死ね‥‥‥って
感じがするんですけどぉ~」
少年マンガのセリフをもじって言ったのに、アラン様ってば、とてもイイ笑顔浮かべてますよ‥‥‥どうしてぇ~‥‥‥。
「その通りですよ
ただし、魔物討伐に出ても
生きて還れる実力が付いた
騎士のみが
この訓練に参加します
そこまでの、しっかりとした
訓練をしていない者を
こんな危険な訓練には
参加させませんよ
帝都騎士団には、帝都の
治安維持の業務もありますから‥‥‥
帝都内の見回りや
対人間達の戦闘や捕縛などに
特化した騎士達もいますからね
帝都騎士団の全員が
このような訓練に
参加するわけではありません
静香は安心して、騎士達に
攻撃魔法を打ち込んでください
衝撃を受けるのも
怪我をして痛みを感じるのも
未熟な騎士達の自業自得です
静香が、そんな風に
気に病む必要はありません」
なぜかわかりませんが、今のアラン様は、悪魔か?妖魔?の皇子様にジョブチェンジしています。
完全な人でなしのS男で、鬼畜な俺様になっています。
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