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召喚されちゃいました
111★この世界の男装の衣装は重いです
しおりを挟む今、私は、帝都騎士団内にあるアラン様の執務室に居ます。
私は、一応、動き易い格好ということで、正規の騎士の姿をしています。
そう、男装しているんですよ‥‥‥。
その上で、何度も‥‥‥。
『恥ずかしいから、イヤです』
って言って、拒否しても許してもらえず、アラン様の膝に座っています(ちくせう)。
で、騎士服って丈夫なんで‥‥‥。
はっきり言って、重くてちょっと動き辛いです。
所詮、私は、かよわい女の子なんですよね。
骨格がしっかりしている上に、ガッツリ筋肉が乗っている騎士様とは、違うんですから‥‥‥ちょっとふててます。
それに、対物理攻撃用に、魔法防御の掛かった鎖帷子を、中にこっそりと着ているんですよぉぉぉ~‥‥‥(えぇ~い、この脳筋の群れがぁ)。
実際の戦いにおいては、その上に重い甲冑を着るんですねぇ‥‥‥。
騎士って、ほんとぉぉぉ~に体力魔人で、体力勝負なお仕事なんですね。
普段から重さに慣れる為に、騎士服の下に鎖帷子は必須アイテムらしいんですよ(マジですか?)。
いやまぁ重量軽減の魔法はあるので、私はその魔法を掛けてもらっていますよ。
だって、体力の無い一般小市民の小娘ですから‥‥‥。
でも、通常の鎖帷子は、重量軽減魔法を掛けると、守護の魔法の効力がちょっと減るそうなんです。
私は、未来の皇太子妃なので、ミスリル銀の鎖帷子を身に着けています。
ミスリル銀だと魔法伝導率が良いので、重量軽減魔法を掛けても対物理攻撃魔法の効力が落ちるコトは無いそうです。
だったら、騎士全員の鎖帷子をミスリル銀にすれば良いんですが‥‥‥。
どこにでも、予算って制限があるので、ミスリル銀の鎖帷子は個人の財力で身に着けるモノ、というコトになっているそうです。
アラン様は、普段は騎士達と同じ支給品の鎖帷子を身に着けているそうですが、魔物討伐時は、ミスリル銀の鎖帷子を身に着けるそうです。
より動きやすいようにって‥‥‥。
普段は過負荷を掛ける為に、通常の鎖帷子をつけているそうです。
その話しを聞いて、家族全員の共用本棚に有った、なんか古いマンガ、スポ根?の巨人の○を思い出しました。
私は、ドレスは動き辛いから、いや本音は、モブでブスな私がドレスを着るって、なんかコスプレ?って思っちゃうんで‥‥‥(爆)。
ついでに、お姫様じゃないのにドレス着るって、なんの羞恥プレイって思うのよぉぉ(涙)。
ここアルファルーラ帝国って、無料小説サイトに良くある、美醜逆転の世界じゃないんですよ(ちくせう)。
はっきり言って、私はチビでブスでデ‥‥‥げふんげふん‥ぽっちゃりなんですよ(大汗)。
あの皇子達に、スルーされた存在なんです(涙)。
それが、未来の皇太子妃に相応しい極上のドレスを着るって、なんの拷問(羞恥プレイ)なんですか?
その上で超絶美形のアラン様の隣りに、未来の嫁(ここが極め付きに大事)として立つなんて‥‥‥。
いたたまれないって思うのは、当たり前ですよぉぉ‥‥‥(大汗)。
いや、皇帝であるお父様の養女になった時点から、本当にお姫様なんだけど‥‥‥。
元々は一般小市民なんで、ドレスは、正直に言うと着たく無い。
男装の方が、動きやすいって思ったのですよ(笑)。
でも、思っていたより重いし、動きづらいんですよね。
「アラン様、私は、ドレスを
日常的に着るっていう
生活をしていなかったから
ズボンをはきたいんです」
そんな私のおねだりに、アラン様はにっこりと笑ってくれました。
「では、私と同じ
帝都騎士団の制服を
着ますか?」
うっそー‥マジで‥‥マジで、男装しても良いんですか?
あの無駄にキラキラしていた皇子様達には、もっのすごぉ~く不評な姿だったんだすけどぉ~‥‥‥良いんですか?
自分でズボンがはきたい(=男装したい)と言ったのに、アラン様に許可されると、急に不安になる小心者の私です(涙)。
「良いの?」
必殺の上目遣いを使った私に、アラン様は、優しく笑って頬に口付けしてから答えてくれます。
でもね、アラン様、毎回、甘い声と視線と微笑みは、眼福でご馳走様ですけど‥‥‥なんか恥ずかしいから、フルコンボは止めて欲しいです。
「構いませんよ」
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