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召喚されちゃいました

104★物語りと実際は違います

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 「父上、ありがとうございます」

 『気にするな
  代わりに、お茶会をしよう』

 うっわぁ~い‥すかさず答えが返ってくるぅぅ~‥‥‥。
 それも、まさかのお茶会のお誘い‥‥‥(汗)。
 どうしよう、色々な失敗を重ねる自分しか思いつかないわ。

 なんか、いたたまれないぁ~恥ずかし過ぎるわ。
 マジかんべんして下さいって感じね(大汗)。
 私がオタオタしているのに、アラン様は平然としている(ちくせう)。
 なんか不条理な気がするわ(イケメンにくい)。

 「父上、そのお茶会は
  私も一緒ですよね?」

 『当然だろう?
  お前が居るほうが
  色々と楽しめるからな

  では、アラン、お前も
  会議に集中しなさい

  そして、いちゃつくのは
  程々にしなさい』

 アラン様の答えに、陛下は苦笑しながらも、しっかりとアラン様にクギをさしてくれました。

 でも、陛下‥‥‥いいえお父様、アラン様がいるほうが楽しいお茶会って‥‥‥いったい、どんな内容なんですか?
 参加者は、お父様とアラン様と私のほかに、どなたが参加(ここが大事)するんでしょうか?

 先代皇帝陛下とか、皇太后様とかは嫌ですぅぅ~‥‥‥(号泣)。
 聞きたいけど、怖くて聞けないから、ここは良い子のお返事をしておきましょう、小心者の私ですから‥‥‥。
 どうせ私は、モブの小娘ですから‥‥‥なんて、思っている間に、アラン様は私に口付けしてから、お父様に答えます(恥ずかしい)。

 「わかりました」

 それに続けて私も答えます。

 「はい」

 私達の答えに、お父様はにっこり笑って頷いてくれました(ちょっと黒いんですけどぉぉぉ~)。

 その間も、近衛騎士団団長ザナンザ・アルファルーラ(皇帝の弟)、皇宮騎士団団長ワルトランス・アルファルーラ(皇帝の叔父)の2人は、交互に説明をしていました。

 真面目に聞き始めて思ったのは、昨日した会話をまとめて丁寧に説明していることだった。

 あれ?でも‥‥‥《結界》の説明が、ちょっといやかなり違う気がします。
 思わず、アラン様とお父様に視線を送ってしまう。
 それに、アラン様は、黒ぉ~く微笑んで答えてくれました。

 「魔族と通じている貴族が
  ここに居ると仮定しています

  大事な情報を与えるなんて
  ありえ無いでしょう‥‥‥
  ねぇ~父上?」

 『当然だ
  私達は、あの時の襲撃を
  貴族に依頼された魔族が

  皇太子を暗殺しようと
  襲撃してきたと

  静香の指摘があるまで
  思っていた

  だから、あの会議に参加した
  者達以外に与える情報は
  これで良いんだよ』

 お父様は、未だに深く静かに、最愛の皇太子妃や乳兄弟達を殺した魔族と、その手引きをした貴族を恨んでいるんですね。
 根性で側妃を娶り、魔力を落とす薬を飲んで無理矢理おとりとなる皇子達を作ったんですものねぇ~怖いわぁ~‥‥‥。

 お父様の愛は、最愛の皇太子妃とアラン様にしか無いんでしょうね。
 たぶん、私にも多少の愛情はあるんでしょうけど‥‥‥。
 余分なコトは考えない‥‥‥。

 皇帝や皇太子の思考なんて、完全に理解することは出来ないんですもの‥‥‥ついでに、異世界だから常識も違うんだし、思考放棄しても良いよね。
 なんであれ、私はアラン様の正妃で、将来の皇太子妃と認めてもらっているんだもの。
 ここは無難なコトを言いましょう(恐怖でガクブル)。

 「そうですか‥‥‥
  敵を騙すには味方から‥‥‥

  では、新しい《結界》を
  張るコトになる魔法使い達は
  大丈夫なんですか?」

 私の質問に、アラン様が黒いオーラをまといながら、妙に清々しい良い笑顔で言います。

 「大きな力を使う魔法使い達や
  大半が魔法騎士である

  近衛騎士達や
  皇宮騎士団の騎士達は

  任命される時点で
  帝国に絶対の忠誠を誓います

  魔族に通じようとすれば
  その思考をした時点で
  心臓が停止します」












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