117 / 378
召喚されちゃいました
104★物語りと実際は違います
しおりを挟む「父上、ありがとうございます」
『気にするな
代わりに、お茶会をしよう』
うっわぁ~い‥すかさず答えが返ってくるぅぅ~‥‥‥。
それも、まさかのお茶会のお誘い‥‥‥(汗)。
どうしよう、色々な失敗を重ねる自分しか思いつかないわ。
なんか、いたたまれないぁ~恥ずかし過ぎるわ。
マジかんべんして下さいって感じね(大汗)。
私がオタオタしているのに、アラン様は平然としている(ちくせう)。
なんか不条理な気がするわ(イケメンにくい)。
「父上、そのお茶会は
私も一緒ですよね?」
『当然だろう?
お前が居るほうが
色々と楽しめるからな
では、アラン、お前も
会議に集中しなさい
そして、いちゃつくのは
程々にしなさい』
アラン様の答えに、陛下は苦笑しながらも、しっかりとアラン様にクギをさしてくれました。
でも、陛下‥‥‥いいえお父様、アラン様がいるほうが楽しいお茶会って‥‥‥いったい、どんな内容なんですか?
参加者は、お父様とアラン様と私のほかに、どなたが参加(ここが大事)するんでしょうか?
先代皇帝陛下とか、皇太后様とかは嫌ですぅぅ~‥‥‥(号泣)。
聞きたいけど、怖くて聞けないから、ここは良い子のお返事をしておきましょう、小心者の私ですから‥‥‥。
どうせ私は、モブの小娘ですから‥‥‥なんて、思っている間に、アラン様は私に口付けしてから、お父様に答えます(恥ずかしい)。
「わかりました」
それに続けて私も答えます。
「はい」
私達の答えに、お父様はにっこり笑って頷いてくれました(ちょっと黒いんですけどぉぉぉ~)。
その間も、近衛騎士団団長ザナンザ・アルファルーラ(皇帝の弟)、皇宮騎士団団長ワルトランス・アルファルーラ(皇帝の叔父)の2人は、交互に説明をしていました。
真面目に聞き始めて思ったのは、昨日した会話をまとめて丁寧に説明していることだった。
あれ?でも‥‥‥《結界》の説明が、ちょっといやかなり違う気がします。
思わず、アラン様とお父様に視線を送ってしまう。
それに、アラン様は、黒ぉ~く微笑んで答えてくれました。
「魔族と通じている貴族が
ここに居ると仮定しています
大事な情報を与えるなんて
ありえ無いでしょう‥‥‥
ねぇ~父上?」
『当然だ
私達は、あの時の襲撃を
貴族に依頼された魔族が
皇太子を暗殺しようと
襲撃してきたと
静香の指摘があるまで
思っていた
だから、あの会議に参加した
者達以外に与える情報は
これで良いんだよ』
お父様は、未だに深く静かに、最愛の皇太子妃や乳兄弟達を殺した魔族と、その手引きをした貴族を恨んでいるんですね。
根性で側妃を娶り、魔力を落とす薬を飲んで無理矢理おとりとなる皇子達を作ったんですものねぇ~怖いわぁ~‥‥‥。
お父様の愛は、最愛の皇太子妃とアラン様にしか無いんでしょうね。
たぶん、私にも多少の愛情はあるんでしょうけど‥‥‥。
余分なコトは考えない‥‥‥。
皇帝や皇太子の思考なんて、完全に理解することは出来ないんですもの‥‥‥ついでに、異世界だから常識も違うんだし、思考放棄しても良いよね。
なんであれ、私はアラン様の正妃で、将来の皇太子妃と認めてもらっているんだもの。
ここは無難なコトを言いましょう(恐怖でガクブル)。
「そうですか‥‥‥
敵を騙すには味方から‥‥‥
では、新しい《結界》を
張るコトになる魔法使い達は
大丈夫なんですか?」
私の質問に、アラン様が黒いオーラをまといながら、妙に清々しい良い笑顔で言います。
「大きな力を使う魔法使い達や
大半が魔法騎士である
近衛騎士達や
皇宮騎士団の騎士達は
任命される時点で
帝国に絶対の忠誠を誓います
魔族に通じようとすれば
その思考をした時点で
心臓が停止します」
3
お気に入りに追加
5,586
あなたにおすすめの小説
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
夫から国外追放を言い渡されました
杉本凪咲
恋愛
夫は冷淡に私を国外追放に処した。
どうやら、私が使用人をいじめたことが原因らしい。
抵抗虚しく兵士によって連れていかれてしまう私。
そんな私に、被害者である使用人は笑いかけていた……
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
【完結】番を監禁して早5年、愚かな獣王はようやく運命を知る
紺
恋愛
獣人国の王バレインは明日の婚儀に胸踊らせていた。相手は長年愛し合った美しい獣人の恋人、信頼する家臣たちに祝われながらある女の存在を思い出す。
父が他国より勝手に連れてきた自称"番(つがい)"である少女。
5年間、古びた離れに監禁していた彼女に最後の別れでも伝えようと出向くと、そこには誰よりも美しく成長した番が待ち構えていた。
基本ざまぁ対象目線。ほんのり恋愛。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
獣人国王の婚約者様
棚から現ナマ
恋愛
伯爵令嬢のアイラは国主催のレセプションパーティーに強制的に参加させられる。そこで主賓である獣人の国王ウエンツと目が合った瞬間に拉致されてしまう。それからは国王の婚約者として扱われるのだが、アイラは自分の立場は国王がこの国に滞在している間だけの接待係(夜伽を含む)なのだということを知っている。この国から国王が出て行く時に捨てられるのだと……。一方国王は、番(つがい)が見つかり浮かれていた。ちゃんと周りの者達にはアイラのことを婚約者だと公言している。それなのに誰も信じてはいなかった。アイラ本人ですら自分は捨てられるのだと思い込んでいた。なぜだ!? すれ違ってしまった二人が両想いになるまでのパッビーエンドなお話。
異世界召喚に巻き込まれました
ブラックベリィ
恋愛
気分転換として、巻き込まれモノも書いてみようかと………。
でも、通常の巻き込まれは、基本ぼっちが多いようなので、王子様(笑)を付けてみました。
なんか、どんどん話しがよれて、恋愛の方に傾いたので、こっちに変更ます。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる