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召喚されちゃいました

102★会議参加資格って‥‥‥

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 彼らに、命令したアラン様は、私をひょいって抱き上げて、そのまま席に座った。

 これって良いの?
 なんか滅茶苦茶恥ずかしいんですけどぉぉお~‥‥‥(汗汗)。
 でも、何も言えない‥‥‥小心者の私。
 会議中に、こんなコトを聞いたりするなんて‥‥‥絶対に無理。

 ああ~遮音壁の魔法が使えたらって、ほんとぉ~に思ったわ(ちくせう)。
 この時私は、首を傾げて眉間に皺を作っていたかもしれなかった‥‥‥。
 そんな私に気が付いたアラン様が、遮音壁を作って私に話しかけてきた。

 「静香、どうかしたんですか?」

 「えぇ~とですね
  私は、この会議に
  参加する資格が
  あるんですか?」

 私がぐるぐるしているコトに、アラン様は気が付いていたみたいで、優しく微笑んでさらりとあまり自覚したくない事実を口にしてくれます。

 (ちくせう、イケメンめ)
 
 「ありますよ
  静香は、私の正妃ですから‥‥‥」

 私は、異世界から召喚されたばかりの一般小市民のモブなんですよぉぉ~確かに昨日、陛下の養女になりアラン様と書類上結婚しましたよ。

 でもね、こころは未だに、ただのモブなんです。
 こんな元老院?貴族院?って感じの会議に出席するなんて‥‥‥現実として受け入れられないんです(マジで)。

 理性では、資格があるってわかっても、感情が付いていけないんです。
 でも、本当に資格があるのか?というか、参加する義務があるのか?聞いてみたくなります。

 そう、慎重に石橋を叩いて渡るって感じですね。
 ついでに、ちょっと、アラン様にくだ巻いてしまっても良いですよね。

 「アラン様の婚約者でも
  異世界から召喚された
  花嫁でしかない私に
  発言権はあるんですか?」

 「もちろん、有りますよ
  この会議の議題は
  静香の提案が元に
  なっていますからね

  静香が会議に出席して
  内容の確認をしなければ
  意味がありませんよ

  何かしら私達では
  気が付かないコトがある
  可能性がありますから‥‥‥

  だから、この場に居る女性が
  恥ずかしがり屋さんの
  静香ひとりでも
  我慢して下さいね」

 「えぇ~とぉ‥‥‥その他の
  女性は参加しないんですか?」

 「静香達の世界では
  女性が参政権を
  持っていることは

  代々の花嫁達から
  聞いています

  が、何度も言ったように
  魔物討伐に参加しない者は
  貴族として扱われません

  それは、男女の区別が
  ありませんが‥‥‥

  魔物討伐に参加しない女性に
  国政を決める議会に参加する
  資格は与えられません

  討伐に出ている貴族子女なら
  参加資格はあるんですけどね

  そんな勇猛果敢な女性は
  残念ながら居ません

  静香のように、私の兄を
  救おうという気持ちすら
  淑女と言われている
  彼女達にはありません

  かえって、異世界よりの
  花嫁達の方が、夫と共に
  魔物の討伐に出てましたよ」

 うっわぁ~女でも魔物討伐に参加しない者は、貴族として議会に参加出来ないって‥‥‥。
 貴族の義務と責任がキッツイわぁ~‥‥‥。
 男女平等って言えばそうかもしれないけど‥‥‥無いわ~‥‥‥。

 あれ?だったら、私は何で参加しているの?
 魔物討伐なんて参加していないよ?
 いや、どうせなら一緒に行きたいけど‥‥‥連れてってくれるのかな?









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