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095★聖獣が欲しいけど、猫派?犬派?
しおりを挟む「それってどうしてなの?」
エリーさんが、苦笑して答えてくれた。
「神々の慈悲とか愛とか、ってことらしいわ」
もう何も言えない感じね。
治してくれるなら、それで良いって思考放棄したほうが良いわね。
ハルト君達も思考をポイってしたようだった。
「なんか凄いな」
「ここって、神々が身近に存在するんだなぁ~」
「まっ…ラノベの世界ってコトで………」
「でも、白い空間で、神様に出会ってチートをもらうって言うのは無かったなぁ~」
「確かに、そんなシーンは無かったけど、魔力も神力とか色々ともらっているだろう?
まだ、使いこなしてはいないけど」
チートってコトにしてしまおう………チートって言えば、召喚魔法ね。
もふもふで可愛い聖獣を手に入れて癒されたいわ。
カーバンクルとかウィングキャット、フェンリルとかね。
「もふもふの聖獣を手に入れたいわぁ~」
私は、思わず欲しい召喚獣のことを口にする。
それに頷いて、ハルト君が言う。
「それってありだな。俺としては、グリフォンが欲しいなぁ~…空を飛べて戦闘能は、力も高いから」
「僕は、神狼が良いですね」
ジーク君は、犬派なんですね。神狼ってフェンリル?
「「………」」
そんな会話に、アルス君とダリューン君は黙って頷いている。
「私は、花冠の竜の○に出ていたウィングキャットが良いわ。可愛いもの」
マリアさんは、私と同じウィングキャットですか?
貴女もケモナー……それも、ネコ派ですね。
「フェンリルが、空を飛べるなら、欲しいなぁ~」
エリーさんは、ケモナーでも犬派ですか。
「ユニコーンペガサスも良いと思うけど」
ローズさんは、実用派だったんですね。
「あれ? ラノベ定番のワイバーンとか飛竜って、誰も言わないのね?」
みんなの会話に、飛竜が出てこなかったので、聞いてみることにした。
竜騎士やドラグーンにあこがれなかったの?
私の疑問に、ロマンのかけらも無く、アルス君が言う。
「誰だって避けるだろう。あれらは大きすぎて、食費が馬鹿にならない気がすると思って、選択肢から排除するんじゃないのか?」
「セルディ様、勇者や聖女が、契約していた聖獣って、何が1番多かったんですか?」
私は、歴代の勇者様や聖女が、召喚したモノ聞いてみた。
だって、考えるより早いんですもの。
「ペガサスやグリフォンです」
「飛竜って無かったんですか? ドラグーンとか、竜騎士とか」
「どの勇者殿も、飛竜は小回りが利かないと避けていたようです。それと、みなさんと同じように、エサを大量必要とするコトに、拒否感を持っていたようですね」
「聖女は、何と契約していたんですか?」
「空を飛ぶ為と、一緒に旅する人間達の治療の為に、ユニコーンペガサスと契約していました」
「ユニコーンペガサスって、乙女じゃないとダメなんじゃないですか?」
「いいえ、ユニコーンほどの癒しの力が無い分、ユニコーンペガサスは、聖女殿の浄化の力に惹かれるので、乙女か否かは関係ありません」
「ユニコーンはどうなの?」
「歴代の聖女殿で、ユニコーンと契約した方はおりません」
「だったら、勇者は?」
「ユニコーンは、ユニコーン以外のオスを嫌いますので………問題外かと」
「そりゃ無理だな」
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