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140★ みんな平等に………って、大変です

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 はぅわぁ~………なんて恐ろしい子なのジーク君は………。
 何時も優しいから、油断していましたよ(号泣)。

 1人だけ、頬じゃなくて唇に口付けちゃった事実に、私は内心で恐慌状態でしたよ(泣)。
 でも、ここでフリーズしたら、他の3人に何をされるかわからないので、頑張ります。

 うふふ私だって、少しは強くなっているんですよ。
 ここは、ジーク君の頬に口付けをします。
 そして、にっこり笑って言います。

 「ジーク君、私をダリューン君に
  ちゃんと手渡してね

  みんなに平等に、お礼をしたいから………
  ねっ…お願い」

 私のお願いに、ジーク君はそれはそれはイイ顔で笑ってくれました。

 「ふぅ~ん、アリアも成長したね

  じぁ~ダリューンの所まで
  運んであげるよ

  っていうコトで、いただきます」

 えっ?はぁ~?なんでどうして、また私は、ジーク君に口付けされているんでしょうか?
 頭の中がぐるぐるしています。

 それなのに、ジーク君は、私がほけっとしているのを良いコトに、舌を入れて濃厚な口付けをかましてくれます(号泣)。
 うわぁぁ~ん下着が、不味い状態になってしまいましたよ。

 朝から、何をするんですかぁ~って文句を言いたいです。
 でも、下手に口を開くとヤバイって思って我慢します。

 そんな私の内心を、ジーク君は知っているみたいです。
 だって、くすくすと楽しそうに笑っているんですもの(ちくせう)。

 思わず上目遣いでジーク君を見てしまいます。
 勿論、あふれそうな涙付きの目で………。
 
 「アリアは、本当に僕を煽るのが
  上手いね

  このままベッドに
  連れて行きたくなってしまうよ

  でも、平等にって大切だから
  ダリューンに君を手渡すよ」

 ジーク君は、切なそうなそれでいて男の欲望を滲ませた瞳で私を見詰めてから、ダリューン君に私を手渡してくれました(泣)。
 みんなの視線を感じながら、私はダリューン君のほうに手を広げて抱きつきましたよ。

 そして、ダリューン君の首に腕を回してぎゅっとしてから、その顔をジーッと見詰めます。
 今度は、目を開けて口付けします。

 目をつぶったせいで、面倒で恥ずかしいコトをしなきゃいけなくなったんですからね(ちくせうイケメンめ)。 

 私は、深く息を吸い込んで吐き出すという深呼吸をして、こころを落ち着かせてみようとしました。
 その間は、ダリューン君の胸にギュッと顔を押し付けていましたよ。

 むりやり気合を入れて、私は顔を上げます。
 すると、ジーッと私を、男としての欲望を隠そうとしないダリューン君の視線に気が付きました………はっきり言って怖いです。

 でも、凶暴な獣から視線を外すなんて、馬鹿なコトはしませんよ。
 私は、やれば出来る子ではなく、やらなきゃいけない子なんです。

 このミッションは、なんとしてでもクリアしてみせます。
 我が身大事に、というモットーの元に頑張りますよ。
 自分を鼓舞した私は、ダリューン君に頬を寄せます。

 「私を苛めるのを
  もう少し控えて欲しいって
  思うけど

  それでも大好きだよ
  ダリューン君」

 そう言って、私は、ダリューン君の唇に口付けしました。
 よぉ~しミッションクリアです。

 嬉しくなって気が抜けて、警戒心がちょっと薄くなったセイで私は、ダリューン君に頭を捕まれてしまいました。
 えっとぉ~何かすっごく不安になるんですけどぉ~………。

 なんて思っていたら………。
 はい、嫌な予感的中です。

 頭を固定されてしっかり濃厚なベロチューを、ダリューン君にされてしまいました。

 ヤバイ…くらくらします……不味いです。
 これは、お風呂決定なぐらいですぅ~………(号泣)。
 やっぱりダリューン君は、意地悪です。

 なんて内心で色々と思っている間に、ダリューン君の唇から解放されましたよ。
 はぁ~空気が美味しいって言いたい気分ですよ。

 思わず現実逃避して、ダリューン君の胸に頭を付けていたら、アルス君の手が私の頬を撫でています。
 あれって思っていると、アルス君がダリューン君に話しかけてきます。

 「ダリューン、いい加減アリアを
  離してくれないか?
  次は、ボクの番なんだけどね」









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