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0222★巨大な獲物は、後始末が面倒です

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 普通、大抵の動物………特に、大型の猛獣類や爬虫類ってやつは
 殺した直後は、死んでからもかなり暴れるよなぁ?

 ライオンやトラは心臓を打ち抜かれても襲い掛かるって言うし……
 こんだけ大きいと、そういうのは無いのかな? っと、そうだ

 せっかくだから《守護結界》を張る時に祈った神々に
 この巨大な虹色オオトカゲの身体に残る《生命力》をささげよう

 そう思い付いた神護は、祈りの言葉をうたう。

 「数多の慈悲持ちし慈神達よ
  《守護結界》を張る御助力感謝します

  感謝の意を……たった今屠りし……
  この輝きし《生命力》の溢れる
  虹色オオトカゲの《生命力》をささげます

  魂は輪廻循環の海へ
  その《生命力》の全ては
 
  遥か遠き彼方の泡沫うたかたに眠りし…
  遠き御親みおや

  この世界の…あまねく神々と…
  ことわりを司りし神々にささげん」

 そう神護が唱え終わると同時に、虹色オオトカゲが一瞬キラキラと輝き、その頭部と身体から、夏の夜のホタルのようにふわぁ~っと仄光ほのひかる何かが浮き上がり、散り散りに飛び散って消えた。

 その幻想的な光景に、しばし、神護は呆然と光りが多く飛び立った方を見ていた。

 神護は、自分が倒した恐竜並みの虹色オオトカゲを見て、大きく溜め息を吐く。
 張られていた《守護結界》は健在で、神護の眼にはそのカタチがはっきりと見て取れた。

 うん…大丈夫だな……この《守護結界》が張られている間に
 皮を剥いで解体するか? どれぐらいの量になるかなぁ?
 片付けるの大変そぉーだなぁー……はぁ~……

 巨大な獲物の何がイヤって……この解体作業だよなぁ~…はぁ~

 それこそ…こういう時にこそ、どっかの大きなキャラバン隊とかが
 ここを通りかからねぇ~かなぁ~………マジでそう思うわ

 って、そう都合良くいかねぇーだろうなぁー…はぁ~……やっぱり
 小山のようなコイツを一人で解体するのは、骨が折れそうだなぁ

 でも、まぁ~……仕方ねぇ~か…いくらリオウを狙われたからって
 この超巨体の虹色オオトカゲを獲っちまったのは、俺だからな

 そしたら、あとは獲った獲物の命が無駄にならねぇーように
 きっちりと加工処理して、持って歩くしかないなだろう

 っても、この量はちょっと流石に多過ぎるよなぁ…いや、マジで
 いくら、巾着袋や腕輪があってもさぁ……

 あ~あ…やっぱりこうなると、馬とか馬車が欲しいーぜ
 そうすりゃ、いちいちあそこに《転移》しなくてもイイもんな
 馬車の中でゆっくりと寝れるし、雨風を心配する必要もねぇ~し

 あのいにしえの女神の神殿に、行くのも面倒になってきたし
 いや《魔力》てきには、全然平気だけどさぁ~………
 なんか、あそこ戻るとつまらないんだよなぁ……はぁ~……

 だぁぁぁぁ~………現実逃避したって、現状は変わりねぇ~……
 とにかく、この虹色オオトカゲをさばいちまおう







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