72 / 328
0072★揺れる異空間?・迷惑な迷いの森5 なんの骨でしょう?
しおりを挟む
船酔いにような眩暈の治まった神護は、辺りを確認するように見回しながら、昨日は行かなかった枝分かれした小道へと歩みを進める。
うぅ~ん……なんかなぁ………
この森林地帯って、見れば見るほど
テレビとかでよく見かける
富士の樹海の映像にそっくりだなぁ
鬱蒼としているのに…………
生き物の気配が、とても薄いんだよなぁ………
いや、野生動物も、いるにはいるけどさ
こういうところなのに、霊的なモノを
感知しないのは、どうしてだろう?
辺りを確認しながら進む神護は、生まれながらに霊感なるモノを有しており、そういう血統なので、俗に言う霊能力や超能力と呼ばれる類いのモノを保有していた。
だから、そういう、俗に言う心霊モノの番組は、けっこう楽しんで見る。
が、そういう現場へは、けして近付かなかった。
誰だって、そういうモノには憑かれたくないから…………。
まして、変な磁場のあるところへ、のほほんと行って、危険なモノを拾うなんてもってのほかである。
なんと言っても、まだ、霊的に無防備な妹も弟もいるので、そういうところへは、絶対に気軽に遊びになんて行かない神護だった。
勿論、特殊な霊能力者を輩出する父方の祖父?や曽祖父?などから、そういうところへは、絶対に行ってはならないと言い含められていた。
油断しなくても、とんでもないモノに憑かれたりして、拾うのが確実だからだ。
ようするに、神護の血統は、そういう類いに好まれやすい体質なのだ。
だから、霊能力者の家系として、ある一定年齢になったら、かならずそういう鍛錬を積むことになっている。
勿論、その霊能力の鍛錬とセットで、特殊な古武術も習う。
当然のこととして、無手から剣術まで………ついでに、乗馬なんかも…………。
そして、一族が隠れ蓑のにしている神社で、御神事として、神護は幼少期から、流鏑馬の射手を勤めていたりする。
けっこう…見た目よりは歩きやすいな…………
ここに、神馬の疾風が居てくれたら………
もう少し広範囲を探索できたのになぁ…………
御神事の流鏑馬で乗る、神馬の疾風が居てくれたら、どれだけ心強かったかと思いつつ、開けた場所へと足を踏み入れる。
そこは…………。
神護が足を踏み入れた空間は、かなり大きかった。
そして、その空間には、とんでもないモノがででぇ~んと、鎮座していた。
それはそれは大きな、小山なんて言えないぐらい大きな骨の塊。
「…えっとぉ~…この死体?…
いや、白骨って言えばイイのか?
なんでこの骨の群れは
ほんのり赤い真珠色に輝いてんだぁ?」
うぅ~ん……なんかなぁ………
この森林地帯って、見れば見るほど
テレビとかでよく見かける
富士の樹海の映像にそっくりだなぁ
鬱蒼としているのに…………
生き物の気配が、とても薄いんだよなぁ………
いや、野生動物も、いるにはいるけどさ
こういうところなのに、霊的なモノを
感知しないのは、どうしてだろう?
辺りを確認しながら進む神護は、生まれながらに霊感なるモノを有しており、そういう血統なので、俗に言う霊能力や超能力と呼ばれる類いのモノを保有していた。
だから、そういう、俗に言う心霊モノの番組は、けっこう楽しんで見る。
が、そういう現場へは、けして近付かなかった。
誰だって、そういうモノには憑かれたくないから…………。
まして、変な磁場のあるところへ、のほほんと行って、危険なモノを拾うなんてもってのほかである。
なんと言っても、まだ、霊的に無防備な妹も弟もいるので、そういうところへは、絶対に気軽に遊びになんて行かない神護だった。
勿論、特殊な霊能力者を輩出する父方の祖父?や曽祖父?などから、そういうところへは、絶対に行ってはならないと言い含められていた。
油断しなくても、とんでもないモノに憑かれたりして、拾うのが確実だからだ。
ようするに、神護の血統は、そういう類いに好まれやすい体質なのだ。
だから、霊能力者の家系として、ある一定年齢になったら、かならずそういう鍛錬を積むことになっている。
勿論、その霊能力の鍛錬とセットで、特殊な古武術も習う。
当然のこととして、無手から剣術まで………ついでに、乗馬なんかも…………。
そして、一族が隠れ蓑のにしている神社で、御神事として、神護は幼少期から、流鏑馬の射手を勤めていたりする。
けっこう…見た目よりは歩きやすいな…………
ここに、神馬の疾風が居てくれたら………
もう少し広範囲を探索できたのになぁ…………
御神事の流鏑馬で乗る、神馬の疾風が居てくれたら、どれだけ心強かったかと思いつつ、開けた場所へと足を踏み入れる。
そこは…………。
神護が足を踏み入れた空間は、かなり大きかった。
そして、その空間には、とんでもないモノがででぇ~んと、鎮座していた。
それはそれは大きな、小山なんて言えないぐらい大きな骨の塊。
「…えっとぉ~…この死体?…
いや、白骨って言えばイイのか?
なんでこの骨の群れは
ほんのり赤い真珠色に輝いてんだぁ?」
0
お気に入りに追加
606
あなたにおすすめの小説


調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

異世界転生したならば自由でいたい〜我慢はしない!〜
脆弱心
ファンタジー
前世は苦労は自分からしてたでも何一ついい事なかった逆にそれでこの人はなんでもやってくれる便利な人扱いで都合良く使われて苦労が増えたほど。頼まれれば無碍にできなかったりした自分も悪いんだと思う、それで仕事が増えて増えて増えまくったところでポックリの35歳人生終わりで気がつくと不思議な空間まさかの異世界転生!?
ご褒美ですか?今度は自由でいいですか?
我慢はもうしません!
好きに生きます!

石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!
うどん五段
ファンタジー
夏祭り中に異世界召喚に巻き込まれた、ただの一般人の桜木ユリ。
皆がそれぞれ素晴らしいスキルを持っている中、桜木の持つスキルは【石を出す程度の力】しかなく、余りにも貧相なそれは皆に笑われて城から金だけ受け取り追い出される。
この国ではもう直ぐ戦争が始まるらしい……。
召喚された3人は戦うスキルを持っていて、桜木だけが【石を出す程度の能力】……。
確かに貧相だけれど――と思っていたが、意外と強いスキルだったようで!?
「こうなったらこの国を抜け出して平和な国で就職よ!」
気合いを入れ直した桜木は、商業ギルド相手に提案し、国を出て違う場所で新生活を送る事になるのだが、辿り着いた国にて、とある家族と出会う事となる――。
★暫く書き溜めが結構あるので、一日三回更新していきます! 応援よろしくお願いします!
★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」

トリップ×ファンタジア
水月華
ファンタジー
人気沸騰中のMMORPG【レヴァースティア】――によく似た世界に迷い込んでしまった女子高生、都月琴葉。彼女は自分がオンラインゲームで使っていたキャラクターらしき青年ロイドと出会い、冒険の旅に出ることとなる。過保護気味の騎士やオカマな魔術師などの仲間に囲まれながら、オンラインゲームによく似た世界を旅してみませんか?
※オンラインゲーム×異世界トリップ×恋愛もの。主人公は普通の子です。溺愛気味(?)
小説家になろう様・カクヨム様にも投稿中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる