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0057★修学旅行就寝中の異変*ペナルティーがあるかも………

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 竜治は、チラッと腕時計を見て頷く。

 「確かに、ちょっと就寝には
  早いかも知れないけど

  明日を考えたら
  休んだ方がイイね

  彼らのセイで
  僕達の修学旅行の行程が

  変更になる可能性が
  出たからね…………」

 竜治のセリフに、全員げんなりする。
 場合によっては、行程変更もありうるからなのだ。

 「んじゃ……ここは
  さっさと休むが1番じゃねぇ……

  下手したら、マジで
  京極きょうごくさんの指示で

  まわるところとか
  変わるかもしんないじゃん………」

 「そうだね
  下手したら、バス使わないで

  徒歩で伊勢神宮から
  熊野古道コースありだよね………」

 水鳥の言葉に、竜治はこめかみをクリクリしながら、そういうお仕置きもあるかもと頷く。

 「確かに、反省をうながす為
  とかいう名目で………

  全行程160キロ以上
  遠足なんてことだって

  ペナルティーとして
  あるかもしれないねぇ………」

 神護も、その言葉にちょっと嘆息するが…………。

 「まぁ……京極きょうごくさんなら
  そういうのやるかもなぁ……

  もう、全員が汗だくになって
  息も絶え絶えになったところで

  『くすくす……イイ思い出に
   なったでしょぉ~…』

  とか言ってさ………
  まぁ…もっとも……

  俺は、それはそれで
  面白いとは思うけどな」

 体力派の神護の言葉に、やはり体力派の武虎が頷く。

 「うん、面白いな」

 が、どちらかと言うと、普通の男子高校生としての体力しかない、慶治と水鳥が嫌そうに言う。

 「えぇぇ~……
  全然面白くないよぉぉぉぉ…

  そんな距離、絶対にムリだぁぁぁ…………」

 「うん…僕も、そんな距離は
  無理だと思う………」

 神護や武虎よりはやや劣るものの、見かけよりはよほど体力派の竜治がちょっと考える。

 「まぁ……全行程は
  実際の話し冗談としても………

  部分的に、歩かされる
  覚悟はしといた方がイイかもね」

 そんなことは無いと言えないので、全員、頷きあって、さっさと就寝することにしたのだった。

 ちなみに、神護がうなされていたこともあって、竜治は夜遊びで捕まったクラスメートと交代で、神護の同室になったことは言うまでも無い。

 そして、5泊6日の修学旅行続くのだった。
 明日はどこに行く…………。

 このあと、当初の予定通りでの修学旅行になったかは、後日談として…………。








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