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0051★神護の日常と過去と修学旅行10*見学中に感じたモノは?
しおりを挟む見たかった伊勢神宮を、堪能した神護達は、定番のバスに乗り次の見学場所へと移動した。
なお、バスの中では、レポートの話しで盛り上がっていた。
そう、伊勢神宮は、書く内容によって変化するので、班内でレポートが被ったとしても、誰もダメだしはしないと暗黙の了解があったりする。
神護達も、遷宮の話しや橋の話しや古代建築についてなど色々と会話していた。
「神護、君は、なにについて
書くんだい?」
「俺は、なぜ、20年ごとに
遷宮するかを書こうと思うんだ」
「だったら、僕は、橋を
なぜ、20年おきに
架け替えるかについて書こうかな?」
「それじゃ、ボクは、橋の架け替えが
必要になるほどの参拝者が来る
理由でも書こうかな?」
「う~んと、なんで参拝者を
大量に必要とした理由…
ってことで、遷宮の…
費用を…集めるのと………
藩の財政の為って、内容でも………」
「アタシは、美味しかった
おそばの話しでも書こうかなぁ」
「私は、なんで、門前町が
旧門前町と新門前町があるかって」
「こんなに参拝者が増えたのが
江戸時代からだったってことを
私は、書きたいなぁ……
観光立国って…目指すなら…………
この辺の歴史も参考になるよね」
「最近、海外からの観光客が
増えた理由を、適当に
考察してみるかなぁ~……
これだったら………
多少いい加減でもイイよな」
「って、マジメな話しは
ここまでってコトで……
神護…君…なにかに
憑かれている気配があったよね?
……自覚もあったようだけど?」
課題の話しから唐突に自分の話しを振られた神護は、自分自身もソレが気になっていたので頷く。
「ああ……なんって言って
表現したらイインだろう………
って感じなんだよなぁ~………
まぁ……アレを…例えるとぉ……
こう、ジメジメとくそ暑い夏の日に…………
ウチのタマとマリに、ズリズリと
されたような感じっていうか……」
微妙な表現に、眉をひそめて言い合う。
「それって……私は…ちょっと…………
いや……かなり…アレな感じするけど………」
「神護のタマちゃん達ってさぁ
たしかぁ……ネコなのにぃ………
体重が、15キロ超えの
ノルウェージャンフォレストと
メインクーンのMIXだったよね」
「性格は、とても温和だし
触り心地はイイし………
いつまでも、子猫っぽいけど………
見かけは…………
タマは、小さなホワイトタイガー
って感じに見えるし……
マリは、雪豹に見えるし…………」
「うんうん、とぉーっても
可愛いよねぇ~」
「でも、いくら可愛くても
夏に汗かいてるときに
スリスリされるのは………
ちょっと………」
「うん…可愛いんだけど……
ちょっとね……」
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