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ボルゾイと私達の日々について その1 ロシア人女性と出合ったコト

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 私達は、2人共に身長が150cmちょっとしかありません。
 その為か、大きな犬、大きな猫、大きな鶏が好きです。
 そして、これはボルゾイと暮らしていた頃のお話しです。

 ボルゾイは、はっきり言って超大型犬です。
 サイトハウンドと呼ばれている、グループに属します。
 これは、目で狩りの獲物を追い駆ける猟犬という意味です。

 ロシア貴族が狼狩りをするときに使ったのが、このボルゾイです。
 そして、ボルゾイは、ロシアの国犬でした。
 今は、もどうなんでしょうか?

 ロシア貴族は、農奴狩りもしていて、その時もボルゾイが使われていました。
 結果、ロシア革命の時に、貴族と運命を共にしました。
 要するに、ほとんどのボルゾイは、ロシアの人々の手によって殺されてしまったんです。

 今、存在しているボルゾイは、アメリカやフランスやイギリスなのどの貴族や富裕階級に送られた、ボルゾイ達の子孫です。
 ボルゾイを飼っていた頃に、ロシアから、日本に旅行で来ていた女性に会いました。

 ちょうど、2頭のオスのボルゾイを散歩させている時に、話しかけられたのです。
 その女性には、大学生?の女性が2人付いていました。

 突然、その女性に声を掛けられたんです。
 見た感じからして、みるからに北方系の色合いを持つ外国人さんでした。
 彼女は、カタコトの英語で、散歩中の私達に話しかけてきたんです。

 「ボルゾイ?」

 「はい、ボルゾイです。ロシアの国犬の‥‥‥」

 この時、私達は、珍しいなぁ~この子達をボルゾイかって聞くのって‥‥‥って思っていました。
 ボルゾイって、あまりメジャーな犬種じゃないので‥‥‥。
 なんと言っても、もとは代議士や医者など、超が付く富裕層の愛玩犬ですから‥‥‥。

 ちょっと不思議に思いました、だって何時もは‥‥‥。
 


 私達が連れている、ボルゾイを見た方の基本の問い掛けは‥‥‥。

 『綺麗な犬ですね』

 『ありがとうございます』 

 『何ていう犬なんですか?』

 『ボルゾイって言います。ロシアの国犬です』

 『初めて見た犬なので、あんまりにも綺麗だから気になって‥‥‥』

 こんな感じです。
 他に、こんなことも言われます。

 『すっごい、綺麗な犬ですね。写真撮っても良いですか?』
 
 『ボルゾイって言うんですよ。写真はどうぞ‥‥‥』

 こんな時は、リードを長くして、私達がフレームの中に入らないようにします。

 閑話休題。

 でもって、今回声を掛けて来たのは、ロシア人の女性だったんです。
 その女性のお話しによると‥‥‥。

 「私は、ボルゾイをロシアで見たコトは無い。日本でも初めて見た」

 「ボルゾイって、ロシアの犬ですよね」

 「はい。でも、ボルゾイはロシアにいません」

 「はぁ~‥‥‥」

 悲しそうだったので、犬が怖くないなら、この子達を触ってみるか?って聞いてみようかって‥‥‥。
 超大型犬なので、周りの人達に嫌われないように、怖がられないようにと、私達は、2頭をフレンドリーな子になるように育てました。

 いや、きちんとフレンドリーになる素質がある子だったんだと思います。
 2頭を買いに行った時、母犬は居ませんでしたが、お祖母ちゃんに当たるボルゾイが居て、とてもフレンドリーな子だったので‥‥‥。

 ただし、大半のボルゾイはワンオーナーで、飼い主にしか興味が無く、無愛想で融通が利かず、中には噛む犬もいます。
 上手に躾けが出来ていて、支配出来ていない子などは、その飼い主の子供でも平気で噛みますし、馬鹿にします。

 だいぶ、そういう血統の子は排除されてきていますが‥‥‥。
 ボルゾイは、神経質でシャイな子が大半です。
 過去に、ショードッグとしてハンドリングを任されたが、緊張しすぎて泡吹いてしまったので、檻に入れて興奮が落ち着くのをまったというハンドラーさんに出合ったコトがあります。
 ちなみに、ショーにはやっぱり出せなかったそうです

 閑話休題 

 まぁ、元からフレンドリーになる素質がある子達でしたので、どこに行くにも連れ歩きました。
 とにかく他人に褒めてもらうを繰り返して、人の視線が大好きっ子に育てました。
 その為に、初対面の人に触られても大丈夫になりました。

 「この子達を触ってみますか?」

 「良いんですか?」

 「ええ大丈夫ですよ」

 私達の言葉に、彼女は嬉しそうに2頭を撫でました。
 また、一緒にいた2人の女子大生も2頭を撫でました。
 その時に、彼女のひとりが、カメラを持っているコトに気が付きました。
 そこで、私達は、ロシア人女性に提案しました。

 「この子達と一緒の写真を、撮ってもらったらどうですか?」

 すると、嬉しそうに、にこにこと笑って何度も頷きました。
 そこで、私達は、リードの長さ分、身体を避けました。
 せっかくの写真なので、本人とボルゾイだけにしてあげたかったんです。

 一応、2頭をお座りさせたり、並んで立っているのとか、お手をしているのとかってポーズを変えさせました。
 それを、何枚も写真に撮っていましたね。

 ついでに、ロシア女性と彼女達を、私達が取ってあげました。
 何度もお礼を言われました。

 そして、ロシアの国犬なのに、ロシアにはボルゾイが居ないと言っていました。
 でも、復活させるというコトも無いそうです。
 そんな会話をしました。

 日本だったら、何が何でも復活さていたよねって、話し合ったのを覚えています。


 座っていてこの大きさなんですよ。
 けして、屈んでいるわけではありません。
 大きいでしょう。






 この子は、何度もハンドラーさんが
 ショーに出したかったらしくて‥‥‥。
 今、幾つだっけ?を何度も言われた子です。
 ちなみに、肩高が88センチありました。


 次もボルゾイ話しになるかな? では、また明日。





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