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0167★明仁の嫉妬に染まった狂気に晒される聖樹

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 唐突なおぞましい調教用の乗馬マシンが止まり、観たくもないモノと淫猥な音を聞かされ続けていた聖樹は、自分を蔑む明仁を見て、内心で首を傾げる。

 〔誰だ? ぅん? 今、明宏兄さんって……
 えっ? あの男の弟ってことか?

 この口調とセリフから、考えるまでもなく
 ものすごぉ~く、俺は嫌われているようだな

 俺は、お前の兄の性癖の被害者なんだけど……
 あの男の性癖を知っているのか?

 って……あっ…あの男に言われた…セリフに

 『そんな顔をされると、私なしではいられない
 被虐な躯に仕込んでやりたくなるよ
 明仁のように…………』

 って…もしかしなくても、弟にまで節操無く
 手を出していたのか? マジで、外道だな

 でも、この憎悪が籠もった様子からして……
 ……そう言えば、俺に……

 『流石、明宏兄さんが入れ込んだ……』

 って、蔑んだ罵声から考えて……えぇ~…
 あの男を…兄を愛しているってことか?

 だぁぁぁ~…マジモンの近親相姦かよ……
 はぁ~…俺を巻き込むなよ…

 だから、こんなゾッとするような眼で…
 こんなモンに乗せられて、調教を受けている
 俺を見に……ぅうん? アレって……えっ……
 
 もしかして、こっちにマジで《召還》できた
 ロン・パルディーアの腹から抉り出された
 あの子だよなぁ?〕

 蔑む自分を通り越して、びっくり眼で醜い肉塊のトカゲもどきを見ている聖樹、明仁は邪悪ににったりと嗤う。
 そこには、深い狂気と毒が含まれていた。

 「なんだ、バイブだけじゃ足りないのか?
 はっ…マジでとんでもない淫乱だな

 そんなに、この醜い生き物をアナルに
 銜え込んでみたいのか?

 まるで、涎でも垂らしそうに見詰めて……
 クックククク………そんなに、欲しいか?」

 正気の沙汰とも思えないセリフを吐き、明仁は手術用の手袋を出して嵌める。
 が、そんな明仁の言葉の内容は、聖樹の耳に入っていなかった。

 聖樹の視線の先には、自分の神無月の血の《力》で招いた、愛しい子がいるのだ。
 もぞもぞと自分に向かって蠢く、肉塊のようなトカゲを、身動きひとつ出来ない状態の聖樹は、ただ観察することしか出来なかった。

 〔見た感じでは、あの邪闇(じゃみ)とかいう
 魔族の男の命令で、躯を切り開いて埋め込まれた
 《魔石》は消えているけど……

 なんか、すごく《生命力》が薄くて弱々しい
 あぁ…くそっ…俺に自由があったなら……
 直ぐにでも抱き締めてやれるのに……〕

 聖樹は、身動きできないもどかしさにさいなまれながら、マジマジと肉塊のようなトカゲもどきを凝視する。

 〔お前に、俺の中にある《魔力》を
 《生命力》を、今すぐにでも………
 わけてやりたいのに……くそっ……〕

 聖樹の気持ちを察したのか、その肉塊のようなトカゲもどきも、うなだれていた顔をあげる。
 そして、聖樹の姿を視認し、モゾリモゾリと蠢きながら、蛇のように先の割れた舌をペロペロと閃かせた。
 さながら、好物のエサを見付けたトカゲのように………。

 その様子を見て、にったりと邪悪に嗤って手術用の手袋を嵌めた明仁は、調教用の乗馬マシンに拘束されている聖樹の両脚を外す。
 そして、後ろ手に拘束された状態のままの聖樹の背後にまわり、その腰を鷲掴んで、乗馬マシンから、ことさらにゆっくりとじわじわ持ち上げる。

 兄・明宏よりかなり小柄なことを気にしている明仁は、体格はさほど変わらないのに、自分でも抱き上げられるほど、体重が軽い聖樹に眉を顰める。
 そして、明仁は蔑むように、毒の含む声で腕の中で躯を振るわせる聖樹に言い放つ。

 「クックククク………思っていたより軽いな
 明宏兄さんに逆らって食事を抜かれているのか?

 そんなに、明宏兄さんの気が惹きたいのか?
 あの人は、抵抗すると喜ぶからなぁ………」

 バイブがずるずると抜ける感触に、聖樹は躯をしならせて、おぞましさにもがく。
 そう、聖樹のアナルに銜え込まされていたバイブは、乗馬マシンにセットされていたモノだったのだ。

 それが理解(わか)っていながら、明仁はわざとゆっくりと引き抜いたのだ。
 聖樹は、明仁に腰を掴まれて、上へと引き上げられた時に、直腸と肛門を擦られ、排泄感のようなモノを味合わされて、つらそうに身悶える。

 そして、バイブが卑猥なちゅぷんという淫猥な水音と共に抜けた瞬間。

 「…くぅぅ…ン…んぅぅ……うぅぅぅ………」

 と、猿轡の下から苦しそうに啼いて、聖樹は腰を条件反射でビクンビクンと振るわせ、絶頂感を味わって射精していた。
 感覚を高める媚薬をバイブに塗り込められていたので、抜かれる刺激に反応した結果だった。

 勿論、明仁は聖樹の前立腺を強く刺激するように、わざとゆっくり引き上げ、排泄感に似たモノまで味合わせたのだ。
 条件反射での射精だと理解(わか)っていながら、嘲(あざけ)るように言い放つ。

 「クックククク……恥ずかしいヤツだな……
 バイブを抜かれたぐらいでイっちまうなんてな
 マジで、お前はド淫乱だな

 明宏兄さんも、こんな淫乱に仕立て上げて
 遊んだあとは、接待にでも使うつもりで
 仕込んでいるのかな?

 見事な装飾も、その為なのかな?
 この刺青、好色な外人が喜びそうだな

 クックククク………嬉しいだろう?
 何人もの男のモノを銜えられるんだぞ

 その前に、この醜いトカゲもどきを
 お前のアナルに喰わしてやるよ」

 そう言い放った明仁は、もぞもぞと蠢く肉塊のようなトカゲもどきの前まで、聖樹の足首を持って引き摺って行く。







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