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0041★受け入れがたい現実1

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 異世界での意識が闇に呑まれて、ぷっつりと途切れ、再び目覚めて見れば、そこは聖樹が所属する現実の世界だった。
 ただし明宏の手によって躯の自由をすべて奪われ、性奴調教されている淫虐地獄という名の現実の世界でもあった。

 フッと異世界で意識が霞み、現実世界に戻ってみれば、明宏が、飽きることなく聖樹の肛門を嬲っているところだった。

 ‥あっ‥‥ぐぅ‥気持ち悪い‥‥ぅあ‥って‥おれの躯?
 今度は‥本当の‥俺の躯‥‥俺、まだ死んでなかったんだぁ‥‥‥

 ‥‥‥良かったって言うべきなのかなぁ‥‥‥はぁぁ‥‥‥
 今の状況考えるとなぁ‥‥っぅぅぅん‥いや‥だ‥気持ちわりぃ‥‥

 明宏に躯をいじられていることで、聖樹は自分が本来所属する世界に、本当に戻って来たことを知る。
 それと同時に、明宏に施される愛撫に躯が反応し、聖樹は躯を条件反射で震わせる。

 うあぁぁぁ‥ぁぐぅ‥‥‥‥また‥‥それとも‥‥まだ?
 どちらにしろ‥もてあそばれているのか俺は‥‥
 クソッ‥‥‥おぞましさで‥‥ぅんぅぅ‥‥狂っちまいそうだ‥‥

 これは、さっきの‥‥意識があっちに堕ちる前の‥‥続きなのか?
 ‥‥それとも、あれから少しは時間が経っているのか?

 なんか‥‥時間の感覚がおかしい‥‥‥‥
 意識だけが、異世界に堕ちちまったセイか?

 はじめてあった‥‥‥父さんに‥‥‥あれだけ言われていたのに‥‥‥‥
 血が力に覚醒(めざめ)しはじめているから、充分に注意しろって‥‥‥‥

 精神だけだったり‥肉体をともなった状態だったり‥‥‥
 ここで、両方の事象に共通しているのは‥‥
 とばされる先が、同じ異世界らしいことだけ‥‥だな

 聖樹は、明宏の手によって、自分の躯に加えられる、淫靡な愛撫やおぞましい行為を無理矢理意識の外へと追いやり、なんとか思考を続ける。

 施す愛撫などを嫌がって、もがく聖樹に、明宏は双眸を細め、楽しげな笑みを浮かべていた。
 その嗜虐的な性癖ゆえに、明宏は、聖樹の排泄器官を犯して、その感触を堪能することが目的ではないため、飽きることを知らなかった。
 唯々、聖樹の躯を慣らすために、愛撫を施し、嬲り続けることができるのだ。

 聖樹は、自分の躯に加えられる愛撫の感触に、辟易しながら、内心でなげく。

 はぁー‥‥こっちの世界の自分の躯に戻れても‥なぁ‥‥‥
 結局、この男に鎖に繋がれて、性奴として躯をもてあそばれてるンじゃ‥‥
 ただ息をして生きているだけで‥俺が生きているって言えないよなぁ‥‥

 こんな状態じゃ‥‥‥この人生に、何の意味もないじゃん‥‥‥
 自由に‥自分の意志で、自分の躯を売ったなら‥‥‥‥

 ‥身売りが、否応無くだったとしても、自分で選んだ相手なら‥‥
 こういう淫らでおぞましい行為も、諦めもつくだろうけどさぁ‥‥‥

 ‥‥他人に、それもお金目的で、売られたンだもんなぁ‥‥‥
 ただ偶然、同じクラスになっただけの‥クラスメートに‥‥‥

 ‥‥長期の高額バイトなんて言葉に‥つられて‥‥なさけねぇ‥‥‥
 くそぉ‥‥どうして、俺が、こんな目にあわなきゃなんねぇーんだよ‥‥‥

 時間感覚の狂った聖樹にはわからなかったが、既に翌日になっていたりする。

 明宏は、前日同様、聖樹の性感を煽り立てるような愛撫で、うめき声も出ないほど喘がせる。
 与えられる愛撫による快楽と嫌悪感のはざまで、延々と煩悶し続けた聖樹が脱力したのを感じて、明宏は、その耳朶に優しく甘い声で囁く。

 「クスクス‥‥‥‥聖樹の躯に彫る図柄が決まったよ」

 言いながら、パソコンで聖樹の全身に載せた図柄を聖樹本人に見せる。

 「ほら、とっても素敵な図柄だろう」

 既に意識が霞みはじめている聖樹の双眸に映ったソレは、前日、明宏が言っていた構図だった。

 ソレは、グロリオサと呼ばれる蔓性の赤色と黄色の花が、龍の全身に纏わり付くように絡まっているモノだった。

 「くすくす‥‥‥‥綺麗だろう。きっと聖樹に似合うよ。
 この躯に、龍が絡まるようにしてみたんだ」

 少年のような表情でそう言う明宏に、聖樹はぐったりとする。

 ‥はぁぁぁ‥‥‥もう‥刺青の図柄‥‥‥出来てるのかよ‥‥
 なんか‥‥異世界に‥意識だけ堕ちたりしたセイかな?
 ‥‥日時の感覚が狂ってる気がする‥‥‥
    
 いや、それより‥‥この男‥本気で、俺の躯にいれる気なんだ‥‥‥‥
 じゃなくてぇ‥‥‥言っちやなんだけどぉ‥‥‥
 ‥いや‥‥確かに‥造形的には、かなり綺麗だけどさぁ‥‥‥
 ちょぉ~っとばかり、くどくないか? それ?

 ‥マジで俺の躯に‥‥‥全身あますことなく刺青を彫る気かよ‥‥‥
 つったって、派手好きの中国人じゃあるまいし‥‥‥

 ‥‥‥んな極彩色にする気かぁ? 下品直前ギリギリじゃん‥‥‥
 刺青されるのが、回避できないンなら‥‥せめて‥‥
 もう少し、簡素なのがイイと思うけど‥‥‥はぁ~‥‥‥

 思考てきにはフル回転していても、明宏の愛撫によって疲労困憊状態の聖樹は、ただただぼぉーとしているだけだった。

 刺青に対して、何の反応も示さない聖樹に頓着することなく、明宏は部下を呼び出し、聖樹の躯を洗浄させる。

 抵抗する力など残っていない聖樹は、無抵抗なまま《浴室》で、前日と同じ屈辱的な腸内洗浄を受けた。
 が、不幸なことに、今回は意識を堕とすことは出来なかった。

 強制的に排泄させられる屈辱感と羞恥心で心乱れ、煩悶する聖樹に微笑みながら、明宏は刺青専門の職人を呼ぶ。

 明宏にもそれなりにこだわりがあって、刺青とは、熟練の職人の手彫りのみであり、電動針で彫られるような即席の刺青は、刺青と思っていなかった。

 呼ばれた彫り師は、聖樹の躯の洗浄が終わるのを黙って待ち、ぐったりとして生き人形と化した聖樹の躯が、きちんと隅々まで洗浄されているか、その場で確認する。

 「清潔にしていないと、膿んで染色に影響するでのぉ‥‥‥
 ‥‥‥ん‥‥よし、イイだろう。俺の部屋へ運べ‥‥‥」

 老齢にさしかかった男は、刺青をいれるための専用の部屋へと洗浄の済んだ聖樹を運ばせ、明宏に向き直る。

 「‥‥‥‥それでは、明宏様、あの少年は、
 しばらく、あずからせていただきます‥‥‥‥

 それで、いれる刺青は本当にコレでよろしいのですね」

 彫り師の言葉に頷きながら、明宏は聖樹に施す刺青がどれくらいで仕上がるか質問する。

 「ああ、それでたのむ‥‥‥‥
 ふむ‥‥‥聖樹の刺青、どれくらいで出来る?」




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