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0033★本当の淫虐地獄の始まり1(◆R18・BL表現あり 苦手な方はスルーお願いします◆)

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 視線があってしまい、そう聖樹が無意識に呟いた瞬間‥‥‥‥。

 見るからに怪物という姿のソレは、生きて動いている聖樹の存在に気付いた。
 次の瞬間、その怪物は聖樹との間にいた魑魅魍魎の群れをなぎ払った。

 既に死んでいるモノも虫の息のモノも、慌てて逃げようとするモノも、聖樹までの間にいたモノすべてをなぎ払いながら、その怪物は、突進して来た。
 聖樹は、怪物から我が身で護るように、虎もどきの生き物にしがみつき、瞳をとじた。

 ダメだっ‥‥逃けられないっ‥‥‥殺られるっ‥‥‥
 ゴメン母さんっ‥先立つ不幸をお許し下さい‥‥‥‥ 

 聖樹は、無意識に心の中で、自分がいなくなったら泣くだろう母に謝罪の言葉を口にしていた。

 その次ぎの瞬間、聖樹は怪物の巨大な手になぎ払われる寸前‥‥‥‥。
 聖樹は、再び明宏の手によって、異空間の別世界から、現実と言う名の淫虐地獄へと転げ堕ちたのだった。



  明宏は、部下の用意した機器をべットの側にあるテーブルの上にセットし、極細の銅線を聖樹の尿道に深く差し込む。
 そして、なんの躊躇もなく、静電気程度もない微弱な電流を流す。
 瞬間、ほんの一秒にもみたない時間、電流が聖樹の尿道を伝い躯に走る。

 「‥‥‥‥ギャッ‥‥ヴァァァ‥‥‥‥」

 明宏の手によって、電流という名の衝撃を直接股間に与えられた聖樹は、心神喪失という名の安寧の園?から現実へと転け堕ちた。

 ‥‥‥くっ‥ぁあぁぁぁ‥‥って‥‥‥‥現実‥だ‥‥‥
 ‥‥‥‥‥俺は‥異様な悪夢を見て‥いたのか?

 はっ‥‥‥もしかして‥‥‥いや‥まさか‥‥‥‥
 何度も何度も‥‥救いの手を‥‥請い願ったセイ?
 ‥もし、そうだったら‥‥‥マジでヤバイ‥‥‥‥

 呆然とした表情で見上ける聖樹に、明宏はニヤリと嘲笑(わら)って見せる。
 勿論、聖樹の精神状態や気持ちが理解(わか)るわけではないので、明宏は今の自分が与えた衝撃に驚いていると認識していた。

 「クッククク‥‥‥良い声だね、聖樹‥‥実にそそられる‥‥‥
 このまま、私のモノで、その堅い未熟な蕾みを強引に割り拓いて
 思うさま啼かせてやりたいと思うような、良い声だ」

 だが、心身ともに?異世界に堕ちていた聖樹は、どちらの地獄がマシかと思ってしまった。

 アレは、何だったんだ? どう見ても、異形の怪物に魑魅魍魎? 
 いや、たぶん恐慌状態に陥った揚け句の、混乱による幻覚?

 アレは夢だったのか? ‥‥全部‥ちょーリアルな‥‥
 悪夢? ‥‥‥なのか? って、現実逃避してもなぁ‥‥‥‥

 異様な生き物がたっぷりいる、異なった世界に堕ちていたのは事実だ
 現状とどっちがマシ‥‥‥って、たぶんこっちだよな‥‥‥

 少なくても、この明宏という男に、おぞましい淫らなコトをされても
 死ぬ心配だけは当分なさそうだもんな‥‥‥いやだけど

 思考が忙しすぎて、表情が思考に追いついていない呆然としたままの聖樹に、明宏は悪戯っぽい表情で言う。

 「勝手に意識を飛ばして、私を楽しませないから、
 こういう目にあうんだよ、聖樹」

 非難を含む明宏のセリフに、聖樹は無意識に瞳をパチパチとさせる。
 そう、現状がいっさい認識できていないのだ。

 明宏は、何がこういうなのか?今、自分に何が起こったか全然理解できないと理解(わか)る聖樹に対して、たった今、自分が聖樹の躯に何をしたか教える。

 「今、何をされたか、理解(わか)らなかったようだね‥‥‥‥
 クスクス‥‥‥‥聖樹を昏倒から目覚めさせるために
 この銅線を聖樹の尿道に差し込んで、微弱な電流を流したんだよ」

 言われた内容に、聖樹ははっとしてジタバタと足掻き始める。

 聖樹本人は、必死で抵抗しているつもりなのだろうが、実際には震える手が明宏のシャツの袖を弱々しく掴むのが精一杯だった。

 「今、気分が良いからね。罵声も拒絶も聞きたくないんでね」

 何か明宏に言おうと口を開いた聖樹に、明宏は無情にも猿轡を嵌め直し、尿道に差し込んだ銅線をスルリっと抜き出す。

 完全に正気になったことを見て取った明宏は、聖樹の躯をクルッと引っ繰り返した。
 うつぶせにして、クッションを腹台にし、手枷足枷から伸びる鎖を、べットのそういう意味で作られた上部に繋ぎ直す。
 まるっきり躯に力が入らない聖樹は、ただ明宏のすることを受け入れるしかなかった。

 「クスクス‥‥‥‥本当に綺麗に洗浄してくれたようだから、
 こんなことも、聖樹にしてあげられるよ。

 ほら、ここで、たっぷりと快楽を楽しませてあげるよ。
 ここに、性感帯があることを実地で教えて上けよう。
 慣れれば気持ち良いだけになるから、少し我慢しようね」

 聖樹を四つん這いの姿でべットに固定した明宏は、肛門という名の華芯を取り巻くヒダを確認するように指先で撫でる。

 「聖樹、私の施すモノをその躯で感じなさい。
 私がたどる場所の感覚を追っておいで‥‥‥」

 そう囁いたあと、明宏は聖樹の背中に一つ口付けを落としてから、躊躇(ためら)うことなく指先で確認した窄まりを、舌で淫猥に舐め始める。

 クチュクチュと、舌と唇で窄まりを愛撫し、右手で聖樹の幼いモノをいじる。
 華芯のまわりを明宏の唇と舌が這うたび、窄まりを舐めあげるたび、聖樹は生理的嫌悪で涙を流しながら髪を振り乱す。

 ヒッ‥いやだっ‥‥くうぅぅ‥あぁぁ‥‥‥こんなの‥耐えられない
 ‥‥なにか‥変な生き物が‥まるでナメクジみたいなモノが‥‥‥‥
 肛門のまわりをはいまわっているようで、気持ち悪い‥吐き気がする‥‥‥

 明宏の舌と唇の生暖かい感触が、ぬめぬめした軟体動物がはいずりまわるのを連想させて、いやがうえにも聖樹の嫌悪感をつのらせる。

 明宏が肛門に施す、指や舌による絶妙な愛撫も、今までそういう感覚と無縁だった聖樹には、唯々おぞましく感じるだけだった。
 明宏と、性行為に対する双方への嫌悪感と脅えから、聖樹のモノは萎縮し、一向に勃起する気配が見えなかった。

 だが、そういう拒絶反応に慣れている明宏は、丁寧な愛撫を飽きることなく続け、聖樹を勃起させようとする。
 同性に対する性技に長けた明宏は、ソコを触れられるという感覚に、聖樹の躯と意識が馴染むのを待っているのだ。

 俗に言う感覚の慣れは、それが嫌悪感や苦痛等を伴うモノでも、何度も何度も続けられれば慣れてしまうモノなのだ。

 聖樹の躯が、その施される感覚に慣れて、わずかに反応を示し出す。
 自分の愛撫に再び応えだした聖樹の躯に、明宏はほくそ笑んだ。



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