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082★轟雷鳴り響くお義母様達の登場に、逃避から蜜月の時へと意識が飛びました

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 あぁ~んな爛れた性生活をしていたなら、普通に考えれば絶対に私の乙女の泉が壊れてしまうと思いますけど………。

 全然平気でした、これって異世界転移特典なんでしょうねぇ~………乾いた笑いしか浮かびませんわ。

 ちなみに、蜜月の間ずっと夫を受け入れるっ行為。
 それって、こっちでは、必ず妊娠する為の方法なんだそうです。

 魔法医師のお祖父ちゃん先生に診察してもらった結果。
 私は、ちゃんと妊娠していましたよ(号泣)。

 子供の父親は、魔法で確認したらアルブとアーダだったそうです。
 父親の違う双子というコトなので、間違いなく姫だって言われました。

 もうそれを聞いて、夫達もお義母様達もお義父様達もお義祖母様達もお義祖父様達も大喜びでした。
 私の方は気が付いたら、妊娠していたって結構な衝撃でした。

 でも、これで、本当にこの世界に私の居場所が出来るって思いましたよ。
 子はかすがいって言葉がありますものね。

 それにしても、獣人の世界では、私にはわからない常識や慣習や掟があるって、しみじみ思いましたよ………えぇ~え…本当に。

 妊娠期間を縮める為に、私は再度、媚薬を飲んで乙女の泉にも媚薬を大量に入れて頑張りましたよ。
 いやまぁ~…意識は無かったんですけどね。

 なんと気が付いたら、となりで双子の娘が眠っていました(ガーン)。
 夫達の精に《魔力》をぶち込んでガンガンやると1ヵ月も経たずに子供が産まれるそうなんですよ(ラッキー)。

 でも、それは、受け入れる妻の《魔力量》とお互いの相性と愛情の成せる技なんだそうです。
 どうも私の夫達は、私に冗談抜きでベタ惚れみたいです。

 妊娠すれば、夫達とのアレが無くなるっていう常識はこっちで通用しなかったっていうのは理解しましたよ。
 でも、産まれた双子を見て、もうこれは天使に違い無いって思いました。

 双子の娘達は、どちらもふわふわした金色の髪に、瞳は黒にも見える紫でした。
 これって、お義母様の色彩なので、もう滅茶苦茶喜んでくれましたね。

 皇家の色彩なんだそうです。
 容姿も私に似たところが無くて、もの凄い綺麗な赤ちゃんです。

 私には、いまさんわかりませんが、娘達はかなりの《魔力量》を内在しているそうです。
 それを抱っこして、アルブとアーダはぽろぽろ涙を流して嬉しそうに笑っています。

 眼福です………ご馳走様です。
 でも、後で、ウォルとエド達の子供を産みたいです。

 本音で言うと、最初の子達は、ウォルとエドたちの子供だったら良かったって思ったのは内緒です。

 娘達に、私の母乳を直接与えると溺れそうなので、夫達に魔法で絞ってもらいました。
 それを哺乳瓶モドキに入れてマジックバックにどんどん入れていきます。

 いやぁ~恐ろしいほどガバガバと出るんですよ。
 これじゃ~赤ちゃんは溺れちゃいますね………って納得できるほど凄かった。

 だから、魔法で絞るんだってコトを、ものすごぉ~く時間しました、はい。
 これが、こちらでは、普通のやり方なんだそうです。

 聞いたら、妻(母親)が、子供に直接、お乳を飲ませるコトは無いそうです。

 ついでに四六時中お乳を欲しがる、双子や三つ子などの多胎児の赤ちゃんに、母親が対応するのは無理だと言われました。
 確かに、男児だったら双子以上が常識の獣人族なんですからね。

 母乳の量は、父親達の精に《魔力》をガンガンぶち込むコトで必要量を確保するそうなんですよ(マジ?)。
 だから、私は、媚薬のお世話になって、頑張りました。

 どんな風に、アレをしているかなんて全然わかりませんよ。
 ついでに、母乳を搾るのも効率の良いのは、夫達とアレしている時なんだそうで………。

 気が付くと全て終わっています。
 こんな母親で良いのでしょうか?

 夫達とアレをしていない時は、結構、ベッドで眠っています。
 娘達を抱っこしてはいるんですが、母親としては何か寂しいですね。

 母親だってコトを、1番自覚する授乳時間が無いんですから………。
 夜泣きする赤ちゃんをあやして、私がお乳をあげるなんて一切ありませんでした。

 子供にお乳をあげるのは、夫の役割なんだそうです。
 あやすもオシメを取り替えるのも夫の仕事。

 母親は、子供を産むだけがお仕事なんだそうです。
 母親の胎内で子供を育むだけで大変なんだから、というのがこちらの常識なんだそうです。

 何だかんだと私は、夫達と濃厚な夫婦生活を営んでいました。
 その間に、辺境伯爵領に現われた【エトランジェ】達と【オトランジェ】達は、帝都に到着して社交界デビューをする為の準備をしていたそうです。

 お茶会をしたり、小規模なパーティーをしていたみたいです。
 この辺の情報は、私の耳には入りませでした。

 私の取り巻きの令嬢達と会うことも無かったので………。
 なんと言っても蜜月期間は、寝室に引き篭もって子作りに励むものなので、誰かに会う暇なんてありませんでしたから………。

 この情報は、夫達の会話から耳に入ったものです。
 アレの後で、私は半分以上意識が眠りに入った状態でした。
 でも、耳だけは生きていたので、黙って聞いていましたよ。








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