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071★なんか、もしかしなくても私に飛び火します?
しおりを挟むなるほど、この絶世の美女は、イズライール皇子とイシュトバーン皇子の母君なんですね。
ってコトは、その隣りの絶世の美女は、ウルフレッド皇子とウィザードリ皇子の母君なんですね。
お二人とも目の保養です、本当に眼福です、ご馳走様でした。
「そうですわ
私の可愛いウルフレッドとウィザードリの妃に
そんな女はいりませんわ
もう1人の【エトランジェ】も、辺境伯爵の息子
近所の侯爵の息子、伯爵の息子って感じで
本当にもう、手当たり次第なのよ
見目が良ければ、単なる騎士とさえ関係持つと聞いたわ
下級貴族の女ならば、そんな者達も、たまにいますわね
でも、高位貴族の女達はね
その階級に相応しい男達としか関係を持たない
という良識を持っています
それが、その2人の【エトランジェ】には無いのよ
そんな女に孫を産んで欲しく無いわ」
この絶世の美女達の会話でいくと、辺境伯爵領に現われた【エトランジェ】は、こっちの世界でも、ビッチ認定されたんですね。
皇位継承権を持つ皇子様の妃に、いくらなんでもビッチは無いでしょう。
私だってそう思いますよ。
まして、こっちの常識を守る気の無いビッチを、幾ら待ち望んでいた【エトランジェ】でも、大切な息子と婚姻させたくないでしょうね。
「そこで、ジークリンデの約定を広げて
第2皇子達と第3皇子達を、貴女の夫に加えて欲しい
流石に、皇家としても、そこまで良識の無い【エトランジェ】と
皇子達を婚姻させたくない
約定に従った婚姻のみをしたいと言う良識のある貴女に
無理を言っていると判っている
が、こちらとしても、良識の無い【エトランジェ】から
私達が望んでいない子供が産まれる可能性は避けたい
すまないが、何としても頼む」
一般小市民でモブの私が、皇太子殿下にお願いされちゃいましたよ。
残りのきらきら皇子様達と結婚して欲しいって………。
それも、ビッチ対策としてですか………うわぁ~ぁ私に飛び火しますか。
私だって、そんなビッチと結婚させられる皇子様達に、本気で同情しちゃいますよ。
でもねそこでなんで私との婚姻って話しが出るんですか?
もしかして、ビッチ【エトランジェ】に狙われた可哀想な皇子様達の生きた盾になれってコトですか?
私で役に立つんですか?
私だって、アスタール伯爵家の嫡子達とヴァレンシュタイン公爵家嫡子と皇子様達を夫にする予定のビッチな【エトランジェ】なんですよ。
ここは、皇太子殿下に質問します。
「私との婚姻って役に立ちますか?」
「貴女は、約定の夫全員と会い、正式に婚約してから婚姻し
それから蜜月を迎えたいと言っていた
その良識が、皇族との婚姻には必要なのだよ
はっきり言って、尻軽女は論外でしかない
色々な男を試してみたいなら、婚姻し子供を成した後にすれば良い
責務を果たした後なら誰も何も言わない
が、彼女達は、どの夫の子供も産んでいないのに
気に入った男をベッドにくわえ込んでいる
これでは、何時、どの夫の子供を産むのだ
そんな女と正式に婚姻するメリットは無い
それ故に、愛人関係で子供を産ませるという話しだったのに
驕りおって………」
私に話しかけてきた最初の頃は、皇太子殿下のプライドと理性で優しく微笑んでいました。
でも、一言喋る度に、皇太子殿下の表情は、怒りが見え隠れして来ています。
そして、隣りにいる麗しのお妃様達の表情も、怒りに染まって来ています。
私を怒っているわけじゃ無いと理性で理解していても、怖いですよぉぉぉ~やっぱり美男美女の怒った顔は恐怖を呼びますよ。
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