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066★異世界へと落ちる前を思い出しました 後始末編・やっておいて良かった早期終末準備?
しおりを挟む高校に入学して、2年に上がる時期に、私と別れるって決めたのは、この次期を逃すと私の受験が大変になるって思ったんだろうなぁ~………。
小学校の卒業式、中学の入学式と卒業式、高校の入学式って考えると、結構な年数を確認されていたってコトよね。
私との縁を完全に切るコトが出来るって証明する為に………。
それでやっとあの男は、母さんを信用したってコトね。
それに、あの厭な双子も母さんと家族になるコトを了承したんだと思う。
母さんとの間に男の子を作ったってコトは、あの双子は、跡取りに使わないってコトよね。
あの男ってば、私の容姿がそれなりだったら、政略結婚に使う気ばりばりだったよね。
ってコトは、あの双子は政略結婚要員だってコト………馬鹿馬鹿しいわね。
さてと、さっさと帰って、私も引っ越し準備をしなきゃいけないわね。
それから、1週間もしないであの時の弁護士から連絡があったんだわ。
学校近くの喫茶店で、家の権利書一式と2千万円の入った通帳と、家の値段が予定より安かったからと残ったお金を別の銀行に1千万円とちょっとを入れた通帳を貰った。
それから、その家に案内されてカギを渡されたんだよね。
そして、私にあの弁護士さんは、ある提案をしてきた。
『私の事務所に、顧問先の無い若手の弁護士がいます
今なら、それを貴女の後見人にしてあげれます
どうしますか?』
私は、それを聞いて、直ぐに頷いたわ。
これから先就職するまでは、後見人が必要だから………。
保証人が無いと正社員には成れないって聞いていたから、確か後見人に弁護士がいれば大丈夫だって………。
『宜しくお願いします
それと家の権利書と貯金通帳を預けるのは
どうしたら良いんですか?』
『銀行の貸金庫を紹介しましょう
そこに入れれば良いですよ
それと、利子を求めないなら、当座預金に入れた方が安全ですよ
銀行が潰れても、当座預金はそのまま帰ってきますからね』
『では、最低保証の意味で、2千万円を普通預金に
残りの2千万円を当座預金に入れます
その内の1千万円を定期に、残りの1千万円は普通預金にして
顧問弁護士料金は、普通預金口座から引き落としで支払います
それで良いでしょうか?』
『合格ですよ
では、これから、私の事務所に行って
顧問弁護士契約をしましょう
その後で銀行に行って手続きをすれば良いですよ』
『はい、ありがとうございます』
あの弁護士さんには、お世話になったわ。
紹介された弁護士さんも良い人だったしね。
私に何かあったら、私の財産を全額(家も売り払って現金化する)足長おじさん基金に寄付するのも賛成してくれたし、そのための遺言状も作成してくれたっけなぁ~………。
引っ越しの手配もしてくれたし、住所移転の手続きにも付き合ってもらったわね。
月々の顧問料金は、それなりの金額だったけど、元々無かったお金だからって思えばどうってコトなかったわ。
大学を卒業して就職すれば、貯金が減るコトは無いし、結婚すればまた生活が変わると思ったしね。
それでも、もしもを考えて、昨日、別のコトを弁護士さんに頼んだのよね。
まさか、異世界に引っ越すコトになるとは思っていなかったのよね。
この辺りは、法子さんに聞いていたから、弁護士さんにお願いできたわ。
親族と折り合いが悪いから、弁護士さんに財産の処分を頼んだって………それと、お葬式は無しで、支払いも終わっている樹木葬にしてもらうんだって、にこにこ笑っていたんだよね。
それを、私はまねしただけ………樹木葬まで契約して支払って、それを弁護士さんに頼んでいたのになぁ~………本当に必要になるって思わなかったわね。
あの家には、ほんの少ししか住んでいなかったけど、私は行方不明扱いになるのかな?
7年(行方不明届けを出して、7年経過すると死亡扱いになる)で財産の処分をするのか?
まっどうでも良いわね。
私を可愛がってくれたひいお祖母ちゃんも妙子さんも法子さんも逝っちったし、母さんとはちゃんと別れたしね。
オタク友達との別れが寂しいだけだわ。
ばいばい日本、さよなら母さん、私はこっちでしあわせよ。
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