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061★交代で求愛給餌をするのは、深く知り合う為だそうです

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 その中には、ウォルとエドも入っていました。
 全員が私から離れるのかな?って思っていましたよ。

 でも、双子の片方は私の元に残っています。
 料理を取りに行ったのは、双子の兄弟の弟達でした。

 こんな風に、妻に側に居る夫と外に出る夫と役割分担をするのかな?って思いましたね。
 とりあえず、彼らに持って来て貰った料理は、全部試してみましたよ。

 それぞれに美味しかったですね。
 お礼を言ってさあ食べようと思ったのに、お皿を誰もが手渡してくれませんでした。

 うふふふ………あの恥ずかしい求愛給餌の始まりでしたよ(号泣)。
 料理を取って来た者が、妻に食べさせるという暗黙の了解があったみたいでした。

 ふと周りを見たら、お義母様が、4人のお父様達から、求愛給餌をされていましたよ。
 お義祖母様は、お義祖父様からの求愛給餌を受けていました。

 それを見て諦めろ慣れるんだ、郷に入っては郷に従えって言葉を思い出しましたよ。
 これが、ここの常識なんだから諦めて慣れるしか無いんですよね。

 でもね、一皿毎に私を膝に乗せる相手を替えて、求愛給餌する相手を替えてって繰り返すのはちょっと落ち着きが無くて辛いって思いましたよ。
 そのコトを口にしたんですよ、私なりにオブラートに包んで………。

 「ウォル、お料理を一皿食べたら、エドの膝に乗っていたのを
  アルブに替えて、次にアッシュに替えて
  その次に、アルに替えるのって、ちょっと………」

 私の発言に対して、答えてくれたのはエドでした。

 「あのねマリエ、今、俺とウォルは
  マリエの正式な婚約者なんだけど

  アルフォンス兄上とイザークランス兄上
  アルブレヒト皇子とアーダベルト皇子

  アッシュバルトとイアンバルト達は
  正式な婚約をしていないんだ

  だから、マリエと深く知り合う為に
  交代で求愛給餌をするんだよ」

 えっ………まだ、正式な婚約はしていないんですか?
 私は、ここにいる夫候補の皆さんと結婚する気でいましたよ。

 だって、婚活するって面倒くさいし、これ以上の夫は要らないって思うんですよ。
 4組の双子で計8人、これだけいれば義務っていうか義理は果たしたって思います。

 それに、地位の高い夫達は、私の守りにもなりますから………。
 未来の皇太子と未来のヴァレンシュタイン公爵、それに未来のアスタール伯爵、これだけの優良物件が夫になるなら、他の人達と結婚しろなんて言われなくてすみますよね。

 例え私が珍しい【エトランジェ】であっても………。
 私だって、私なりに考えて、ここで手を打とうって打算がありますよ。

 ここまで、地位の高い夫達が居るなら、次に夫として進められるのは、残りの皇子2組と、公爵家の跡取りぐらいですね。
 侯爵や辺境伯爵で、よほど力がある家というなら、私の夫に成る可能性があるかもしれませんけど………。

 でも、東のアーリアス辺境伯爵領に現われた【エトランジェ】と西のアルフェス辺境伯爵領に現われた【エトランジェ】がいるから、そこまで言われるとは思わないんですよね。
 その2人より私の《魔力量》が、桁違いに多いそうですし、保護された家の家格もアスタール伯爵家の方が高いんですから、何とかなると思いますしね。 

 私に、好意を持っているって言い募る夫候補達に、絆されてきているのも確かなんですもの。
 いやぁ~何処の乙女ゲームの攻略者ってくらいの、眼福ですって言えるぐらいすっごい美形達なんですよ。

 その人達が、私に愛を求めてプロポーズしてくれるなんて、まさに乙女ゲームって感じですもの。
 これを拒否するなんて選択肢はありませんよ(爆)。










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