上 下
55 / 85

055★こころを込めたメッセージを………

しおりを挟む


 『ウォルとエドに見つけてもらい
  アスタール伯爵家に引き取られて、私はしあわせです

  ウォルやエドみたいに、優しくて強くてカッコイイ人達を
  私は他に知りません

  あっちでは、付き合った人なんていませんでした
  初めての彼が、ウォルとエドで良かったって思います

  2人に出会えたのは、最高の幸運だったと思ってます
  だから、2人からの告白は、とっても嬉しかったの

  私も2人を愛しているわ
  恥ずかしいから、面と向かって言えなくて、ごめんなさい

  その代わりメッセージの《魔石》に入れます
  それとピアスは、あっちの世界で私が作ったものです

  良かったら身に着けてね』

 はぁ~恥ずかしいと思っていたら、サポートからダメだしっぽいコトを言われましたよ。

 『アルフォンスとイザークにも、メッセージの《魔石》を
  お渡しになった方が、今後との付き合いもありますから………』

 そうでしたね。
 未来の夫君は、出来るだけ平等にって言われていましたよ(ちくせう)。

 『アルとイザークに言いたいのは、私に一目惚れしたって言っても
  強引過ぎです

  驚いて泣いちゃいましたよ
  ちょっとは反省して下さいね

  でも、愛の告白は嬉しかったわ
  ありがとう、未来の旦那様

  どんなアクセサリーをもらえるのか楽しみにしています』

 『はい、良く出来ましたね
  メッセージの《魔石》はこちらです』

 『ウォルは紺碧の瞳だから、この紺碧の箱ね
  エドは琥珀の瞳だから、この琥珀の箱で良いよね

  アルは碧眼だからね碧色の箱、イザークは紫眼だから紫色の箱ね
  良し、渡して終わりよね』

 『マジックバッグをお忘れです』

 『あっそうね
  紺碧のマジックバッグにピアスとメッセージの《魔石》を入れて
  琥珀のマジックバッグにもピアスとメッセージの《魔石》を入れる

  後はメッセージの《魔石》が入った碧色の箱と紫色の箱を
  それぞれに渡して終わりね』

 『はい、頑張って下さい』

 『うん頑張るよ。ありがとう』

 私は、気合を入れてインベントリから、マジックバックと箱を取り出します。
 マジックバックを手にして、ウォルとエドに話しかけます(爆)。

 「えっとね、この中にメッセージと内緒のものを入れてます
  こっちがウォルで、これがエドです」

 私がマジックバッグを2人に手渡すと、ウオルとエドは満面の笑みを浮かべて嬉しそうに告白?してくれました。

 「「ありがとうマリエ愛してる」」

 それに私は頑張って答えますよ(ファイト一発)。

 「私もウォルとエドをあっ愛してる」

 ふう~ウォルとエドのミッションクリアです。
 次は、ちらちらと箱と私を交互にを見詰めているアルとイザークです。
 2つの箱を手に取ると、ツツーっとアルとイザークが近寄って来ましたよ。

 うん、何か大型のワンコってイメージが浮かんで来ました(笑)。
 私は、にこっと笑って箱を2人の方に差し出して言います。

 「私のメッセージいりの《魔石》です。瞳の色の箱を取って下さいね」

 「「ありがとう、嬉しいよ」」
 
 2人は、声を揃えてお礼を言ってくれました。










しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました

さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。 王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ 頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。 ゆるい設定です

形だけの妻ですので

hana
恋愛
結婚半年で夫のワルツは堂々と不倫をした。 相手は伯爵令嬢のアリアナ。 栗色の長い髪が印象的な、しかし狡猾そうな女性だった。 形だけの妻である私は黙認を強制されるが……

ある辺境伯の後悔

だましだまし
恋愛
妻セディナを愛する辺境伯ルブラン・レイナーラ。 父親似だが目元が妻によく似た長女と 目元は自分譲りだが母親似の長男。 愛する妻と妻の容姿を受け継いだ可愛い子供たちに囲まれ彼は誰よりも幸せだと思っていた。 愛しい妻が次女を産んで亡くなるまでは…。

旦那様は離縁をお望みでしょうか

村上かおり
恋愛
 ルーベンス子爵家の三女、バーバラはアルトワイス伯爵家の次男であるリカルドと22歳の時に結婚した。  けれど最初の顔合わせの時から、リカルドは不機嫌丸出しで、王都に来てもバーバラを家に一人残して帰ってくる事もなかった。  バーバラは行き遅れと言われていた自分との政略結婚が気に入らないだろうと思いつつも、いずれはリカルドともいい関係を築けるのではないかと待ち続けていたが。

悪妃の愛娘

りーさん
恋愛
 私の名前はリリー。五歳のかわいい盛りの王女である。私は、前世の記憶を持っていて、父子家庭で育ったからか、母親には特別な思いがあった。  その心残りからか、転生を果たした私は、母親の王妃にそれはもう可愛がられている。  そんなある日、そんな母が父である国王に怒鳴られていて、泣いているのを見たときに、私は誓った。私がお母さまを幸せにして見せると!  いろいろ調べてみると、母親が悪妃と呼ばれていたり、腹違いの弟妹がひどい扱いを受けていたりと、お城は問題だらけ!  こうなったら、私が全部解決してみせるといろいろやっていたら、なんでか父親に構われだした。  あんたなんてどうでもいいからほっといてくれ!

妹がいなくなった

アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。 メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。 お父様とお母様の泣き声が聞こえる。 「うるさくて寝ていられないわ」 妹は我が家の宝。 お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。 妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?

処理中です...