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044★獣人族のご令嬢は、肉食派
しおりを挟むだぁぁぁぁ~………プラチナの身体を持つビッチじゃない限り、4人以上の夫と毎日アレをして生活するなんて無理ですよぉぉ~………。
所詮は、獣人だから体力魔人だし、体格さもガッツリあるし………。
でも、あんなに色々としてもらったのに、何も返さないなんて恩知らずじゃないもの。
ここは、4人と頑張って、子供を何人も産んで出来れば可愛い女の子も………なんて思って現実逃避していたら、聞いたコトの無い声が………。
「へぇ~………アルフォンスとイザークランスってば
マリエを怒らせたの
だったら、僕達を第2夫にして欲しいな」
声の方に視線を向けると見たコトの無い容姿端麗な男性達が………。
予想外な展開に付いていけず、私の思考は機能停止になってしまいましたよ。
どうして、4人も新たに男性が不法侵入でいるんですか?
でも、ここに入れるっていうコトは、私の婚約者候補の方々ですよね。
それでも、何の紹介も無しに乙女の部屋に入って来るのは、いかがなものでしょうか?
色々と思っても、所詮はコトを荒立てたくない日本人、ましてや私は小心者のモブなので、何も言えませんよ。
モブの本能として………。
「えっ?」
思考停止状態の私に構わず、目の前の男性達は言い争いをしています。
「何を言っているんだ
第2夫は、皇子である我等だろう」
そうですか、金髪の双子さんは、皇子様なんですね。
って、コトは、まだ会って無いアスタール伯爵夫人であるお義母様は、元は皇女様だったってコトですよね。
その皇女様が臣籍降嫁したのが、現アスタール伯爵だってコトですよね。
その他の婚約者って、前アスタール伯爵夫人お義祖母様の実家ヴァレンシュタイン公爵の双子でした。
それが、あの銀髪の双子さんなんでしょう、たぶんきっとね。
母子家庭で貧乏人で、一般小市民としては底辺出身の私が、皇子様と次代公爵様と次代伯爵様を夫にするんですか………(マジで)。
この世界に転移してから、もう驚きの連続ですよ。
モブでチビでブスでデブな私が、こんなに美形で身分と地位と財産のあるそのかわり義務も責任もお釣りが来る程ある人達を夫にするなんて、信じられませんよ。
でも、何度、頬を抓っても現実は変わりません。
目の前の言い争いも治まりません。
「はぁ~…色々な令嬢達と浮名を流しまくりの貴方達が
何を言っても、信用できませんよ」
銀髪さんが金髪さんにづけづけ言っています。
それに、金髪さんが反論しています。
「誘われたのに、何もしないのは、その令嬢に対する
屈辱になるのは、常識だろう
その代わり、子種が死ぬ薬を
毎日服用する立場になってから言え」
うっわぁーい、ドン引きするわ。
何ソレこっちのご令嬢ってビッチなの?
今の発言からして、誘われたら男に断る権利は無いのね。
皇子様でもそうなんて、惨いわ。
それに、子種が死ぬ薬を毎日飲むって、どんだけ貪欲でビッチなご令嬢達が居るのよ。
そんなご令嬢を拒否出来ないからって、子種を死滅させる薬を飲むって、どんだけ皇子様達は身体に負担を掛けているのぉぉ~………。
怖い怖い過ぎるわ、こっちの世界の肉食ビッチ貴族令嬢って………確かに獣人だって実感するわね。
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