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028★どうやら、他にも彷徨い人はいるようです
しおりを挟むどちらかと言うと今まで、アスタール伯爵家は、姫が居ない為にサボっていたって思われていたそうです。
それについては、前アスタール伯爵夫妻は、苦笑しているだけでした。
どうやら、本当にサボっていたらしいです。
でも、私の為に使った金額が………所詮、小心者の一般市民、それも底辺出身なのでなんかもうどうしたら良いのって、お手上げ状態でしたよ。
でも、前アスタール伯爵夫妻と現アスタール伯爵夫妻によると、子供は4人とも男子で、孫も4人とも男子だったから、女の子が欲しかったそうなんです。
女の子の為に、ドレスやアクセサリーを選んで、お茶会や夜会を主催したかったから、とっても嬉しいし楽しいからやらせて欲しいって言われました。
ここで、ある程度、成功した経験を積んだら、帝都に居る現アスタール伯爵夫妻が、私の為にお茶会と夜会を開くんだって、楽しみにしているという話しを聞かされた時、私の魂は、空の彼方に飛んで行きましたよ。
その上で、とんでもない話を教えてもらいました。
それは、私の他にも、彷徨い人【エトランジェ】純粋な人族の女性が、2人見つかったというコトを………。
それも、4家ある辺境伯爵家、東のアーリアス辺境伯爵家と西のアルフェス辺境伯爵家に、彷徨い人【エトランジェ】純粋な人族の女性が各1名。
それに、南のアズウック辺境伯爵家と北のアラルコン辺境伯爵家に、彷徨い人【オトランジェ】獣人族が混じった人族の女が、各1名見つかったとの報告があったと………。
それを聞いて私は、2人の【エトランジェ】に、会ってみたいって思いました。
もしかしたら、日本人かも知れないって思ったからです。
その為にも、夜会に出るコトを慣れたいって思いました。
それも、過去のコトですね。
うふふ、私は、アスタール伯爵家の養女になっていたんですよ。
あれだこれだと、サインの練習をしている間にね。
そして、ウォルとエド、それに、まだ、会ったコトの無い、2人の兄君とも婚約しているコトになっていました………なぜ、解せぬ。
いや、それでも身の安全の為でしょうし………と、自分を納得させましたよ、この時は。
【エトランジェ】を、保護するってコトは………。
【エトランジェ】を見つけた家の養女にして、跡取り又は当主と婚約させるまでが、保護するっていう内容なんだって、やっと教えてもらいました。
どうして、そんなコトが、まかり通るかって言うと………。
こっちでは、一夫多妻も一妻多夫も有りの世界なんだからだそうです。
好きな人、愛する人、気になる人とぜぇ~んぶ結婚しちゃえば良いんです………が、常識なんですよ。
いや、それって秩序は?………ないようです、解せぬ、さすが異世界。
だから、私が、ウォルやエド、その兄2人以外の人を好きになって、結婚してもOKなんですって………。
むしろ、私は【エトランジェ】なので、何人もの夫と婚姻して、沢山の子供を作るコトが推奨されているそうです。
どちらかと言うと、血統が違う男達を何人も夫にするコトが、ほとんど義務って感じなんですよ。
もう眩暈しか感じませんよ。
どこの乙女ゲームですか?
それも、完全に逆ハーレムルートですよ。
ついでに、相手は、獣人です………。
やりすぎて死んでしまいそうです。
こうなると、状況を楽しめる精神と、ビッチのチートが欲しいですよ………いや、マジで私には必要です。
アスタール伯爵家は、伯爵家として第1位の家柄と権力と財力を持っているそうです(マジですか?)。
実際の地位は、公爵家並みだそうです(勘弁してよ)。
でも、今更、それを断る選択肢はありませんよ。
だって、どのくらい私の教育に経費が掛かったかって、想像するだけで胃が痛くなります(泣きたい)。
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