異世界に引っ越しする予定じゃなかったのに

ブラックベリィ

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006★異世界転移ってちょこちょこあるようです

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 私がそんなコトを考えて、黙っていると………。
 ウォルとエドが、首を傾げながら会話しています。

 「なぁ~ウォル確か【エトランジェ】って
  こっちの言葉も文字もわかるって
  書いてあったよな?」

 「ああ、どの本にもこの世界の
  どの国の言葉でも話せたし

  読めない文字は無かったって
  書いてあったよなぁ~……ひそさ…」

 突然現れた色鮮やか過ぎるイケメンに、私はびっくりしてぼーっとふたりを見詰めてしまいました。
 ここは、情報を得る為にもふたりに話しかけます。
 何と言っても第1村人?発見イベントですからね。

 一応、私も名前を名のります………ただし、ゲームのハンドルネームです。
 本当の名前は名のりませんよ。
 ここは、剣と魔法の世界なんですから、名取りの危険は避けるべきでしょう………ラノベ中毒かしら、でも、安全第一ですよ。
 
 「えっとぉ~初めまして
  マリエ・ガーネットっていいます

  こっちの世界のコトは、何も知らないので
  色々と教えて欲しいです

  よろしくお願いします
  ウォルさん、エドさん」

 「あっあぁ~よろしくな
  俺達は呼び捨てにしてくれ

  ウォルとエドで良いぞ
  なっ、呼んでくれ」

 「あっはい、ウォル、エド
  って、良いですか?」

 「ああ、それで良い
  じゃあ~俺達の家に行こう」

 「はぁ~………ウォルとエドの家ですか?
  街とかに行くんじゃなくて?」

 「ここから、アスタールの街までは
  それなりの距離があって遠いんだ

  まして、君は【エトランジェ】だから
  体力は無いだろう」

 「えっとぉ~………」

 「俺達は、狼の獣人なんだ
  でも、君は純粋な人族だろう?」

 「はい」

 「素になるなる身体能力も体力も
  まったく違うってわかるかな?」

 「はい。私は、お二人に比べたら
  滅茶苦茶低い身体能力しか
  無いと思います
  体力も無いですね」

 「だから、魔法を使って俺達の家に
  行こうって言ったんだ」

 「魔法ですか?」

 「マリエの世界には
  魔法は無かったよな」

 「はい、物語の中にだけに
  存在するものでした」

 「こっちでは、当たり前に
  存在するモノなんだ

  それで、ゲートを作るから
  さっさと移動しよう

  ここは出会いの森に近すぎるんだ」

 「………?」

 「出会いの森にでる魔物は
  B級以上なんだ

  だから、この森に入る資格は
  最小単位が、S級冒険者1名

  次が俺達A級の冒険者2名

  それ以外は、騎士20名と
  A級冒険者2名を連れた
  貴族という感じなんだ」

 「えっ、資格がいるんですか?

  それにしても………
  S級冒険者やA級冒険者

  それに、騎士20名って
  なんかすっごいですね」 

 「俺達は貴族の護衛として雇われて
  昨日の朝から出会いの森に入り
  【エトランジェ】を探索していたんだ

  それで野営して
  今日も森の中を探索したけど
  出会えなかったから出て来たんだ

  ここで、マリエと出会えたのは
  幸運だった」

 「私のように、異世界からも
  この世界に来ちゃったりする人って
  そんなに多いんですか?」

 「いや、50年~100年に
  ひとり居るかどうかだな」

 「それなのに、こんなところに
  探しにくるんですか?」








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